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異世界で目立ちたい!  作者: 紫 ヤタガラス
第2幕 6章ガイアラー盗賊団編
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危険が一時去ったガイアラン皇国

ガイアラン皇国の中に入った入り口付近でカルナク達を待っていた理人達。しばらくするとカルナクがヴラドリオを背負って皇国に戻って来た。


「カルナク!ヴラドリオの傷どうしたんだ!やばいじゃないか」


理人は慌てていた。ヴラドリオの傷がやばい状態で生きていると言われたら凄いくらいに血が出血し切り傷がすごいからである。


「俺が見つけた時にはもうこの状態だった。だから急いで連れて来たんだ。急いでダーラスを探してくれ!急いでだぞ」


「任せろ!」と理人は言ってダーラスが多分いそうな城へと向かった。カルナクはえらく素直に理人が言うことを聞くなと思っていたのを実理が感じたのか


「彼もきっとヴラドリオさんとやって感じたことがあったんだよ。彼が私に行動を共にしたいって言っていたけど私が彼としばらく行動を共にしていい?」


カルナクは聞いた。何故だと彼に何か興味が出たのかと、実里は言った。


「彼の成長を見届けたいの。彼自分でこれから変わるって言っていたから。まぁ多分目立ちたがりなところは変わらないと思うけど。これからの行動少しは大人しくなると思うし、それに成長を見届ける人が必要でしょう?だから私は彼を見ていたいんだ」


実里はカルナクに言った。カルナクは実里がどうして理人の成長を近くで見たいのかは分からなかったが、それならばレジスタンスのリーダーにあの件を聞いてみることにした。


「わかった。とりあえず俺はヴラドリオさんの手当を確認したら王の間に行って王に挨拶してレジスタンスに戻ろうと思う。そして実里、お前の仮面の件を話して鏡といる時は外してもいいか聞いてみる」


実里は自分がしていた仮面を少し手で触りながら、カルナクに聞いた。


「なんで鏡とこの仮面の話が繋がるの?仮面を外して鏡といると私に何かあるの?」


「今は話せない。だが多分仮面を外せばわかると思うだからその時を楽しみにしていてくれ」


カルナクはそう実里に言ったが、実里はあまり納得していなかった。実里はそれを聞き、仮面を外した時、鏡と一緒にいることで何かわかるのかなと思い少し楽しみでいた。

しばらくカルナクと実里がその場で話していると理人がダーラスを連れて戻ってきた。


「ダーラス頼む!強いやつがここで今死にそうになっている!お前の治癒魔法で治してくれ!」


理人はダーラスの目の前で頭を下げて地面に額をこすりつけながら頼んだ。


「強いやつね~。この人が本当に強い人なの?結構すごい切り傷とかだけど。森で盗賊団にでも襲われたんじゃないの?」


ダーラスが言った時、カルナクが間に入って説明した。


「確かにダーラスさんの言う通り、盗賊団にやられたんだと思います。ですが下っ端程度にこんな傷はつけられないです。それに周りには下っ端の死体が5、6体転がっていました。そしてこの方はあの亡国の英雄ヴラドリオさんですよ!」


「亡国の英雄?ヴラドリオ?聞いたことない名前だが、まぁ盗賊団の下っ端5、6体倒してくれたなら治癒するに値するね。わかったよ」


ダーラスは詠唱を始めた。


「パーフェクトキュア!」


ダーラスが唱えるとヴラドリオはたちまち傷が癒え、切り傷もなくなった。


「これで大丈夫よ。よかったわね意識があって。私の治癒魔法は意識ある人しか回復できないから。じゃ私は城に戻るわね。後、鏡あとで城に来なさい。これから忙しくなるわよ」


ダーラスに言われて理人は聞いた。


「忙しくなるとは何か変化があったのか?」


「盗賊団の動きが変らしい。こちらはありがたいがなんとも冒険者を襲わなくなったらしい。これは何か奴らが考えていると王様は考えているわ。だから会議を行う。切り裂き魔との戦いで活躍した貴方の意見も取り入れたいらしいから貴方も会議参加よ。だから必ずきなさいよね〜」


そう言ってダーラスは城に戻っていった。理人は参加したくないと言いたいところだったが皇国で地道に評価を上げて目立つ為にとりあえずかたちだけでもいようと考えた。

ガイアラン皇国が盗賊団対策をしている間、アワルディア帝国ではさまざまな変化が訪れていた。


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