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異世界で目立ちたい!  作者: 紫 ヤタガラス
第2幕 2章 商店街炎上編
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チリン悩む

商店街の復興作業をしていた理人はひと段落ついた後チリンとの約束を果たすために商店街炎上事件が起こる前の時にいた場所に向かった。

そこではすでにチリンが待っていて、理人が着いた時チリンは話し始めた。


「遅いよ鏡君。普通は女子より早く待ってるもんでしょ」


と軽く怒りながらチリンは言った。


「悪いな商店街の復興作業しててな。あのヘビガメの時はなんもできなかったからせめて復興作業だけでも力入れなきゃなと思って」


理人はチリンに言い、チリンは


「どうせ鏡君が目立つためにやってるんでしょ?」


理人に聞いた。しかし理人は


「いや、純粋にさ。今回のことは目立つ云々より何もできなかった自分が少しいやでな」


理人が割とまともなことを言っていたのでチリンは驚いていた。


「今まで目立つためのことと生活のことしか考えてないと思ってた」


チリンは言うと、理人は少しはにかみながら


「まぁ俺もたまにはそのこと以外考えるさ」


そっかとチリンが言いながら、いったん会話が終わり理人が次に口を開いた。


「秋月お前大丈夫なのか?店の店長が死んでから商店街の生き残りの人がお前のこと心配してたけど何かあったのか?」


理人はチリンに聞いた時、チリンは口を開いた。


「実はおばちゃんが最後に言った言葉が信じられなくて。こんなことあるのかなと思って」


チリンはそう言った時、理人は


「何を言われたんだ?俺は何も聞こえなかったが秋月には聞こえるぐらいの声で言ってたんだろ?」


そう理人が言った時、チリンは泣きながら


「柳が多分生きてるの。おばちゃんが普段から言ってたの。私は昔子供を拾って育ててたことがあるって。私は最初信じてなかったの。写真はないし、具体的には教えてくれたりしないから。でもおばちゃん最後にその子を探してって名前も教えてくれたの。だから探そうか迷って」


チリンが言った時、理人は慌てながら言った。


「待て。柳って秋月の過去に出てきた棚川柳か?」


理人が驚きながら聞くと、チリンは


「いや。柳って名前しかわからないけどこの国であんまり漢字表記の名前がないから多分柳だと思うの。」


直感で思っているチリンだった。

理人はチリンがそこで何に迷ってるかわからなかった。


「そう思うなら探せばいいじゃないか。何を悩む必要があるんだよ?」


チリンに聞いた。


「いや、私も冒険者になろうかなって」


と理人に言った。理人は驚きながら


「なるってお前モンスターとか倒せるのかよ?モンスターが出てきて躊躇とかしてたら死ぬんだぞ。なら城下の商店街が復興したら、また新しい働き口を探せばいいじゃないか。」


チリンに行ったが、チリンは首を振って


「私は多分不幸な子だからおばちゃんを巻き込んでしまったの。おばちゃんは死ぬ前に気にするなって言ってくれたけどやっぱりするし、それに私もっと強くなって実里先輩も探しに行きたいの」


チリンは理人に実里のことについても言う。理人は


「別に無理しなくてもいいんだぞ。今なら誰もいないし、俺しか見てない。今は先のことなんか話さずに泣いたっていいんだ。」


と急に理人は言い出した。


「どうしたの急に?まぁいいわ相談したかったことは話せたし、また明日それに着いて聞いてくれると嬉しいよ。できればまた明日も会えないかな?正直まだ迷ってるから。」


理人は自分の胸をグーで叩き、


「できればだが俺でよけりゃ聞いてやるよ」


理人が言うと、チリンは


「ありがとう。じゃこの話は一旦ここで終わりにするからまた明日聞いてね」


チリンは理人言った。理人は


「わかった。じゃ俺も商店街に戻って復興作業の手伝いに戻るわ。あんまり自分を追い詰めんなよ秋月」


理人はそう言い残して商店街に戻って行った。その後しばらく秋月は泣いていた。

よろしくお願いします

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