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異世界で目立ちたい!  作者: 紫 ヤタガラス
第二章 11章 ガイアラン対戦・序
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テムルナとアワリオ

ダルキリアがチリンを訓練している間、帝王の間から出たダーランマはアワリオのいる研究所に向かっていた。


「さて、さっき帝王の間まで来たテムルナ?だっけ、あいつはもうアワリオのところに着いたかな?プルプレにはこれを与えなきゃならないしな」


そう言って服ポケットをゴソゴソといじる。


「これをやつに飲ませ、やつを覚醒させればまた魔王将の方々が少しずつ目覚めていく。さいさきよくてもはや笑いしか出ぬよ」


はっはっはとダーランマは笑いながら歩く。


「魔王様の声を聞いてから私の人生は本当に変わったものだ。ご恩を返すためになんとしても目覚めさせなければ・・・。しかし魔王様の依り代はどうしようか」


1人考えながらアワリオの研究所まで向かう。



その頃アワリオの研究所ではテムルナがちょうどガイリ、プルプレを連れ込んだ時だった。


「アワリオ、帰って来たぞ」


「?早かったな。でダーランマ様に渡したのかあれは」


「こいつだろ」


テムルナは担いで来たガイリを地面に投げつける。

するとガイリの腹から血が地面に垂れてゆく。


「おまえ、やりすぎだよ!この状態でダーランマ様のもとに持っていったのか?」


「お前が捕まえて持っていけと言ったんじゃないか」


「誰もここまですると思わないだろう。早く治療のカプセルに入れろ!」


アワリオはテムルナを怒鳴りつけ、テムルナは治療カプセルにガイリを運ぶ。


「これで借りは返した。お前の命令はもう聞かんぞ」


テムルナはガイリをカプセルに入れた後いう。


「好きにしろ。お前は強くなりたくてこの帝国に来たのだろう?むしろ貴様の親友を貴様に入れたことには少しくらいは罪悪感はあったからな。後はお前の好きにしろ」


「あ、こいつもついでな」


もう一人抱えていた女を地面に投げる。

女性の腹から血があふれる。


「・・・治療カプセルに入れろ!」


アワリオはテムルナをまた怒鳴りつけ、テムルナは女性、もといプルプレをカプセルの中に入れて研究時から出て行く。


「ふぅ。あいつ頭のなか大丈夫なのかわからないな。まぁいいこいつらを回復させて早くダーランマ様に献上するだけだ」


アワリオがカプセルの前で一人つぶやいているとアワリオのもとに一人の男が近づいてくる。


「あー。アワリオ、そろそろ俺体をならしたいんだが」


「これはこれは炎魔王将、業火のカスマ様でよろしかったですか?」


アムライにアワリオは言う。アムライの体の中にいるカスマは


「そう。我は完全なる復活を果たした。体はまだこれだがそのうち肉体も我本体の肉体へと変化していく」


「もう傷は完全に塞がったのですか?」


「もう大丈夫だ。それに我はこの体、アムライとの義理は果たさねばならぬ。こいつの願いはガイアラン皇国の王、ガイアラン王との死闘だ。できれば行かせてもらいたいのだが」


アワリオは跪き


「どうぞカスマ様の思うがままに行動してください。何れかは他の魔王将の方々もお目覚めになるので他の魔王将と対面するのはお待ちください」


「別に構わない。では俺はガイアラン皇国へと向かう」


そうしてカスマは研究所から出て行く。

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