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皇妃候補は麗しく  作者: 河野 る宇
◆第3章
8/8

*翼

「もう帰っちゃうの? 父上が礼がしたいと言っていたのに……」

「偶然、居合わせただけだ」

 そう発して青年に背中を向ける。皇国、唯一の国際空港は清潔さを有し海外からの人間をもてなす空の玄関口に相応しく壮大さも備えていた。

「元気で……」

 去っていく彼の後ろ姿を見つめる。

 本当は諦めたくない……でも、彼を『かごの鳥』にはしたくない。自由に羽ばたいてこそ、俺はその姿に惹かれたのだから。

「聖母と鬼神は世界に必要だ」

 ぼそりとつぶやく。

 彼を必要としている人が沢山いる……俺だけのモノになんて出来ない。彼はこれからも聖母のような微笑みで人々を癒し、鬼神のごとき猛々(たけだけ)しさで悪をなぎ払うのだろう。

「いいさ。その翼を存分にはばたかせなよ! 俺には、君を支えられるだけの力があるからね」

 レオンは空に叫んだ。


 END

*最後までお付き合いくださりありがとうございます。

 少しでも楽しんでいただければ幸いです。


※関連作品

「お姫様のガーディアン」

「あなたを愛したいくつかの理由」

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