レジスタンスin実里
マールン草原まで行っていたレジスタンスの仲間が帰ってくると弓道寺は実里のもとを訪れた。
「種賀谷。記憶を消す前のお前の約束は確かに果たしたぞ。」
実里はそれを聞くが記憶は消されて覚えていないため
「覚えてはいないが約束守ってくれてありがとう。では私を鍛えてくれ弓道寺」
実里は弓道寺に礼を言うと、鍛えてくれと弓道寺に頼む。
「まぁ待て。まだ時間はあるんだゆっくり行こうぜ。そんなに焦られてせっかくの貴重な人材を失うわけにはいかないからな。ゆっくり行こうぜ。まぁ訓練はするがな」
弓道寺は実里の頭を軽くポンポンと叩く。
実里は今レジスタンスの拠点の地図にはない島にいた。
「ここは特定のやつしか知らないからな。知っていてもガイアラン皇王くらいさ。」
弓道寺は実里にいうが、実里はガイアラン皇王など知らない。
「まあ鍛える約束もしたのは事実だしな。じゃ簡単なやつからいくか。とりあえずレジスタンス拠点の周りを10周くらいしてきてくれ」
了解したと言って実里はレジスタンスの拠点を10周しに向かった。
実里がレジスタンス拠点を走り回っている間、弓道寺はレジスタンス仲間と今後の相談をしていた。
「これからどうする?今の蓄えじゃこの拠点でもやっていけないぜ。またガイアラン皇王に仕事を回してもらうかい?」
レジスタンスの男は弓道寺に聞く。弓道寺は
「もうそんなに蓄えが少ないのか。やはり人数が欲しいな。よし、じゃ俺はガイアランの王様に連絡取るから、ルコアとカルナクを呼んできてくれ」
弓道寺はレジスタンスの男に頼むとレジスタンスの男はルコアとカルナクと呼ばれた人達を呼びに行く。
しばらくしてルコアとカルナクと呼ばれた二人が来た。
ルコアは小柄で小回りが上手いのが特徴の男で、カルナクは潜入捜査や情報収集といった影の仕事が得意な男である。
「弓道寺さん。俺たちを呼びましたか?」
ルコアが弓道寺に声をかけ、用件をきく。
「おう二人とも来たか。お前らに仕事をやるからよく聞け。ルコア、お前は島の外に出でフリーの冒険者、もしくは強そうで使えそうなやつをレジスタンスに誘って来てくれ。カルナクはアワルディア帝国の様子を見て来て帰って来てくれ。ついでにガイアラン皇王に顔も出して来てくれ。頼むぞ」
ルコアとカルナクにそれぞれの仕事を伝えると2人は
「その任務謹んでお受けいたします」
弓道寺にいうと2人は弓道寺の前から消える。
こうしてルコアは勧誘、カルナクはアワルディア帝国の様子見へと向かう為にレジスタンス拠点の島を出た。
会議が終わった後部屋から出るとすでに実里は弓道寺を待っていた。
「拠点の周り10周終わったよ。次はどうすればいい?」
実里は弓道寺に次の訓練について聞く。
「いや今日はこれで十分だ。しばらくは毎朝10週は続けてくれ」
実里は弓道寺のメニューで走りこみの特訓で体力をつけていた。
この時、まだ弓道寺たちはガイアラン商店街炎上事件のことを知らずにいた。
三章から幕間を一つずつ入れてみようと思います
よろしくおねがいします