氷の竜
「くっそ!なんで勢いがとまらないんだよ!」
ダーランマはフレイムショットで、アスラスの攻撃、アイス・ドラコに向けて当てているが一向に弱まる気配がない。
「何を遊んでいるのかは知らないがその程度の魔法で止まるわけがないだろう」
アスラスは見ていてなぜ無駄なことをしているんだと思う目でダーランマの攻撃を見ていた。
「ならば、これならどうだ!」
ダーランマは素早く後ろに後退し、アイス・ドラコから距離を置いて、魔法を詠唱する。
「何をする気がは知らないが逃げるのだけは無駄だぞ。我が攻撃はついび型だからな。必ずお前か、いきてるやつを感じ取り、そいつに狙いを変える。抵抗しても無駄なら大人しくくらうといい」
アスラスはダーランマに言うが、ダーランマは装備していた杖を前に出し、円状に回す。
そして、円状に回すと5つの火の玉が目の前に現れる。
「1つがダメなら5つで!くらえ、フレイムリング・マグナム!」
5つの火の玉が真ん中に集まり、合体し、やがて大きな1つの火の玉となり、アイス・ドラコにあたる。
アイス・ドラコにフレイムリング・マグナムが当たると、目の前にすごい煙が現れる。
ダーランマはやったか、と思いながら目の前を見るが、アイス・ドラコは一度止まって、煙がはれるとまたダーランマを追いかける。
「そんなフレイムショットを5つまとめたものでもビクともしないなんて」
「この程度の攻撃で止められるような技は本当の小手調べぐらいでしかないぞ。私のアイス・ドラコは一応、上級攻撃だからな。あの程度では止まらぬ。魔王様に魔力加護か何かをもらえたかは知らぬがあまり魔王7将をなめぬことだな」
アスラスは言うと、ダーランマはまたフレイムショットでアイス・ドラコの勢いを少しでも和らげようとするが、やはり無駄でダーランマの右肩付近にアイス・ドラコがあたる。
「では、やつの右肩を食べ、凍らせよ、アイス・ドラコよ」
アイス・ドラコはアスラスの言う通りにダーランマの右肩にかぶりつき、凍らせる。
「ぐ、クソ、右肩がぁぁぁぁ。上がらない」
右肩を凍らされて、左肩しか使えなくなるダーランマ。
「さて、それではもう一発くらうか?」
「わかった。貴方様がベルナでないことはよく分かりました。だからもう攻撃は・・・」
ダーランマは言うと、アスラスはなぜか頭上にでかい氷の氷柱を出現させる。
「わ、私を殺すきですか?」
「すまないね、諦めたやつとか怖じけたやつを見るとついトドメが刺したくなるんだ。まぁさっきより弱い技だから多分大丈夫さ」
アスラスは頭上の氷の氷柱をダーランマに向けて打つ。
「うがて、氷のヘルショット!」
ダーランマに向けて放たれた、氷柱は速攻でダーランマの目の前まで行く。
「何、君が悪いんじゃない。強すぎる私が悪いんだ。ごめんね、私を目覚めさせてくれたものよ」
ざしゅっ!
アスラスの攻撃は誰かに当たる。ダーランマは大人しく当たろうとするが、ダーランマの前でその攻撃は止まっていた。
「な、なんで私を庇った・・・アワリオ!」
 




