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異世界で目立ちたい!  作者: 紫 ヤタガラス
第二幕 10章 ガイアラーの森編
229/503

吸血鬼の過去

大昔、これは吸血鬼の過去・・・

まだこの時、ガイアラン皇国、アワルディア帝国、そしてバーラッシュ王国が存在していた頃の話。


「バーラッシュ王!魔族のやつが攻めてきました!如何いたしますか?」


バーラッシュ王と呼ばれた男は王の間にて兵士の報告を聞く。


「よし、我が迎え撃つ。兵士を少し我によこせ。少数精鋭で攻めてきた魔族共を殲滅する」


バーラッシュ王は少しの兵を連れて行く。


「すまぬがどこから魔族がせめてきているのだ?」


「はい!もう我が王国の前にいます!」


ガシャンガシャンガシャン!


足音が遠くから響く。


「なるほどもうそこまできているのか。ならば早急に片付けねばな。皆のもの!我に付いて来い!」


バーラッシュ王は連れていた兵士と走り、王国の城門に向かう。

そこには魔族が待ち受けていた。


「貴様がこの国の王か?儂の名は魔王7将、業火のカスマ様の部下のアルカルナと申す。以後お見知り置きを」


アルカルナと名乗る歳老いた魔族がバーラッシュ王に簡単な自己紹介をする。


「これはどうもご丁寧に」


「冥土の土産にこの儂の名をその身に刻むがいい!」


アルカルナは次の瞬間、手から炎の小さな球を出しバーラッシュ王へと投げつける。


「ほう。火の玉使いか?」


「これはカスマ様よりいただいた一時的な能力よ。今のはただの牽制じゃ。大人しく服従するなら貴様だけを焦がしてこの国の統治をカスマ様に委ねよ」


「へ、火の玉ごときが何よ!」


アルカルナの火の玉を避ける。すると何度も当てないようにバーラッシュ王に火の玉を放つ。


「てめぇクソ魔族。我にあてる気がないだろう」


「牽制だけだと言うたろ。それに儂は無益な殺生は好きではない。大人しく服従するといい」


火の玉をバーラッシュ王に向け放ちながら言うアルカルナ。

アルカルナの攻撃を避けるバーラッシュ王は。


「こんな火の玉ごときは怖くないよ。なぜなら我には人には言えない力があるからな」


「強がりを!」


バーラッシュ王の言葉に少しイラつきを感じたのかアルカルナは火の玉を今度はバーラッシュ王に当てるように放ってしまった。


「し、しまった!」


アルカルナが驚いている間、バーラッシュ王は火の玉を避け、異能力を使う。


「では驚いている間に死ぬがいい!」


バーラッシュ王の能力、杭を地面に打ち込む!


「うお!なんじゃ下から急に棘が!」


「よそ見してると今度こそ本当に死ぬぜ魔族!」


もう一発杭を放つ!その杭は1度目の杭を後ろにバックステップで避けた、アルカルナだが2発目の杭はちょうどバックステップで着地した足元から出現する。


「あぐっ!おのれぇ!この若僧がぁ!」


アルカルナは死にはしなかったが足をやられて立てなくなる。


「では次で決めよう。さらばだクソ魔族!」


ザクッ!

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