戦いの延長
ダーランマの操り人形になったバウラムは操りの魔法をくらった後、ずっとダーランマの部屋にいた。
ダーランマもその時のコストでしばらく魔法を使えないため共に部屋にこもっていた。
ダーランマはただこもっていただけでなくその間バウラムの記憶を読んでいた。
そしてガイアラン炎上事件から帰ってきたばかりのアワリオに声をかけた。
「アワリオ。君を読んだのは他でもない。この新しい仲間を紹介しようと思ってね。入ってこい」
ダーランマは帝王の間の前で待機させている男を呼ぶ。
帝王の間に1人の男が入ってきた。
「こいつの名前はバウラム・アルムだ。ガイアラン皇国のアルム一族の1人だよ」
ダーランマはアワリオに紹介し、アワリオは少し疑問に思う。
「なんでこいつから名乗らないんだ?仲間になるなら自分で名乗るのが普通だろ」
アワリオはダーランマに聞くと、ダーランマはアワリオに説明する。
「こいつは俺が魔法であやつているから言われたことしかしない人形になってるんだよ。まぁ一応自分の意思で行動はできるが体までは自由には動かせないよ」
ダーランマはアワリオに説明を終えると、アワリオにあることを聞いた。
「アワリオ。お前人間とモンスターを合成したやつ作れないか?」
アワリオは顔を横にしながら
「作ったことないからわからんが何に使うんだ?」
アワリオはダーランマに聞いた。
「実はこいつの記憶を読んでいたらこいつガイアランの闘将と戦うらしくてな。これを利用しと思ってるんだ。」
ダーランマはアワリオに自分の考えを言うとアワリオは納得し、
「なるほど。それは確かにいいかもしれない。ガイアラン皇国の奴らを中から切り崩せるからな。わかった。やってみるが少し時間をくれないか?」
アワリオはダーランマに言うと
「どんだけかかりそうなんだ?」
ダーランマに聞かれるとアワリオは
「最低でも三ヶ月入るな」
ダーランマはアワリオの実験にかかる期間を聞き、アワリオに言う。
「わかった。じゃ俺は一旦こいつをガイアランまで連れてって一週間を三ヶ月にすると言っててくるよ」
アワリオは納得して研究室に戻った。そしてダーランマは3対3のチーム戦の期間を延長するためバウラムを連れてガイアラン皇国に向かった。
炎上事件から2日後まだ商店街は悲惨な状況で復興作業の真っ最中だった。
アルダスは炎上事件が3日前に起き、復興作業で今2日目の為、まともにガイたちの修行ができておらず、少し焦っていた。
悩んでいたその時のアムライがまたアルダスのもとに訪れた。
「なんだよ親父、何回来てもバウラムのことなんか知らないぞ」
アルダスは尋ねてきたアムライに言うと
「違う。バウラムならさっき一度屋敷に訪れた。それでお前に言伝を頼まれた」
アルダスはバウラムが皇国に帰って来て自分のもとにこないのは珍しいなと思いながらアムライの話の続きを聞いた。
「バウラムがな。3対3のチーム戦の件についてだがな。一週間から三ヶ月後に変更するだと」
アムライはアルダスに伝える。アルダスは内心喜びながら
「俺はその方が嬉しいがバウラムはその延長する理由とか言ってたのか?」
アルダスはアムライに聞いた。
「いやバウラムはそれだけしか言ってなかったな。まぁ期間が延びて良かったじゃないか。ここのところいろんなことがあってあいつらをまともに修行できずにいたしな。鏡理人の事は任せろ。お前はガイを頼むぞ」
アムライはアルダスに言伝と理人のことを言うと去っていく。
これにより、バウラムとのチーム戦期間は伸び三ヶ月後となった。
少しガイアラン皇国から離れたところで待っていたダーランマはバウラムが皇国から出てくるのをみると
「チーム戦の延長をちゃんと伝えて来たのか?」
ダーランマはバウラムに聞いた。
「はいダーランマ様。全て仰せの通りに伝えて来ました」
ダーランマはバウラムに確認するとすぐにアワルディア帝国へと戻った。
よろしくお願いします