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異世界で目立ちたい!  作者: 紫 ヤタガラス
第2幕 14章 ガイアラン対戦・始
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バイセン

ガイとイナハルがダーラスのもとに向かう中、パルアンにいっぱいくわされ、奴隷にしようとしたパルアンの娘を奪われたバイセンは、記憶の困惑に苛立ちを感じながらパルアンを探していた。


「く、そ。あいつだけは絶対にゆるさねぇ。この私をコケにしたんだ。絶対見逃すわけにはいかない。やつだけはどんなことをしても破滅の道を歩ませてやる!僕をこんなまた悪党の道に戻したあのテムルナみてぇによう!」


バイセンは人通りの多い道を何も怪しまずに歩く。それほどまでに彼は頭に血が上っていた。


「はぁはぁ!」


「ミィーツケタ!」


バイセンは急な声に正面に現れた人物を見る。


「だ、誰だ!貴様は!」


「オレヲワスレタノカ!バイセン・アクトー!」


「見たことなどないわ!貴様みたいやつなど!」


「ハハァ!ソンナンジャ、フクシュウニ、ナラナイジャネェカ、ヨウ!」


バイセンの前に現れた男は淡々と語るが、バイセンは全く興味を示さず、ただただパルアンのことだけを考えていた。


「ったく。どいつもこいつも絡みやがってめんどくせぇ。どこの誰だかしらねぇがざこに用はねえ。早く僕の前から消え失せろ!」


「ハハァ!ナンナラ、イマ、オモイダサセテヤルヨゥ」


男は手を刃物のように扱い鋭い勢いでバイセンに襲いかかる!


「ラァ!」


シュ!バイセンの頰に男の攻撃はかすり、バイセンは驚き、そして気づく。こんな手を刃物のような鋭い攻撃をする奴は奴しかいないと。


「お、お前まさか、テ、テムルナなのか?バカな。こいつはこんなに自分の手を鋭利にできないはず・・・僕より弱いはずだ!お前は!」


「イツノハナシヲ、シテイルノカハ、シラネェガ。オレハモウ、オマエナンカ、コワクモナントモナイ!サァ!キョウフヲ、カカエテ、シヌトイイ!」


テムルナはバイセンに手刀のラッシュを繰り出し、バイセンはそれを何とか避け続ける。


「オラァオラァ!ドーシタ!ドーシタ!アハハハハ!」


「くっ!能力を使おうにも接近しなければ・・・。くそ!当たれば必ずこの状況を打破できるのに!」


「ハハァ!オワリニシテ、ヤルヨ。オレハ、ヤサシイカラナ!ハハハハ!」


「優しいなら見逃して欲しいね!」


「ソレハ、ナイナァ。オレハ、オマエヲコロシタ、アトノミライ、ガ、ミエネエ!」


テムルナが叫んだ後、大きく、思いっきりバイセンの心臓をめがけて手刀を放つ!


「オラァ!」


「くっ!舐めるなよ!僕がこの程度で!」


バイセンは腰にかけていた剣を抜き、切っ先でテムルナの手刀に対抗しようとしたが・・・


バキッ!


「な、にぃ」

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