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異世界で目立ちたい!  作者: 紫 ヤタガラス
第2幕 8章 帝国からの刺客編
155/503

レジスタンスとガイアラン皇国の同盟

「悪い遅くなった。俺はレジスタンスのリーダーはってるもんだ。よろしくな」


入って来た男は名前名乗らなかったが簡単に自己紹介をした。そして何故か地面に頭を思いっきり擦り付けている理人に目がいった。


「そこの少年はなんで自分の頭を思いっきり擦り付けているんだ?誰かなんか能力でもかけたのか?」


レジスタンスのリーダーは周りにいた王達に聞いたがその場にいた全員首を横に振り、何もしていないと言った。


「少年、何故自分の頭を地面に擦り付けているんだ?そうしてないと落ち着かない病気にでもかかっているのかい?いい病院紹介してやろうか」


理人が珍しく反抗しないでいたので周りにいたレジスタンスのリーダー以外は


「珍しい」


と心の中で思っていた。やがて理人は地面に頭をつけたまま喋り始めた。


「レジスタンスのリーダー様の輝きに私は直視できません。写真越しでやっとですのに」


「なんだお前?私のこと知っているのか。ならば私の名前を当ててみなよ」


理人は地面から顔を上げずにぼそっと


「弓道寺健吾さん」


と言った。


「ほう。よく私の名前を知っていたな。君は目立ちたいが空回りばかりして迷惑しかほとんどかけていない鏡理人君かい?」


それを聞いた理人はいくら憧れの人でも言ってもいいことと悪いことがあるだろうと思い反論した。


「失礼な!好きで空回りしているんじゃないよ。世界が俺に優しくないだけだよ!」


「何言ってんだよ鏡」


意味のわからないことを言った理人にガイは普通に突っ込んだ。反論する時に、弓道寺の目の前で言った為にようやく地面から顔を上げた理人だった。


「はっはっは。悪い悪い、まぁ鏡君がやっと顔を上げたしそろそろ会議を始めないか?遅れて来た俺が仕切るのもあれだがな」


弓道寺はそう言って王の隣に空いていた席に座り、やがて全員が会議室の椅子に座った。会議室は中央に丸いテーブルがあり、そこに椅子が置いてあった。配置は割と適当であるので理人とガイは空いている席に座った。


「では今後の方針を決める為の会議を始める。ガイアラン皇国は今非常に最悪な状態である。大臣のイナハルは意識は戻らず、切り裂き魔はまだ何人いるかわからない更には盗賊団までいるしまつ。アワルディア帝国がこちらの様子をうかがっているという噂も余の耳に入ってきている。それで余は今回戦力を強化する為にレジスタンスと組むことにした」


ガイアラン王が同盟まで言うと、弓道寺は


「我々レジスタンスは簡単な手助けはしても皇国や帝国とは組む気は無かったんだがな。最近の帝国はやばいという噂を聞いたからな。それに俺には帝国に個人的な用がある。だからお前らと同盟を結ぶことにした。まぁ我々の基地には入れさせはしないが戦力については保障しよう」


こうしてガイアラン皇国とレジスタンスの同盟がについての会議を最初の議題とした。


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