奴隷管理場
ダーランマとアワリオは奴隷オークション開催まで待っている間奴隷管理場では
「お前ら！このゴミ野郎ども今日はしっかり売れるようアピールしやがれよなクソ野郎！」
奴隷を管理しているものは叫んでいた。奴隷オークションではスタッフが奴隷を売るのではなく、奴隷自身が売れるために媚びを売るのである。もしもオークション時に売れ残れば奴隷管理場の管理人から奴隷が最も嫌がる罰をしばらく与え続けるからである。奴隷たちもだから売れるよう必死であった。
「お前ら今日もしも売れ残れば飯は俺が許すまで抜きでさらに鞭打ち2000発だ！わかったな！」
そう言うと奴隷管理人は奴隷管理場から出ていった。
「やっとあいつ出ていきやがったか。よし、この奴隷管理場から早くでないと本当にお先真っ暗だし、娘もきっと待ってる。皇国の人らは俺を助けには来てくれないのだろうか・・・」
この男、前に理人たちが受けたクエストでしばらくその捜索クエストが保留になっている対象の男であった。
「おい！新入りお前も早く売れるようみんなみたいに自分の個性を売る準備をしないか」
男に奴隷の若い青年は言った。
「なんでお前たちはこんな無駄なことしてるんだ？みんなできょうり・・・」
青年は男の口を塞いだ。
「いいか。いきていたいなら不用意なことは言うもんじゃない。どこで誰が聞いているかわからないからな」
男は青年の言っていることがよくわからなかったので首を傾げていた。
「お前、ここに入る前にナンバーをふられだろ？何番だ？」
青年は男に聞いた。
「・・・4649だ」
男は馬鹿にされると思い、少し言うのをためらったが言わなきゃ話を進めてくれなさそうな雰囲気を出す青年に根負けして番号を言った。
そして、案の定青年は笑っていた。
「覚えやすい番号じゃないか。4649か・・・。なら俺は今度からお前をヨクと呼ぼう。俺のことはミンゴと呼んでくれ。ナンバーは305だ」
ミンゴは4649の男に名前を与え、よくと名付けた。しかしヨクと名付けられた男は
「俺はナンバーで呼ばれ・・・」
「ヨク！こっちに来い！」
ミンゴはヨクと名付けた男の腕を引っ張り、奴隷管理場の奥、人気のないところへと向かった。
奴隷管理場は奴隷を管理するのでやたら広い、奴隷の管理場は多くあるがオークションで使われるものたちの管理場は奴隷エリアの一番端っこにあり、オークション会場とはかなり離れている。
だからオークションでは全員ではなく、管理人が選出したものだけがオークションへと出荷され、それ以外のものはずっと管理場の掃除や管理人の世話などである。
個人経営で売っているもので奴隷管理場は持っているものもいれば持っていないものも多い。
「これだけ奥までくればいいか・・・。いいかヨク！お前にここのルールと生き残るためのすべを教えてやる！」
ミンゴはヨクに奴隷管理場のルールを教え余計なものが出ないようにするため、奴隷としてやっていく方法を教えることにした。
