血と鏡
「アリガトウ、サイショカラ、トドメヲサセルヨ」
理人がバウラムを刺したことにより、バウラムから血が噴出して、バウラムは能力を使った。
「チバリ!」
バウラムは体から噴出した血を瞬時に固めて、至近距離にいる理人をそれで仕留めようとした。
だが理人もすでに能力を発動していた。
「俺の能力は反射、特殊能力はなんだって跳ね返す!が・・・」
そう、理人は自分の能力で特殊能力はどこかに跳ね返すが、場所を決められない為に、相手に致命傷を与えることがなかなか出来ないのだった。
「ナルホド。シカシ、ワタシノコレハ、ブツリダゾ!」
だが、バウラムの攻撃は血を固めただけなので物理攻撃なので跳ね返せない。
「ならこうするだけじゃ!オラァ!」
理人は軽くジャンプし、上昇した後、能力の鏡を出し、上から叩きつけて、何故か血針を折った。
「ナンデ、オッタ?」
「別に、お前の攻撃は俺の鏡の強度を調べる為に使っただけさ。物理だとどこまで持つのかなと」
バウラムの血針で自分の能力の鏡の強度を調べた理人は、血針を折れたことにより強度はそこそこあるなと思っていた。
「キョウドナド、シラベルダケムダ。オマエハ、アルダスドウヨウ、ココデワタシニ、タオサレル、ノダカラ」
バウラムは自分の爪で腕に軽く傷を入れた。
「クラエ、コケッダマ!」
自分の腕から血を出し、それを小さな粒状の弾丸へと変えて理人に放った。
無論理人のとった行動は、、、
「能力解放!鏡パネル!」
鏡のパネルを正面に出してそれを盾として扱い、小血玉をガードしていた。
「ナラバ、ガマンクラベト、イコウカ。ワタシガ、クタバルノガ、サキカ、カガミリヒト、キサマガクタバルノガ、サキカ」
理人はパネルが砕かれるか、バウラムは自分の血の限界までで我慢比べんしようと理人に提案した。理人はなんとなくだがバウラムの方が血がなくなるのではないかと思ったので
「良いぜ。受けてやるよ。ただしじょうけんがある」
「ナンダ?イッテミナ。カンタンナヤツ、ナラキイテヤルヨ」
これも理人の感だが、今バウラムは調子にのっているのではないかと思ったので少しのバウラムにとっても不利な条件で受けてくれるだろうと思い、理人は条件を言った。
「お前が撃てるその小血玉?を最低100発までな。さらに最後の十発は少しでかくてもいい。これでどうだ?」
「スコシルールカワルガ、マァイイダロウ。デハ、ワタシガキサマヲ100ハツイナイニ、シトメラレナケレバ、ワタシノマケダナ」
「そして、俺が耐えれば俺の勝ちだ。それじゃ始めようか。俺の能力とお前の能力比べをよう」
こうして、バウラムとの賭けが始まった。