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異世界で目立ちたい!  作者: 紫 ヤタガラス
第2幕 3章修行編〜1ヶ月目〜
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理人、チリンとデートする

ガイと戦ってアムライに実力を見限られた理人だったが、ガイが必死に頭を下げることにより、チーム戦から弾かれるのは延長された。ただし一ヶ月見てダメなようならとゆう条件であった。今は解散と呼ばれアムライの屋敷を出たガイと理人は城下を歩いていた。


「ガイ。明日から修行だけどこれからギルドに寄ったりするのか?」


と理人はガイに聞いた。


「まぁそうだな。一応ギルドには顔出すかな。今は金もないし、お前はどうする鏡?」


とガイは理人に聞いた。


「俺は商店街の復興作業に行くよ。秋月の居場所まだあそこしかないからはやくなおしてやらねえと。」


と理人は言った。意外と理人はチリンのことを心配していたのである。


「そっか。じゃここで別れるか、鏡‼︎商店街によろしくな‼︎」


と言ってガイはギルドの方へ向かった。ガイを見送った後、理人は焼けた商店街の方へ向かった。




商店街の方へ向かうとチリンが待っていた。


「鏡君‼︎来たんだ。また商店街の復興作業手伝ってくれるの?」


とチリンは言った。


「そんなところだ。てかなんでここで誰か待っていた風にいたんだよ」


と理人はチリンに聞いた。


「実は鏡君がここに来るの待ってたの。ねぇ鏡君私とーー」


とチリンが言った時その後のセリフに理人は少しどきっとした。


「私とデートしない?」




チリンにデートに誘われた理人は新しくできた。ガイアラン城下の商店街にいた。デートだと聞いて少しはしゃいだ理人だったが、次の言葉を聞いた瞬間愕然としていた。


「この商店街でお店出してたおじさんが城下の方でお店出すからよかったら来てって言ってたから一緒に行かない?」


デートと聞いていたのにそれを聞いて理人は少しショックだった。恋心を遊ばれた気分で理人はトロトロと歩いていた。


「ごめんデートとか言って期待させちゃったかな?まぁでも男と女で出かけるんだしデートみたいなもんでしょ」


とチリンは理人を励まさしていた。


「いやいいよ。勝手に勘違いした。俺が悪いんだからさ。とりあえず店に向かおうか」


と言って理人はテンション低めで歩いていた。わかりやすいなと思いながらチリンは目的地の店まで理人を案内した。


「着いた。ここだよこの八百屋さんとってもいいんだよ。ここのおじさん美味しいもの売ってくれるし理人君も覚えておいたほうがいいよ。」


とチリンは理人に説明していた。焼ける前の商店街では有名な店で、仕入れた野菜がとても美味しかったという噂があったらしい。だがそういうことは全く知らない理人であった。


「食生活なんて空腹さえ満たされればそれでいい。秋月はこの店で何を見たかったんだ?」


と理人はチリンに聞いた。チリンは


「いや今日は顔出しに来ただけだよ。後久々に会うのにしょげていたツラしていたやつを励ます為に出かけたかな。まぁ後半の方は嘘だよ忘れてね」


とウィンクしながら理人に言った。


「秋月は強いな。あんなこともあったっていうのにどうしてそんな元気でいられるんだ?」


と理人はチリンに聞いた。するとチリンは


「やっぱり柳が生きてるかもと思うと嬉しくてまだ確定したわけじゃないけど。商店街の復興作業が終わったら情報を集めようと思ってるんだ。だからもしクエストとかして何か柳関係の情報があれば教えてね」


と理人に言った。この励ましとネガティブさを捨てていったチリンを見ていたら、理人は知らぬうちに恋に落ちていったという。

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