表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界で目立ちたい!  作者: 紫 ヤタガラス
第2幕 3章修行編〜1ヶ月目〜
40/503

理人のメンバーチェンジ!?

ガイとの試合でお荷物要員だとアムライに判断された、理人はチームからはじき出されようとしていた。


「鏡君、私が新しい3人目のメンバーを見繕うから君は辞退したまえ。今から君を鍛えたところで君はそんなには強くなれない。だから私の弟子を活用する」


アムライは理人に言い、アルダスも続けて理人に言う。


「確かにこんなんじゃバウラムとの決戦にお前は出せないな。バウラムには悪いがお前は辞退しろ」


理人は思っていた。自分はそんなに実力がないのになぜ選ばれたのかもわからず流れでこの場所にまで来たのにアムライやアルダスに散々言われなければいかないのかと。

流石に心がボロボロで、もう自分でも辞退しようと考えていた。その時、ガイが口を開いた。


「お願いですアムライ様そんなこと言わずに鏡を鍛えてやってください!」


アムライのもとにより頭を下げてガイは言った。

そこでアムライは


「頭をあげてくれガイ君。君がそんな頭を下げる必要はないだろう。君は強いやつと組めてさらに強いやつと戦えるんだ。こんな鍛えても強くなるかもわからないやつのことの為に頭を下げないでくれ」


ガイにアムライは言った。しかしガイは辛抱強く


「鏡に修行をつけてくれると言ってくださるまで私は頭をあげません!どうか、どうかもう一度、もう一度だけ鏡にチャンスを与えてやって下さい!お願いします!」


ガイはアムライの前で土下座まで始めた。


「やめろガイ!なんでそんなにコイツと組みたいんだ。コイツが辞退してくれるなら俺は喜んで辞退させるのに。それにお前にはメリットがないだろう。なぜそこまでする」


アルダスはガイに聞く、ガイはアルダスに納得が行くように自分の意見を言う。


「鏡は始めて一緒に冒険してくれた仲間なんです。そんな奴を見捨てるのは俺にはできません!だからアムライ様。どうかこいつにチャンスをあげてください!お願いします!」


ガイは頭を地面に擦り付けてまで、アムライに頼んでいた。それを見て心を打たれた理人は


「弱音とか吐いたら見捨てくれても構いません。なんでもします。だから俺を鍛えてください。お願いします」


ガイに続けて理人もアムライの前で頭を下げた。それを見ていたアルダスは


(あの王にまで偉そうな態度を取っていたこいつがここまでするとは)


アルダスは心の中で理人の今の態度を見て人間らしいところがあるんだなあと思う。

それを見てアルダスはアムライに


「ガイがここまで言うんだし、とりあえず一ヶ月様子を見て見ないか親父。一ヶ月見てダメならメンバーチェンジでいこう。これなら文句ないだろ親父?」


アルダスがアムライに向けて言うとアムライも心を鬼にできなかったのか


「わかった。そこまで言うなら一ヶ月はきたえてやる。それでダメそうだなと思ったらメンバーを入れ替える。この条件なら構わないがこれでどうだ?」


アムライは理人に言った。理人はアムライに感謝し


「わかった。それで構わない。もしダメならそれで諦めるよ。ありがとうアムライ」


またいつもの態度に戻っていた理人に対してアムライは


「その態度も直してやるからな。そしてこれからは私のことは師匠と呼べ。わかったな」


アルダスの言葉に理人は頷く。

理人はガイのおかげにより、なんとかメンバー入れ替え保留となった。

話が終わった後、理人はガイのもとにより


「ガイありがとな。お前の期待に応えられるようにアムライ師匠のもとで鍛えてもらうよ」


理人はガイにお礼を言った。ガイは


「お前とはライバル関係であり仲間だからな。仲間の為に頭を下げるのは普通さ。一ヶ月無駄にするんじゃないぜ。まぁお前なら大丈夫だと信じてるよ」


ガイは理人に言い、お互いに頑張ろうと理人とガイは握手する。

ガイのおかげでメンバーチェンジ保留となった理人はアムライに一ヶ月鍛えてもらい、それでダメなら諦めろと言う話になり、試合が終わってメンバーチェンジの揉め事が起きた後、


「明日から本格的にやるから今日は休んでくれ。それでは解散」


理人とガイはアムライに言われると、武道場から出て真っ直ぐにアムライの屋敷を出た。


お願いします

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ