柳とゼネラルのチリン救出のための作戦会議
理人たちが皇国に起きている問題に対しての対策会議をしている間、帝国では
「ゼネラル、お前に話がある時間が空いたら前に捕まえられた女がいる牢屋まで来てくれないか?」
ゼネラルがテムルナを研究室に送ってしばらくしてからテムルナの部屋の通信機に柳から連絡があった。帝国ではダーランマは魔法を使ってゼネラルたちを呼ぶが他のものは使えないため、アワリオが作った簡易的な通信機で連絡をとっていた。
ゼネラルは柳の連絡の入っていた通信機を聞くとすぐに牢屋へと向かった。牢屋にはチリンのもとへ何度も会いに行って励ましている柳がいた。
「来てくれたか。呼び出しといて悪いが少し待っていてくれないか」
柳は来てくれたゼネラルに言い、牢屋の中にいる人と話していた。
「、、、また来るから。絶対に諦めないでいてねチリンちゃん」
柳に呼ばれたが来た時に少し待っていてくれと言われたゼネラルは牢屋に来るまでの道の入り口で待っていた。数十分後に待っていたゼネラルのもとに柳が来た。
「すまないね。呼んだ挙句待たせてしまって。お前だけに話があるんだ。これは他の奴にはバラさないで欲しいんだが俺はあの人を牢屋から出してガイアラン皇国に送り届けようと思っている協力してくれないか?」
「何で私にそんなことを相談する?私は完全にダーランマ様に忠誠を誓った身だぞ」
ゼネラルはそう言ったが柳はゼネラルが本気でアワルディア帝国に仕えているとそう思ってはいなかった。
「嘘だな。俺は知っているんだぞ。牢屋に面会している時たまたま見つけてしまった。お前の住んでいる町の人たちが牢屋に捕らえられているのを」
「何のことかわからないな。変なことばかり言っているとダーランマ様に報告するぞ。用がそれだけなら私は戻るぞ、ではな」
そう言いながらゼネラルは柳に近づき、何かを渡して牢屋のある部屋から出て行った。
ゼネラルがこっそりと柳に渡したものは4つに折りたたんである紙だった。柳はその場でその紙を開いて読むとまるで自分の話す内容がわかっていたかを書いてあった。
「ふっ。話さなくても分かるみたいなもんよこしやがって。そんじゃお前の住んでるところまで行ってやるよゼネラル」
そう言って柳は紙を身につけていた服のポケットにしまい、牢屋のある部屋から出て行った。
アワルディア帝国の研究室では実験中のテムルナが目覚めるのを待つついでに牢屋の状態が見える謎の機械を通してアワリオは牢屋なんども訪問している柳を見ていた。
「こんな何度も牢屋に行くなんて女王様をよほど気に入っているようだな柳くんは。しかし他に前捉えた女2人に関しては何も触れていないということは女王に何かするかもしれないな、、、。ゼネラル君にあいつの監視を極秘裏にでも頼もうかな。でもゼネラル君も怪しいからな、、、。多分もう少しすればあいつも帝国につくと思うからついた早々そいつにもお願いしようかな。あいつは完全に帝国に服従だからね」
アワリオはブツブツ言いながら不気味に1人笑っていた。周りの研究員たちそれを見ては少し引いていた。