表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界で目立ちたい!  作者: 紫 ヤタガラス
第2幕 5章切り裂き魔編
101/503

糸VS網

「イトダマ」


ナハトはそう言って手から糸を集中させた球を出し、イナハルに向けて放った。


「網包み」


イナハルはイトダマを手から出した網で包んでイトダマを止めた。


「オマエソウイウノウリョクシャカ。オレ、ニテル、ヤリニクイ」


「こっちはお前さんさえとらえれば終わりだから、楽でいいよ。それに別に俺は接近戦も出来るからな、、、」


そう言ってイナハルはナハトの前まで行き、負傷している腕の方をめがけて攻撃した。


「卑怯だと罵っても構わないぜ。俺はアルダスとかとは違って皇国の為ならばなんでもするんだよ。二連脚‼︎」


イナハルはナハトの負傷している腕に2回蹴りを放った。ナハトは片腕をかばいながらもう片方の腕から糸を出しなんとか蹴りの勢いをそらした。


「オマエベツニヒキョウトオモワナイ。オレテキナライッショナコトスル。デモカンタンニタオセルトオモウナ」


ナハトは一度イナハルから距離を置いた。だがイナハルもそう簡単には距離を置かせないようにしていたが、ナハトは得意の糸攻撃で距離を無理やりつくった。


「ワタシハイトシカツカワナイトカンガエテルカモシレナイガコウイウテモアル」


ナハトは自分の隠し持っていた武器に糸を絡ませてイナハルに向けて投げた。


「だがお前がそういう手を使って武器を捨てるようなことをすればあとがなくなるぞ」


そう言いながらイナハルは手から網を出してナハトが投げた武器を止めた。


「ジカンガデキレバソレデイイ」


そう言ってナハトは糸でまた武器を作った。


「イトアーム」


ナハトは手から出した糸を腕に巻きつけた。その後イナハルに接近した。イナハルは手から網を出して勢いをそらそうとした。


「網連射‼︎」


イナハルは手から両手から網を出現させてナハトに向けて連続で撃った。ナハトは全部かわせず当たりそうなやつは糸アームで勢いをうまく使い網に穴を開けて無理矢理突破した。


「無理矢理突破するとは無茶しやがるな。ならばひっそりと、、、」


イナハルは妙案が浮かび途中から片手だけで網連射をしていた。ナハトは逆に隙ができたと思いラストスパートをかけた。


「カタテダケニスルトハ。ワタシヲナメスギタヨウダナ。コレデフットベ‼︎セイケンヅキナラヌイトケンヅキ〜‼︎」


イナハルの前まで接近し、ナハトはイナハルめがけて系拳突を放った。イナハルはニヤリと笑い


「かかったな‼︎囚われな‼︎網トラップ」


ナハトの足元から網が出てきて一瞬でナハトは囚われた。一瞬の出来事でナハトは何が起こっているのか理解が追いつかなかった。


「イツノマニコンナワナヲ、、、」


「さっきさ。私はわざと貴様を誘き寄せ私の目の前にきた瞬間を狙ったんだよ。さっき連射を片手に変えた理由はこれだよ」


ナハトは理解した。さっき連射を片手にしたのは自分をとらえる為だと。イナハルは最初から自分を倒す気などなかったということを。ナハトはすぐに脱出を考えたがさっきまで簡単に切れた網が簡単に切れないようになっていた。


「ナンダコノアミ‼︎サッキマデトゼンゼンチガウ‼︎」


「当たり前だろうが。それはオレお手製の切り裂き魔捕縛用に作った捕らえ網さ。だから逃げられると思わないことだな」


このままとらえられて、切り裂き魔の恥をさらすぐらいならとナハトは手首を切って自殺を考えたが、ここに来る前にベルナからあるものをもらったことを。

網の中に囚われていたナハトだが、イナハルはお手製の網に自身があるのかふつうに手は伸ばせて身動きはとれる状態だった。

ベルナからもらったものを確認すると、それは薬のようなものだった。


「コレシカモウテハナイカ」


ナハトは覚悟してその薬を飲んだ。

次の瞬間ナハトの体に異変が訪れた。








評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ