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特別な時間をプロデュース!!  作者: むくのき
第1章 『特別』を作る人間
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02 イケメンな友人とクラスの変わり者

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かなでと俺は同じ二年二組だ。

ドアを開けるとほとんどの生徒が登校している。

それもそのはず。時刻は八時二十二分、ホームルームが始まる三分前だ。


かなでと別れると俺は席について教科書やノートを整理してから教卓の前に立った。

ホームルームの進行は学級委員が行う。

連絡事項を共有し、担任の芳山(よしやま)先生から一言をもらうという流れだ。

「えー、それでは八時二十五分になりましたので朝のホームルームを始めます。まず本日の連絡事項ですが、三つあります。まず、二限の古典の授業は音無(おとなし)先生の体調不良で急遽自習となりました。先生の早期復帰を祈るばかりです。続いて本日の四限の数学の授業ですが、我らが担任、芳山先生から授業の後半部分をもらって席替えを行うことにしました。四月からの出席番号順にもいい加減飽きてきた頃でしょうから良いタイミングだと思います」

クラスメイトからの反応は千差万別だった。

楽しみにしている者、今の席で満足しているため不満を漏らす者、無関心の者と。


「最後の連絡事項ですが、昨日、駅前のピンク色の看板の店に入っていく芳山先生を見かけました。なんでも無料で案内してくれる場所だと看板には書かれていました。それでは芳山先生、朝の挨拶をお願いします」

「おい藤織。なんで毎回俺の挨拶の前に話しにくい雰囲気作ってからバトンを渡すんだ。あー、えーっと、今日も一日先輩としての自覚を持ちつつ元気に過ごしましょう。以上」

「芳山先生、ありがとうございます。それでは朝のホームルームを終わります。一限の世界史の用意をしてください。」


クラスには喧騒が戻り、各々が一限の準備に取り掛かる。

「白〜 今日の放課後は暇か?」

突然後ろから声をかけられ、振り返るとそこには(きょう)がいた。

深山 京(みやま きょう)

一年からの友人でサッカー部のエースだ。

身長は172cmとそれほど高くないにもかかわらず、その小顔と身長に占めるヒザ下の長さからとてもスタイルが良く見える。

顔はざっくり言うと韓流アイドル風だ。

そりゃあ、一年のバレンタインに四十個のチョコを貰うだろうなという感じだ。


「すまんな、京。放課後は予定があるんだ。というよりお前部活があるんじゃないのか?」

「今日は月曜だから休みなんだよ。だから一緒にゲーセンでも行こうかと思ったんだが、予定があるなら仕方ない。けど最近よく放課後忙しくしてるよな。なんか習い事か?塾とか」

「実は最近、図書室でミステリアスできれいな先輩と運命的な出会いをしてな。よく話をするようになったんだよ。それで放課後に図書室に通うようになったんだ」

「お前、ラノベの読みすぎだ。現実と二次元を混同してるじゃないか。まあいい。たまには一年の頃みたいにどこか出かけようぜ」

そう言って京は自分の席に戻っていった。


「京、藤織になんか変なこと吹き込まれなかったか?」

「あいつこの間他クラスの女の子に乱暴したらしいぞ」

「俺は放課後の誰もいない図書室で藤織が一人でずっと喋ってたって噂を聞いたぞ」

京が席に戻ると周りのクラスメイトが俺のうわさ話を始めた。


「別に何も吹き込まれてないって。一年の頃から仲が良いからな。ちょっと雑談をしてただけだよ。あいつは少しだけ変なところがあるだけのやつだよ」

京はそう言って周りをなだめる。

最後の一言は余計な気がするが。


少しでも面白い! 続きが読みたい! と思っていただけましたら、

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