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皇妃候補は麗しく  作者: 河野 る宇
◆第2章
4/8

*怪訝

「大丈夫?」

 小さく唸りを上げてベッドに横たわるベリルに声をかける。逃げた侵入者は、城の者たちが引き続き追ってはくれるが油断はならない。

「……」

 心配そうに見下ろしている青年を一瞥し、溜息を吐き出す。

「痛みには慣れているが消えるものではないな」

「当り前だよっ! 俺のために……」

 この量は危険なんじゃないだろうか……胸の血に眉をひそめる。大丈夫だとは言われても、赤く染まっている胸元は青年を不安にさせた。

 彼の表情からして落ち着いているようにも見えるが、閉じたまぶたがぴくりと動く度にドキリとする。

「運良く当たるとは相手も腕が良い」

「運悪くだろ……」

 溜息混じりにつぶやいた言葉に呆れながら応えるも、やはり少しでも何かしないとという気持ちが抑えられない。

「とっ、とにかく止血だけでも!」

「! 構うな」

 服を掴んだ青年を制止したが、彼の様子と服の状態に怪訝な表情を浮かべた。

「血が止まってる……もう?」

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