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異世界で目立ちたい!  作者: 紫 ヤタガラス
第二幕 10章 ガイアラーの森編
222/503

幻影

その頃、気づかぬうちにヴラドリオとカルナクから離れていた理人たちは・・・


「おいカルナク。ずっと前に進んでるけどいいのかよ。このままじゃいい的だぜ?」


理人は目の前を歩くカルナクであると思う人に尋ねる。

理人たちは自ら別れたのではなく、いつのまにか敵の策にかかっており、理人、実里、ガイは気づかないでいた。

理人が喋りかけるもうんともすんとも言わないカルナクに対して理人はイラっときて。


「何か言ったらどうなんだよ!え!」


と軽く叩くつもりで理人はカルナクの肩を叩く。すると目の前にいたカルナクが急に叩いた瞬間に崩れていく。


「なっ!おい、ヴラドリオ!カルナクが崩れて・・・え?」


カルナクが崩れるのと同時にその前を歩いていたヴラドリオも崩れ始める。理人は慌てて後ろを見てガイ、実里の様子を見ると、後ろの2人は崩れていることはなく、目の前で崩れて消えた2人を見て驚いていた。


「おい、どうする?ヴラドリオとカルナクが崩れて粉みたいになったけど」


理人は後ろにいたガイと実里に聞く。ガイは


「多分これは敵の策略だろう。いつのまにか俺たちは分断されていたんだ。気づかぬうちに」


「しかしいつのまに。俺たちはそんな途中で別行動もしていないのになんでカルナクとヴラドリオがいなくなったんだ」


「そういう能力の使い手がいるんだろうよ。ミノ、お願いできるか?」


ガイは実里のもとまで行き、横で耳打ちする。


「了解したよ。少し気分が悪くなるけどね。それじゃいくよ」


実里は能力を使う態勢に入る。


「脚力強化、3倍。ブースト!」


実里は能力で脚を強化し、周りにあった木々に蹴りを入れる。森の木はぐらぐらと揺れまくる。


「さて、周りに能力者入るかな?」


ガイはそう言って、能力者が出てくるのを待ったが、誰も出てこない。


「周りにいないで使える異能力者とは厄介だな」


「どうする?必要ならそこらへんの木、折る気で行くよ?」


「いや、それで皇国から苦情が出たら元も子もないから。様子を見たいが、敵さんはどう出るかね」


ガイがそう思っているとさっきまで揺れていた周りの木々の奥から黒い人型の形をしたような影が現れる。


「どうやら敵さんはこういう芸道が得意な人みたいだね。理人!俺とミノでこの黒いやつ倒してるからその間にこの能力を使うやつを探してくれないか?」


「構わないが今は別行動をすると大変では?」


「俺はお前を信頼してるから大丈夫だ。それに俺に似たやつ出されてもお前ならわかるはずだ。それじゃ頼むぜ。できるだけ早くな!」


そう言ってガイは装備していた剣を抜く。


「私もあまり能力使いすぎは無理だから早めにお願いね。時間もそんなにくいたくはないから。期待してるよ鏡!」


実里も脚を強化して、黒い影のやつに戦いを挑む。


「必ず早めに見つけて見せるから。持ちこたえろよ!」


こうして理人は、森の中で黒い影の能力を使うやつを探す為、黒い影に囲まれている木々より奥の方へと向かう。

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