魔王復活!? 4
「さてそろそろ痛々しい姿を見るのにも飽きてきたし、始末するかな」
アベは自分の攻撃の痛みを感じる男に対して言う。
「こ、ここで始末、されるくらいなら」
「逃げようというのか?足をやられた状態でか?」
アベは男にいうが、男は負傷したわけではなく、ただアベが受ける痛みを受けただけなので実際には足はぴんぴんしていた。
「私の足は実際傷は負っていない。痛みに耐えられればなんとか移動はできる!」
「ならばこうするまでよ!」
アベは自分の足を殴り始める。
「な、急になぜ自分の足を・・・うっ!」
男はしゃがみこみ足をおさえる。
「自分の受けるダメージだけを貴様に返すと。そんな単純な能力だと思ったか?残念だったな。私の能力はそんな簡単なもんじゃあない」
「く、なんで面倒な能力なんだ。しかしこのままじゃ・・・」
「諦めろ。もう貴様はここで死ぬ運命なんだ。だから大人しく死ぬといい」
足殴りながらアベは男に近づき、男は不敵に笑い始める。
「どうした。笑ったところで状況は変わらないぞ」
「いやそれが変わるんだよな。私が氷の男から受けた指示はアベかナンレを殺すこと。そしてもう1つは・・・」
男の前に颯爽とモンスターが現れる。
「な、なんだこの魔物は!こんな魔物は知らないぞ!まさかババランのやつが新しく生み出したやつか?」
「いいや。このモンスターは私が生み出したものだよ魔族」
廊下の奥からまた男が1人歩いてくる。
「バカな。人間が魔物をつくるなど・・・」
「たしかに普通の凡庸な人間なら無理だろうな。だが私は今までモンスターの研究をしてきた。だからこそ生み出すことができた。最高の魔物を!」
男は足をおさえてしゃがんでいる男にいう。
「全く。無茶をして、アスラスのやつに言われたろ?私と合流してからことをおこせと。なぁカルナク?」
「すまないな。先走ってしまって。アワリオのいる研究室に向かっていたら男と女の2人組みが歩いていたからこいつが氷の男、アスラスだっけ?まぁそいつが言ってだやつかなって」
カルナクはアワリオに言い、アベはアワリオにいう。
「貴様がアワリオか。私を、帝国を裏切るのか?」
「裏切る?何を言っているんだ?私がいる帝国にはダーランマ様がいるはず。だが貴様らはダーランマ様を手にかけた」
「やったのはアスラスだ。私とナンレ様ではない」
アベは屁理屈のようにアワリオに言うと、アワリオはそんなことはどうでもいいと言い
「問題は貴様らがダーランマ様を裏切り魔王を目覚めさせようということだ。アスラスのやつは自白したさ。ダーランマ様を生贄にして魔王を目覚めさせると。だから私はアスラスが死にに行くのは止めなんだしざまぁみろとも思っている」
「ダーランマは有効活用されるのだ。やつとて本望だろう」
その言葉を聞いた瞬間、アワリオは最高傑作をアベに向けて放った。