大臣イナハル
「ダーラスここに帰還しました」
ダーラスは城に戻り王のいる王の間へと入り、王にマウンテコングの討伐を報告した。
「よくやった。休んで良いぞ」
ダーラスはうなずき、王の間から出た。
「これで当面はマウンテコングは出現しないはずだと思いたいが」
「王よ、それは叶わぬ事です」
といいながら男は言った
「イナハルか、城下の方はどうだ?」
イナハルと言われた男は頷いた。
「城下はやはり不安がっている人が多いようです」
そう報告した。
イナハルと呼ばれた男は50代くらいに老けており坊主で顎髭が腹の一くらいまで伸びている男だった。
「何かやはり対策を取らなくてはならぬな。しかし、アワルディア帝国に攻めるとしても戦力が足りんしな。けんせいがやっとでこの前向かわせた騎士団ももう帰ってきているからな」
王は首を傾げながら言った。
「ではこんな大会を催してみるのはどうでしょうか」
イナハルは言った
「うん?ガイアラン皇国バトル大会?」
「はい。このイベントでは腕に自信のある者、ギルドに所属している冒険者たちに声をかけて実力を競いあってもらうのです。これを開催するに至り盛り上げるために優勝者には豪華な褒美、そして城下に簡単な屋台を開くなどを行なって同時に城下の士気、そして騎士団への可能性も見たいのですがどうでしょう?」
イナハルは王に相談し、王は考えた
その頃、クエストを終えてダーラスと話を終わらせた理人はカウンターに報告しに行っていた。
「はい確かに薬草3つとネムリン草1つ確認しました」
「いよっしゃ!」といいながら理人は
「これで冒険者としてクエストを受けられるんですよね?」
「はいこちらに申請していただければクエストを受けられますよ」
「分かりました。今日は疲れたのでまた明日になったら来ます!」
お疲れ様でしたと受付嬢は言い理人はギルドを出た
「今日は大変だったな~。でかいモンスターに襲われるわ、ドSな人に会うわでかなり疲れた~。宿でも探すか」
そう言いながら今夜の宿を探していると
「鏡くーん」
とチリンが走りながらこっちにきた。
「鏡君、ここにいたんだ」
「おう。今日はギルド登録のクエストをやってたな。
秋月は何してたんだ?」
「種賀谷先輩の情報収集だよ。いつまでも怖がってちゃいられないしこれ以上は迷惑はかけられないしね」
「何か分かったのか?」
「とりあえずは私たちがいた草原は分かったかよ。マールン草原ってとこだよ。明日行ってみようと思うんだけど鏡君もいかない?」
うーんと理人は考えながら
「装備を整えてからでもいいか?」
「分かった。じゃ明日のこの時間に城門前で」
「了解。ところで秋月は今日はどうするんだ?もう夜も遅いし泊まるあてとかあるのか?」
「私は城下の果物屋さんで雇ってもらうことにしたからそこの店主のおばさんにお世話になるよ」
「そうか、なら良かった。じゃあまた明日」
また明日といいながら秋月は走って行った。
「さて俺も今夜の宿を探すか」
といいながら理人はぶらぶら歩いていた。
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