表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界で目立ちたい!  作者: 紫 ヤタガラス
第2幕 8章 帝国からの刺客編
177/503

アムライの中に眠る魔

「貴様は誰だだとぅ?俺は俺だよ。アムライ・アルムだよ」


「嘘だ。貴様さっきまでやつとは違う!おい鏡!早くこの場から逃げろ!」


何故ヴラドリオが焦っているのかわからない理人だったが、逃げる前に一つ成し遂げなければいけない理人にとって大切な使命があった。


「この森の奥に弓道寺さんが倒れているんだ。だから俺は弓道寺さんをここまで担いできてから逃げる!」


「そのまま助けたら、ダーラスのところへ行け!とりあえず早くこの場から消えろ!」


ヴラドリオに怒られ、理人はものすごいスピードで弓道寺が倒れている場所へと向かった。


「何だ。お前も逃げてよかったんだぞ。バーラッシュ」


「やはりさっきのやつとは違うじゃないか。貴様何者だ!いい加減に答えろ」


はぁーと少し息を吐き、アムライの中にいたやつは答えた。


「お前の勇気に免じて答えてやるよ。我が名は炎魔王将カスマなり、魔王様に支えし、七魔王将の1人よ」


「七魔王将だと!存在するはずがない!あれはおとぎ話のはずだ!」


炎魔王将と名乗ったものにヴラドリオは慌てながら答えた。


「何のことかは知らぬが貴様は魔族を知っているらしいな。まぁ今は話している時間はないよ。まだ器が完全に完成したわけではないからな。でれて数分だろうからな。一撃で決めさせてもらう」


「くっ!こい!」


ヴラドリオは炎魔王将の攻撃を逃さないように炎魔王将の次の行動にいつでも対応できるように集中していた。


「では」


シュッ!とヴラドリオの前から炎魔王将は消え、ヴラドリオは炎魔王将を探した。


「私はここだよ」


「なっ!まさか真横だと!」


そうヴラドリオが気づいた時には炎魔王将は隣にいた。


「燃え尽きろ。魔炎・獄」


炎魔王将は近距離からの黒い炎をヴラドリオに向けて放った。


「これは防げまい」


「何の、こんな修羅場我が国を守る時にいくらでもくぐり抜けてきたわ!必殺!杭地獄!」


ヴラドリオは地面にしゃがみ、自分の周りに杭を生やした。


「おっと。これは危ない危ない。しかしもうやすまないと。次にやれる時にはもっと俺を楽しませろよ。バーラッシュ」


「お前となんか2度と殺しあうのはごめんだせ」


ヴラドリオは地面に倒れ込み、しばらく立てないでいた。

アムライも、中から出てきていた炎魔王将が引っ込んだのか意識がないような感じだった。


「助かった・・・。しかしまさか魔王が実在するなんてな。これは早く我が目的の最愛の娘を探した後に一度滅びている我が王国に帰って色々あさらねばな。しかし今は休息が必要だ」


「そうだね。休んだ方がいい。そしてこの人はこちらが貰っていくよ」


どこからか急に声が聞こえ、ヴラドリオは辺りを見回すと、でかいモニターのようなものが現れた。


「お前は誰だ!」


「お初にお目にかかる。私はアワルディア帝国参謀ダーランマと申します」


自己紹介しながらダーランマはアムライ回収を始めていた。


「待て!黙って持って行かせるわけないだろうが!」


「口だけは達者のようだが君の体も限界らしいねおじさん。無理しちゃダメだよ。後その死体もついでに貰っていくね」


そういうとアムライとバウラムの体は浮き、消えた。


「魔法使いか貴様!」


「ご名答。後君の探している最愛の娘?バーラッシュちゃんは帝国にいるよ。返して欲しければ取りに来ることだね。あははは!」


そう言ってダーランマが写っていたモニターが消えた。


「娘が帝国にいるだと・・・」


こうしてバウラムの死体、アムライはまんまと帝国にまた取られ、今回も皇国は痛手をおうだけだった

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ