クウの進化
「クウヤジとかネタなの?舐めてるのかしら。これでも私はアムライ7の副隊長よ。そう簡単に倒せるとは思わないことね。いやむしろあなたが倒されるのよ!」
アルナラはクウに向けて剣を抜く。
「クゥゥゥ!はぁはぁ!これ、なかなか、体力を、持っていかれ、るな。はぁはぁ」
「?様子がおかしいな?。なんだ?コントロールもできないのにその姿になったのか?」
「う、るさい。今、意識を、集中、させているんだ。少し、黙ってろ、すぐに終わる!」
クウは一度深呼吸し、落ち着いた後アルナラに言う。
「よし、もういいぞ。ザコ早く済ませたいからかかってこい」
「いちいち感に触るモンスター男ね。いいわそんなに早く終わらせたいなら早く終わらせてあげる!」
アルナラは剣でクウに高速の剣さばきをおみまいする。
「くらいなさいな!私の剣の舞を!そして綺麗に散り、早々に死になさい!」
「グゥゥゥゥ!」
クウの体は剣で斬られた傷が少しずつついていく。
「ほらほら!早くくたばりなさいよ!」
「ああ。わかったよ」
ガシ!
アルナラが剣の舞を繰り出している剣をクウは鋭利になった爪で剣の先端部分を両断する。
「な!」
「そしてこれで終わりだ」
クウは拳を握りしめ、アルナラに殴りかかる。
アルナラは折れた剣を横に立て、盾にする。
「無駄だ。君はもう私の前では立つことすらできない」
クウの拳はアルナラの剣をおり、そのまま拳はアルナラの腹部にヒットし、メキメキメキっとすごく嫌な音が鳴る。
「こ、っふぁ!」
アルナラは死にそうな声とともに吹き飛ばされ壁に激突する。
壁に激突し、虫の息のアルナラにクウは尋ねる。
「さぁ負けたんだから吐いてもらおうか。バーラン・クレイの居場所を」
「ひゅー、ひゅー、ひゅー」
「まさか今のパンチでもう終わりか。はぁ。アムライ7ってやつがどれほど強いか少しは期待したがとんだ期待はずれだな。もういい。このままならどうせ死ぬだろうし、まぁでも」
クウは元の姿に戻り、能力で手のひらを開きながらアルナラの周りに空間を作る。
「後処理は大事だよな。それじゃ副隊長さんさよなら。バーランの世話は責任を取ってみるよ。だから安心して死ぬといい」
ベチャ
クウは次の瞬間、開いていた手のひらをグーにすると空間も圧縮され、アルナラの体は潰された。
「それじゃバーランを探すかな」
クウその場を後にし、バーランをまた探し始めた。