言動
「というわけで聞いていたと思うが女王、彼女に女王の何たるかを、人の上に立つものとしての何たるかを教えてもらってくれ。ダルキリアを君専属の護衛にするから」
ダーランマはその場で聞いていたチリンに言う。
「や、柳は?」
「柳はアワリオに関する手伝いをさせるからダメだ。それにお前の護衛を柳に変えればいつ我々を裏切るかわからないからな。わかったか?」
チリンは納得するしかなく、ダルキリアはチリンのもとまで行き
「チリー女王。これから宜しくお願いします。私はあなたのことを一人前の女王にして見せますので」
ダルキリアはチリンの前でチリンの手を取り、手の甲にキスをする。
「よし。では帝王の間は私がいる時は使っていいがいない時は女王の部屋でやるといい。女王の部屋は帝王の間の隣の部屋だ」
チリンに部屋の説明をするダーランマ。
「私はこれからアワリオのところに向かうから早速席を外すが構わないか?」
「私はあなたに用はないけどあなたは?」
チリンはダルキリアに尋ねる。ダルキリアは
「私も用はありませんわ〜。後でちゃんとお相手してくださるなら」
「・・・考えておこう。ではな」
ダーランマは帝王の間から出て行き、帝王の間にはダルキリア、チリンだけが残る。
「それで貴方は私に女王らしさ?を教えてくれるの?」
そうダルキリアに聞いたチリンはそのセリフを言った瞬間ダルキリアに頬を殴られる。
「??」
「なんだその口のきき方は!私は貴様の模範となる、いや貴様に女王というものを教えてやる教師のようなものだぞ!口を慎まんか!」
ダルキリアはいきなり殴られてとまどっているチリンに言う。
「いつまでもボーっとしてないで立たんか!」
「は、はい!先生!」
チリンはまた殴られるのが怖くて速攻で立ち上がる。
「先生ではない!ダルキリア教官と呼ばぬか!馬鹿者!」
またダルキリアはチリンを殴る。
「す、すいません!教官!」
「よし、ではまず言動から始める。そこで貴様に質問だ自分のことをなんという?」
「一人称ですか?私ですけど・・・」
ボコッ!
ダルキリアはチリンの腹を殴る
「ご、ごは!」
「違うだろう。女王は常に偉そうに我にようかなどと言うんだ!言ってみろ」
「わ、我によ、ようか?」
ボコ!
「グヘァ」
また腹を殴られ泣きながら崩れ落ちるチリン
「何を泣いている貴様!そんなんじゃ立派な女王にはなれぬぞ!」
ダルキリアは間違えては殴り、チリンに女王のあり方、言動を体に叩き込んでいた。




