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異世界で目立ちたい!  作者: 紫 ヤタガラス
第2幕 14章 ガイアラン対戦・始
429/503

吸血鬼と炎魔王将

アワルディア城内部でナンレとアスラスが戦っている間、皇国では・・・


「く、私はいつまで気を失っていたのだくそ!完全に油断していたし、やつに受けたダメージが多すぎて動けるのにも時間がかかってしまった」


ガイアラン王の能力により吹き飛ばされ城から落ちたカスマはあまりのダメージに気を失い、動けるのにも時間がかかって数時間後やっと動けるようになった。


「早く、帝国に戻らねば。これで私はこいつの体を自由に使え」


「残念ながら君に未来はないんだ。ごめんね」


ザクッ!

カスマは背後から黒い何かに貫かれる。


「ご、ふっ。な、んだ。私には物理攻撃は、効かないし、これはまさか、特殊、」


「そうだ。特殊攻撃だ。黒炎で出来てきたお前の体にダメージを与えるにはこの手しかないからな。さぁ急所は外した。早く倒れてくれないか?」


「誰が、たお、れ・・・ごふ!」


カスマは反抗するとまた背後から黒い何かに貫かれ、吐血する。


「なぁ頼むよ。お前を生け捕りにして連れてかなきゃいけないんだよ。死なれちゃ困るからこんな弱く貫いているのになぜ降伏しない」


カスマは声の下方向を見ると、ただ黒い球体が浮いていた。


「な!き、さま。いっ、たい、なにも、のだ!誰、の、さしがね、で」


「私が誰かなんてどうでもいい。私が貴様をある方のもとに連れて行けば貴様は死ぬのだから。そんなやつに語る名など、私は持ち合わせていない。しかし、慈悲のためにどう呼ばれているかは教えてやろう」


カスマは黒い球体の中にいるやつがベラベラ語っている間に一瞬の隙を狙う。

たしかにカスマはまだ完全に回復しておらず、ダメージを受けていなければ歩くのがやっとの状態だった。

だが、そこから動かなければねじ込む能力を使い、やつを倒せる!と思い黒い球体の中のやつが油断するのを待った。


「私は吸血鬼と呼ばれるものだ。君ら魔王将とは別に魔王様に仕えていた。いわば貴様らとは対等な関係でいたつもりだ。まぁナンレとアベ以外には媚びへつらっても意味はないからこういう事をするんだがな!」


吸血鬼が喋り終えると、急にカスマの両手が切断される。


「な!」


「見え見えなんだよ。お前は融合の恩恵を魔王様にもらっている。ならばその恩恵で取り込んだ能力者の能力を使えることもわかっている。そして今私に向かっておいたをしようとしたこともな!」


「く!吸血鬼!ならば私、は貴様を、倒してナンレ、様たちに聞こう、ではないか!だ、れが、私を、生け捕りにして、こい、と、言ったかな!」


カスマが吸血鬼に誰がこんなことをと言った瞬間、吸血鬼は不敵に笑っていた。

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