魔王復活!? 2
「貴様がここまでやるとは思わなかったよ。大人しく凍るくらいしかできないと考えていたが、まさか私にすんでのところで同じくらいに凍らせるとはね。君には敬意をひょうして凍らせるのはやめよう。さて、こいつをアベ様とナンレ様のもとに連れて行くかな」
アスラスはダーランマの氷を解除し、ダーランマの体を持って移動する。
アスラスがダーランマを抱えてアベとナンレのもとに向かう中、アベとナンレは・・・
「ナンレ様。例の吸血鬼野郎をを呼んだのですか?」
「呼んだわよ〜。あいつは私の命令なら必ず聞くわ。一度封印される前にボコボコにしてあげたからねー。それに私のおもちゃを勝手に利用しようとゆうのだから私に話を通してもらわないとねー」
ナンレはアベにいい、アベがナンレの話に頷いた頃に、吸血鬼は闇の球体状態でアベ達の前に現れる。
「ナ、ナンレ様。わ、私に何か、ご用でしょうか?」
「あらあらあなた。私の前にちゃんとした姿を見せずにそんな球体で近くだなんていい度胸ね。球体ごと潰してしまおうかしら?」
ナンレは吸血鬼に言うと、吸血鬼は瞬時に今の肉体でナンレの前に現れる。
「す、すみません!そこまで配慮がきかず!」
「ほんと、あなたは昔から配慮が足りないわね。最初に会った時もそう。私の高潔な血を吸おうだなんて。万死に値する出来事だったわ」
「そ、その件については本当に申し訳ありませんでした!あの時は本当に血が欲しくて」
「そういう嘘はいいの。まぁいいわ。今はそんな昔の話をするためによんだわけではないのだから」
ナンレが昔の話をやめると、吸血鬼はホッとため息をつく。
「あなたを呼んだのはほかでもないわ。気まぐれでなかなか現れないあなただから今頼むしかないと思ったのよ」
「ナ、ナ、ナンレ様がこの私に頼みごとぉ!?」
「ああ。ごめんなさい。言い方を間違えたわ。命令だったわ」
「は、はい。でご用件とは?」
「あなたが私からとったテムルナの死体に関しては不問にしてあげるからあなた、他の誰かと協力していいからカスマを生け捕りにしてきなさい」
「炎魔王将をですか?なぜ?」
「我が父上より与えられし恩恵、融合はカスマにはもう不必要なもの。奴を討伐し私が回収して父上に戻す。もともと融合の恩恵は魔王アルテスが目覚めるまでに力を蓄えるために与えられる恩恵。そやつを強化するためのものではないの。だから今こそ奴を生け捕りにし私のもとまでつれてきなさい。あなたは殺しちゃダメよ。もしもあなたが殺せば、あなたをこのナンレが殺してあげる。わかったら行きなさい!」
「わ、分かりました!」
吸血鬼は速やかに行動に移りナンレの前から消えた。