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異世界で目立ちたい!  作者: 紫 ヤタガラス
第2幕 2章 商店街炎上編
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過去の異世界召喚、チリンの関わり

10年前のその日チリンは柳と別れた後たまたま帰り道、本屋に寄った。

その本屋には古ぼけた本があり、その中身を読んでみると当時のチリンにはとても興味のある本だった。 チリンが手にとった本は、理人が異世界召喚をするために参考にした本、それの過去本だった。

ただその時は、実験といったことは何も行なっていないため、やり方が確定しておらず、子供でも出来る内容であった。

チリンはその本を買って、翌日に柳とやろうと考えていたが、その本を購入できるかわからなかった。

この本の価値は高いとチリンは直感でわかったからである。

チリンは本屋の店の人に聞いた。


「おじさん。この本いくらするの?」


店番のおじさんは


「なんだそんな古ぼけた本ならお嬢ちゃんにあげるよ。どうせ売れないだろうしね」


チリンは大いに喜びながら


「おじさんありがとう!じゃもらってくね」


そう言ってチリンは本屋を出て、家に帰った。

店番の人は首を傾げながら思う。


「さっき巡回した時あんな古ぼけた本あったけ?まぁいいか売れたしのう。わしがボケておるだけかもしれないしの」


と不気味なことを言っていた。




そして次の日、柳から連絡をもらい、チリンは島の中にある、チリンと柳の家から遠い公園で合流した。


「お待たせ!親は大丈夫なの?」


チリンは柳に聞く。柳は


「大丈夫だよ!母さんは今日仕事で遠くまで行ってるから。今日は何して遊ぶ?」


柳がそう言った時、チリンは例の古ぼけた本を出して


「今日はこの本に書いてある"いせかいしょうかん"?って書いてあるこれの実験をしてみない?」


と柳に提案した。すると柳は


「いいけど子供でも簡単に出来るの?それに僕お金は持ってないよ」


と柳はチリンに言い、チリンは


「大丈夫だよ!お金はかからないから。それにこれ本当に起きたらすごいじゃん。」


チリンはとてもワクワクしていた。

子供なだけに夢を見ていたんだろう。

成功しないと思っていてもこの北西島では、非現実的なことの実験をしているため最悪成功することがあるのだ。

チリンはまだそのことがわからないでいた為にこんなことに好奇心を費やしていた


「じゃあ材料言うから今から集めよう!まずは今手元にあって大事なものと虫の死骸、そして最後に下にどんなものを使ってもいいから魔法陣を書く。以上だよ」


チリンは昔の異世界召喚に必要な材料を言い、柳は


「確かにそれなら簡単に集まりそうだね。じゃやってみようか。とりあえず虫の死骸を集めてここにまた集まろう。」


柳はチリンにそう言ったが、チリンは


「小さい虫の死骸一つで良くない?一つじゃダメなの?」


と柳に聞いた。すると柳は


「多いに越したことはないからね。10分後くらいにまたここで集まって、人がいないところでやろう。」


了解と言いながらチリンは虫の死骸を集めに行き、柳も集めに行った。




そして10分後、柳とチリンは合流し、遊んでいた公園より少し奥に入った森の中にいた。


「じゃあここでやろうか」


柳はそう言ってチリンは本を出してやり方を言い始めた。


「じゃあ言うね。まずは魔法陣をこの通りに書いて。」


そう言って本を見せ、魔法陣の形を見せると、柳は木の棒を持ってきて地面に書いた。


「書けたら次にその上に虫の死骸を置く」


チリンは言い、2人で集めた小さな虫だがそれを魔法陣の中央に置いた。


「そして最後に手元にある大事なものを天に掲げてこう叫ぶんだ‼︎」


とチリンが言った後、2人同時に


「レイテンシ‼︎」


と叫んだ!

すると魔法陣が光り出し、なぜか柳の体だけ浮かび始めた。


「柳!何で1人だけ浮かんでるの?待って!私だけ置いてかないで」


と柳に向かって叫んだ。柳は


「ごめん!体が言うこと聞かない!せめてこの僕のキーホルダーを受け取って!」


とチリンにそれを渡して次の瞬間チリンと柳の前で大きな光が2人を遮り、次に起きた時には柳はその場にはいなくなりキーホルダーだけが残っていた。

この出来事から自分の言い出したことにより柳はいなくなってしまったことを自分のせいで起きた不幸だと思い始めて人と関わるのをやめた原因だった。

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