表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界で目立ちたい!  作者: 紫 ヤタガラス
第二幕 10章 ガイアラーの森編
231/503

杭VS杭

「これがわたしの過去だよ。現バーラッシュ君」


吸血鬼はアルカルナ撃退の話をヴラドリオに話した。


「なぜその話を今するんだ?わたしには全く関係ないではないか」


「うん。関係ないね。でも君の娘のご褒美だからね。これが妥当じゃないのかな?」


吸血鬼は軽く笑う。


「それじゃ改めて、君の身体をもらうよ!」


吸血鬼はヴラドリオに襲いかかり、牙を立ててヴラドリオに噛み付こうとする。


「ふん!」


ヴラドリオは杭を地面から出現させ、吸血鬼から距離をおく。


「やはりバーラッシュ家は代々杭の異能力を受け継いでいるのか。嬉しいよ」


「何が嬉しいんだよ!」


ヴラドリオは杭を吸血鬼に向ける。しかし、吸血鬼に当てる前で杭を止める。


「なぜ攻撃を止める?もっとお前の力をわたしに見せてみろ!現バーラッシュ!」


「うるさい!それにもうバーラッシュ王国は滅んだわ!わたしの名はヴラドリオ・バーラッシュ!現バーラッシュなどというのはやめろ」


ヴラドリオは吸血鬼から距離をおく。しかし、間髪入れず吸血鬼は襲いかかる。


「ほら!わたしに攻撃を少しでも当てないと身体いただいたちゃうぞ!」


「くっ!離れろ!」


ヴラドリオは吸血鬼に牽制の杭攻撃、もしくは吸血鬼の放つ攻撃を杭攻撃で打ち消すことしかしなかった。


「全く。何もしないなら大人しく身体を渡さぬか」


「ごめんだよ。私は娘を。マリアルを救って貴様を必ず殺してみせる!」


「そうか。ならばはやくそうするといい」


吸血鬼は両手を上にあげて降参するというようなポーズをとる。


「なんの真似だ!」


ヴラドリオは怒りながら吸血鬼に言う。


「なーに。君にサービスだよ。ほら好きなだけ攻撃するといい」


ヴラドリオと吸血鬼の睨み合いが続く。


「どうした。睨んでいても私は倒せぬぞ。早く攻撃せぬか。サービスタイムだぞ。ほらほら」


吸血鬼はヴラドリオを挑発するが、ヴラドリオは全く攻撃をしない。


(できるわけがないだろう。吸血鬼の入ったいる身体がマリアルじゃなくて他のやつならすぐにやれるのに・・・)


ヴラドリオが苦悩している間、吸血鬼は先程理人と戦った時に吸血兵士としたゲンをヴラドリオの背後に忍ばせる。


(クックック。だいたい攻撃してこないのに関しては予想はつくがこれほどいい状況はなかなかないな。全く、腹から笑いがこみ上げてくるぜ)


なんともバカなやつだと思いながら吸血鬼は笑う。ヴラドリオにはバレないように。

そして背後から吸血兵士にヴラドリオを襲わせる!


「もらった!」


「な、なに!」


ヴラドリオは振り向く。吸血兵士はヴラドリオに噛み付こうと襲いかかる!


ガブ!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ