義足 2
ダーラスがイナハルの病室から出てくる。
「な?病室に入ってよかったろ」
アルダスはダーラスに言う。
「確かに入ってよかったわ。これでガイアラン皇国の知将、闘将、大臣とそろうんだね〜。嬉しいわ」
「そうだな。それは確かに喜ばしい。だが俺はもう闘将と呼べるだろうか・・・」
アルダスがボソリと言うと
「まだそんなこと言うのか?これからこの皇国のために貢献すればきっと信頼も取り戻せるはずだから。わかったらもうそんなこと言わないで」
ダーラスはアルダスを励ます。
「ああ。わかったよ。できるだけ思わないようにするよ」
アルダスが言うとダーラスはまた歩きだし病院から出ようとする。
「ダーラス。どこに行くんだ?」
「アルダスの用事は終わったでしょ?イナハルは明日には退院できるって言ってたし。ギルドに戻ってクエスト受けようかなって」
「そうか。わかった。わがままに付き合ってもらったからな。今度はダーラスについていくぞ」
アルダスは言う。
そして病院から出る入り口で1人の男がダーラスに声をかける。
「戦力が必要かい?知将さんよ」
ダーラスは知将と呼ばれて、その男の方を向く。
「誰だお前は?私はあなたみたいな男知らないんだけど〜」
「何を言っているんだ?一度会ったろう?ほらレジスタンスのリーダーの」
「レジスタンスのリーダー?誰だっけ」
ダーラスはアルダスの方を向いて聞く。
「レジスタンスのリーダー・・・?カルナクではないのか?」
アルダスが言うと男は
「違う。私がリーダーだ。弓道寺だ。忘れたか?」
男は自分を弓道寺となのるがダーラスとアルダスは
「誰だっけ?弓道寺って?」
「誰だったかな?」
顔を合わせて言う。
「なぜわからないんだ全く!鏡理人を呼べ!あいつなら私のことが分かるはずだ!」
弓道寺が理人の名前を出すとダーラスはふと思い出す。
「もしかして鏡がやたら会議で土下座されてた人?」
「そう!そいつだ。今度から覚えておいてくれ。私の名前は弓道寺健吾。以後よろしく」
弓道寺は思い出してもらえて嬉しかったのか一礼する。
「まぁ覚えられたら覚えておくわ〜。で自称レジスタンスのリーダーさん一体何用?」
「ちゃんとしたリーダーだ!ごほん、それはさておき戦力が必要なら俺を使えばいい」
弓道寺はダーラスに言うと、ダーラスは
「確かに必要だがなぜリーダーさんがそんなこと聞いてくるの?」
ダーラスは不思議に思っていた。