ギルドへ
帝国でガイアラン皇国攻めについて話している間、ダーラスとアルダスは今後の皇国についての話をしていた。
「さてと、この屋敷を案内してもらってようやく落ち着いたところで今後の皇国についての話をしようアルダス」
「ふっ。王に疑われている私が口を出してもいいものなのかダーラス」
アルダスは言う。
あるだすはバウラム、アムライのことでもはや立ち位置がやばいためダーラスの話にも遠慮していた。
これ以上は迷惑をかけたくないと思っていた。
「私はアルダスを信用しているよ。信用してないのはバウラム、アムライ、アムライ7だよ。言わなくてもわかってるだろう」
「だがしかし、お前の地位まで危うくなるかもしれないからこれ以上は・・・」
「何を弱気でいる?いつものお前はどうしたんだ!お前は王様を守りたいんだろ!」
ダーラスは思わずアルダスに怒鳴る。アルダスは
「そりゃ私だって王のために尽くしたいさ。前の襲撃時に少しは役に立ったから未だおいてもらっているが危機的状況なのは変わらないからな」
「お前は地位が大事なのか?闘将という地位が大事なのか?」
「地位がなければ王のもとに入れないだろう」
アルダスは闘将でなくなるともはやすがるものがなくなる。
王の護衛は出来ず、失墜したアルム家はもはや立て直し不可の状況にまで陥っている。
これで闘将でなくなると屋敷までもがなくなってしまうのではないかと考えていた。
「もし私が闘将でなくなるならせめて屋敷の人間たちに新しい職を・・・」
「ダメだダメだ。そんな辛気臭いのアルダスらしくない一旦屋敷からでよう」
ダーラスはアルダスに言うが、ダーラスの任務は監視、なのでそんな自由でいいのかと思う。
「私はアルダスは信用してるの。ほらわかったら屋敷から出るよ」
「屋敷から出てどこに行くんだよ?しばらく屋敷に住むってことは城には用無しではいけないだろう?ってことはどこに行くんだ?」
「決まってんでしょ。私たちは皇国での立場でも結構上にいる立場。そしてこんな任務というより命令はなかなかないだろう。だから皇国の問題解決のためにあそこに行くよ」
「あそこ?」
アルダスは繰り返し、ダーラスはまだわからないのかと思いながら
「皇国の人の依頼を受ける場所、ギルドに行くよ」
ダーラスはそうやってアルダスの手を取り、屋敷からでてギルドへと向かった。