実力調べ
「なぜそんなこと聞くかって?もちろん同盟を組んだ皇国が滅ぼされないためさ。戦力強化を今しているんだろ?」
弓道寺は言うがダーラスはなぜこいつがそこまで知っているんだと思っていた。
「なんでそんなこと知ってるんだって顔してるな。それはな、私にもまだ優秀なレジスタンスの部下がいるからだよ。お前に会わせようとしていたが忘れていたよ。こいつだよお前に会わせたいのは。ほら出ておいで我がレジスタンスの知恵袋」
弓道寺の後ろから子供くらいの身長のローブで顔を隠した少年が現れる。
「だーれこの子?これくらいの背の子私の知り合いにはいないんだけど〜」
「いやいるはずだ。君と同じ種族でダーランマとも一緒な種族の」
「な、なんであなた私が人間じゃないとなぜわかるの!」
ダーラスは急に取り乱す。
「それは我がレジスタンスの知恵袋殿が全て教えてくれたからさ。こいつもダーランマに復讐しようとしてる。君は違うのかもしれないが」
弓道寺がダーラスに言うと、ダーラスは弓道寺を睨みつけて
「あまり奴の話をしないでもらえる。虫唾が走るから。それにあいつは殺したいに決まっているでしょ?なんせ私の順調な人生を崩した男だからね。もはや憎しみしかないわ〜」
「それでこそ姉さんだよ」
ローブの少年が口を開く。聞き覚えのある声にダーラスは懐かしさを感じる。
「そ、そんなまさか、妖精族はあいつのせいで私とあいつ以外滅びたはずだからあなたが・・・あなたが今この場にいるなんて」
「僕は運が良かっただけだよ。ダーランマが、兄さんが妖精の国を滅ぼした時、たまたま国から出ていたんだ。そのおかげで僕は生き残れた」
ローブの少年は被っているローブをはらい、素顔をダーラスに見せる。
ダーラスは顔を見た瞬間、涙が止まらなくなるほど涙をながす。
「まさか生きてまたあなたに会えるなんて。嬉しいわ・・・ダークルン」
「僕もだよ。ダーラス姉さん」
2人は抱き合う。感動の再会に弓道寺は涙を流し、アルダスは見ていてよくわからな方が弓道寺が泣いてるのを見て、俺もなかねばと、泣いてる雰囲気をかもしだしていた。
「しかし生きていたならなぜ私のところまで来なかったの?」
「それは姉さんの居場所は知らなかったし、それにこれがあったからね」
ダークルンは背中から妖精の羽を出す。
「羽か・・・。もしかして人間に狙われていたの?」
「うん。これで空飛びならが姉さん探していたらね、人間に殺されかけてね。そこを弓道寺さんたちに助けてもらったの」
「・・・ダークルンも大変だったのね」
「姉さんは?羽はどうしたの?」
ダークルンはダーラスに妖精の羽は出さないのかと聞く。
「私にはもう羽はないの、ダーランマと戦った時、奴にむしられて無くなったわ」
ダーラスは昔のダーランマと戦った日を思い出していた。