ガイアラン皇国攻めメンバー
「いつまで黙っているんだアスラス。なるべく早く返答が欲しいんだが」
「何故だ?まだしばらく準備とかしてから行くのだろう?」
アスラスはかすまに聞くがカスマは首を横に振り
「いや、我はすぐに向かうつもりだ。バウラムを連れてな。ダーランマの魔法で皇国の前まで飛ばしてもらう」
「そうか。すぐに向かうのか。ならば私はこの帝国にいるからバウラム?と2人で行ってきな」
アスラスはそう言ってダーランマたちがいる研究室の真ん中まで戻ろうとする。
「待て待て。話はまだ終わってないぞ」
「うん?まだなんかあるのか親友」
カスマはアスラスの肩をつかみ、引き止めアスラスはまだ何かあるのかと聞く。
「いやないが。せめて理由を教えてくれ」
「理由など特にはない。私は飛び入り、それとすぐに動く緊急事態的なやつは嫌いなんだよ。用意周到にして行きたいんだよ。行くとすればな」
「何だ?びびってるのか?氷の魔王将であるアスラス様がよう」
カスマはアスラスを煽るが、アスラスはため息をついて、
「全く。私がそんな子供じみた挑発にのるとでも?」
「ああ。さっき喋ってる時につっかかってくるようなやつだからのるとは思っているが?まぁ別に挑発のつもりは全然ないが」
「・・・そのことは忘れてくれ。私にも私なりのプライドがあるんだよ。お前でなければ俺は多分殺してたよ」
「貴様はそんな人の喋り方にこだわるようなやつだったか?」
カスマはアスラスに聞き、アスラスは
「私はもう昔の私ではない。魔王様に選ばれた栄誉ある魔王将の1人なんだ。プライドが高くて当然だろう」
「そうか。でも貴様は計画せいのあるような男ではなかったと思うのだが」
「確かに私は計画を立案などそんなことができるようなやつじゃない。私は魔王様に従うだけのもの。しかし今はその魔王様がいなく、私の本当の肉体ではない。ならば少しくらいは考えねばならぬだろう」
「ほほーう。では貴様の考えを聞こうか、アスラス君?」
カスマはまたアスラスを煽るようにアスラスの考え、計画について聞く。
「そうだな。計画というものでもないが。もしも、もしもだぞ?お前がやられたとすれば他にまだ魔王将は完全に目覚めていない。ならば私が魔王様復活をあいつらと進める義務がある。違うか?」
アスラスはダーランマたちのいる場所を指差す。
「ほう。あいつら、ダーランマたちのこと認めてないのでなかったんじゃないのか?」
「認めていないさ。だがカスマが認めると言うのだから及第点を与えるぐらいはいいかなと」
「そうかそうか。貴様にしてはいい判断だ」
カスマはアスラスの頭をぽんぽん叩く。
アスラスはカスマの手を振り払って
「ええい!やめんか。話を戻すぞ。もしものために私はあいつらと魔王様復活計画を早急に出来るようにする。それに私のウォーミングアップは済んだからな」
「我の足を凍らせたやつとあの能力か。確かにこの2つに支障がないなら貴様はもう別に出る必要もないな。わかった。ならば我はバウラムと2人で行く」
アスラスはカスマの話に納得し、カスマもアスラスのガイアラン皇国攻めに行かないことを承諾し、話し合いが終わり2人はダーランマたちのいる研究室の中央へと向かった。