テムルナVSアルディン・スラ
ゲートのような魔法が現れ、アルディンは吸い込まれそうになるがあえて横にずれて、ゲートを回避する。
「こ、今度は一体誰が出てくるのかしら?」
ダーラスはウインド・アーマーを身にまといながら出てくる敵がどんなものかを見るために身構える。
ゲートの魔法から出てきたのは先程帰ったはずのテムルナであった。
「な、何!なんでまたすぐに帰ってきて」
ダーラスが少し慌てると、アルディンはダーラスに尋ねる。
「おい。こいつがテムルナか?」
「ええそうよ。少々偉そうな態度は腹がたつけれども今は見逃してあげるわ〜。で、こいつをどうするの?あなたはこいつに用があったんでしょう〜」
「そうだとも。お前、今はいちじ休戦と行かないか?」
アルディンはダーラスに提案し、ダーラスは
「うーん。どうしようかしら。魅力的な提案ではあるけれど敵と手を組むのはね〜。うーん」
「そんな迷うくらいならいい!私が1人で倒す!」
アルディンはゲートから現れたテムルナに近づく
「うらぁ!テムルナ!私の名はアルディン・スラ。パール・スラの弟だ!この名前に聞き覚えはないのか!」
アルディンがテムルナに言うが、テムルナは何も言わずに下を向いていた。
「おい!てめぇ無視するんじゃねぇ!舐めやがって!」
アルディンはテムルナに殴りかかるが、殴った手は次の瞬間無くなっていた。
「・・・は?」
「ハァハァハァ、フゥー!ゥーゥー!」
「う、うわぁぁぁぁ!手がぁぁぁぁ!」
テムルナは悲鳴をあげていたアルディンに襲いかかるがアルディンは悲鳴をあげながらも横にそれてよける。
「フゥフゥ!フッー!」
「はっ、はっ、はぁ。くっ!片手がぁぁぁ。くそう。まさか噛みちぎってくるなんて。聞いてた戦闘スタイルと違う!」
「カ、ハ、ハァハ、ワタ、オ、デ、オレハ、」
「くぅぅ!ならば今度こそ私のパンチをお見舞いしてやるう!」
アルディンは噛みちぎれた逆の手でテムルナに殴りかかる。
そしてテムルナは先程と同じようにかみちぎろうとするが、その前にアルディンは噛みちぎれた手の方を前に出し、テムルナに向ける。
「くらえ!貴様が先程噛みちぎった手から溢れ出る血を!」
ビシャ!
アルディンの片腕から溢れでる血を受けてテムルナは目をやられ、視界が閉ざされそこから動かなくなる。
「ウ、ウガ、ウガァァ!」
「これで、おわりだぁぁぁぁ!」
アルディンはテムルナの腹部にまで急接近し、ダーラスによって先端のおられたレイピアを無理矢理腹部に差し込んだ!
「カッ、ア、ア、ア、ア。モウ、ダレモ、シンヨウ、シナイ、オレハ、オレダァ!」
一度動きが止まったかのように見えたテムルナだったが急にアルディンたちに向けて理解できないことを言い、いつのまにか刺したはずのレイピアを吹き飛ばし、何もなかったような状態になっていた。
「な!」
「アリガトウ。キミノイチゲキデ、メガサメタヨ。オレハテイコクノフクシュウシャ。デビル・テールだ!」