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黄昏おじさん異世界飛ばされ楽園創る  作者: 姫野りぉ
第三章 素晴らしき世界
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エルフ国異変


「昨日は賑やかだったわね?」

「あはっ、会議の後にまさかエルフの来訪者でしてからね。」

「お姫様ねぇ┅それで?私達はこのままで良いの?」

「はい、アマンダさんにリニアーナ、エリルはいつも通りに過ごして下さい。」

「そう、ねぇヒロ?王国は大丈夫なの?」

「そうですね┅今の所は大丈夫でしょう、これからエルフの国へ行って来ますが、それ次第で状況が変わるかもしれません、でも王国よりも帝国は滅ぶと思いますよ。」

「えっ!帝国が?」

「昨日の会議はフォレストの整備についてと帝国攻撃の話しです。実は創造神から帝国の粛清を頼まれました。どうやら帝国は勇者召還を又やるみたいです、国王と一部の貴族達はどうしても領地拡大を諦めない様で、王国への戦争は決定したみたいです。」

「それは本当?戦争なんて┅ネルソンは知ってるの?」

「ええ、こないだの面会でもお祖父様も帝国の思惑を伝えて有ります。今は宰相がブラッド侯爵ですから騎士団や貴族達に通達がされてると思います。」

「はぁ~全く困ったものです、戦争になれば苦しむのは民だと言うのに┅」

「大丈夫ですよ、その為の会議でしたから、帝国も勇者召還で召還される物が使えるとは限りません、とにかく今はエルフ国からの助けを優先します。王国への援助依頼ですが間にあわないので。」

「フフフ、何だか楽しそうね?王国の肩代わりをしてもネルソンは貴方の事を認めないでしょうね、それに┅」

「良いんですよ、エルフの国はお隣さんです、お付き合い出来ればそれに越したことは無いので、それにオルレア伯爵は王国の貴族ですから何もしない訳には行かない、身内が困るのは放って置けません。」

「分かったわ、ねぇヒロ?もしもだけど私達がここへ引っ越して来る事になったら受け入れてくれる?」

「引っ越して?アマンダさんとリニアーナがですか?」

「フフッ、もしもの話しよ。」

「それは┅まぁ大丈夫ですけど?」

「そう、その時は宜しくね、ここは素晴らしい所、それに┅まぁそんな事になればネルソンは貴方を恨むだろうからフフッ」

「アマンダさん?俺は王国とは関わらないですからね、もう壁でフォレストは王国から失くなりました、整備が終わったら詳しく話しますけど。」

「お願いね、少し安心したわ、私を除け者にしてるんじゃないかって思ったり、私はヒロの味方だから┅」

「除け者なんかしてません!今は微妙な所なんです、身内が王国のいざこざに巻き込まれて心配なんですよ、それが解消したら全部話します。」

「そうよね、これでも私は王妃┅話せない事もあるわよね、でも大丈夫、私もリニアーナも貴方を、ヒロを信じてるから┅」

「ありがとうございます、ではこれからエルフの国へ行って来ます。」


何かを考え寂しそうな顔のアマンダを残しヒロはエルフの皇女達とエルフ国ヘと向かった。


「ヒロ様?エルフ国までは遠いですけど?」

「大丈夫ですよ、グリフィン部隊に送ってもらいます。」

「┅グリフィン部隊?」

「飛んで行けば直ぐに着きます。」

「はぁ?飛んで┅」


エルフ国へ向かうのはゼア、シロ、ジェイソン、ルシエラ、マリアの面々、サラとアンナが参加を猛抗議したが自分達の仕事を優先してと断った。

ゼアとマリアは世界樹の呪いを任せたいし、ジェイソンとルシエラには魔人達を、シロにはエルフの長老達と話して貰いたいから、これがベストメンバー。

空からの旅は速い。

3日で国境を越え世界樹の近くまで来た。

グリフィン部隊はサラによって覚醒進化してグリドーラと成り、飛ぶ速さはドラゴン並みで皇女シャイナ、セルール、セリアは必死にしがみつくだけの旅だった。


「ヒロ様?信じられません┅たった3日でここまで┅私達は3ヶ月掛けて森を抜けたのに┅」

「まぁ普通のグリフィンなら3日では無理だろう、この子達だからこれた、皆は帰って良いから、ありがとう。」


グリフィン部隊を帰し一行は世界樹ヘと行く、周りの空気は重々しく、世界樹は半分に葉を落とし普通の木肌なら茶色だが紫色に染まり瘴気を帯びている。


「誰か居ませんか!第2皇女シャイナです!誰か!」

「姫様、誰もいない様です、おそらく都の護衛に行ったのでは?」

「そうですね┅世界樹様がこのようでは┅」

『ヒロよ?世界樹に掛けられた呪いはどうやら呪術のようだな、マリアとゼアでどうにかなるだろう』

「う~ん┅これは神聖魔法で解除できるけどもう一つ何かあるような┅」

❴ヒロ様、どうやら毒を感じます、根の方に酷い物を受けているようです❵

「やっぱり┅じゃあマリアとゼアは神聖魔法で世界樹を回復して呪いを解除して貰おう、根の毒は俺が消去するから。」

❴おお!さすがヒロ様です、では私とルシエラは愚かなゴミを処理致します❵

❪オホホッ♪ヒロ様?どれくらいの処理で?❫

「殲滅だ、二度と此方に手出ししないように徹底的にやって、多少の被害は仕方ない、それよりは根絶やしが重要だ。」

❴ククク、ルシエラは読みが浅いですよ、ヒロ様はこのエルフ国だけでは無く大陸全土を見ておられる、ゴミは必要無いのです❵

❪じゃあ♪思いっきり暴れるわ♪❫

「まぁ少しは被害とか考えてよ、世界樹を治したらそっちに向かうから。」


ジェイソンとルシエラがパッと消え、シロとマリア、ゼアが世界樹ヘ神聖魔法を掛けると、世界樹は光り、それは段々と上ヘ上ヘと広がる。


゛我を助けにきたのか?┅我は、助かるのか?┅゛

「世界樹様!助けを呼んで参りました、これで助かります┅どうか、どうかしっかり┅」

゛皇女よ┅泣くで無い、不甲斐ない我はお主らを助けられなかった┅すまぬ┅゛

「そんな、勿体ないお言葉┅」

「おい!世界樹、そんな事はどうでも良い、それより根を広げろ!」

゛そうか┅根を広げるのじゃな┅゛


いつの間にかヒロは地下へ潜り根の中心に来ていた。

根には大量の毒がかけられて至る所が枯れている、毒によって周りの微生物も死に絶え土は黒く変色していた。

世界樹が必死に根を広げ毒の全体を把握する。

(これは?あの毒に似てる┅湖で作った奴かな?)

そう、魔人と吸血鬼と帝国の者が湖の畔で作っていた王国を滅ぼす為に作った毒。

(ならばこれで毒消しを┅)

ヒロは【スキル クリエイトマジック】で毒を集める。

周りに拡がった毒と世界樹ヘと浸透した毒を一つに集め収納する。

そして土壌汚染して死んだ土に【ホーリーミスト】【エリアヒール】【エクゼッションヒール】と立て続けに洗浄と回復を繰り返す。

木の根には神聖魔法をかけて呪いも解く。


「ふぅ~どうだい?世界樹は治った?」

『はぁはぁ、疲れる、だいぶ強い呪いだな』

「ヒロ?多分完全には無理かも?」

『ヒロ様、私もやってはいるのですが┅』

「そうか┅じゃあ三人とも此方へ。」


流石にデカイ世界樹だからこれだけ拡がった呪いと毒は厄介みたいだ。

ヒロは世界樹に両手を当て目を閉じる。

感じた呪いと毒を頭に描くと良く分かった、所詮呪術、解除は簡単だ、しかし毒との作用で枝の先や葉が枯れ体力と生命力が奪われている。

三人の回復魔法でかなり回復してるが絡まった呪いと毒はまだ取れて無い。

ヒロが次第に光りだす。

髪の毛は逆立ち金色に輝きだすとまだ有った葉がパラパラと落ちて枯れ木みたいになる。

シャイナ達が悲鳴をあげ見上げるもお構い無しに金色に光るヒロから世界樹ヘと拡がり世界樹全体を覆う。

金色の枯れた世界樹は一度縮みヒロと同じ大きさに成りそれから元に戻る。

悲鳴が響く中、世界樹が大きくなって戻って行くと枝から葉が現れ次々に広がる。

木肌は金色から濃い茶色となりうっそうと茂る葉の先に蕾が付いている。

シャイナは世界樹が縮んだ時に悲鳴と共に気を失って倒れている。


゛そなたは神の使徒なのか?゛

「違うよ、人間?まぁまだ人間だ、世界樹?魔素の循環はできてる?」

゛ああ、前より良くなった、これでこの世界も魔素切れは免れた゛

「そうか、それで?どうしてこんなになる迄放っておいた?」

゛それが情けない事にエルフの子等を人質にされて動けなかった、儂の怠慢じゃな┅゛

『だらしない!世界樹とも有ろう物が魔人ごときに負け追って!』

゛フェンリルの子よ┅相変わらず厳しいのぉ、昔はもっと優しかったじゃが┅゛

『お前が枯れたらこの世界は滅ぶのだ!それを!』

゛儂が枯れても滅びはせん、お前さんも解るじゃろ?そこにおわす神が世界を滅ぼさんとな?゛

『グヌゥ、ヒロは神では無い、しかしこの世界を嫌いでは無いならどうにかするだろう、せいぜい嫌われん様にしろ!』

゛フォホホ、お前さんもな?ヒロ様と言われるのか、感謝致します、あなた様から精霊樹の気配がするのは?゛

「俺は精霊王からと大精霊達の加護を貰っている、精霊樹とは友達だ、俺の庭に精霊樹が居るが近々花を咲かせる、その魔素のせいかな。」

゛そうであったか、それに創造神様の気配も?まぁそなたは神と同じ力を備えたお方、ヒロ様に儂は助けられ使命を与えられた、あなた様は儂の主人で宜しいかな?゛

「主人よりは友達でお願いするよ、花を咲かせる力は与えたから実はしっかり付けて、この枯れ葉も栄養になるだろうから体力を着けるんだよ?」

゛ありがとう、友達とはどう呼べば宜しいかな?゛

「精霊樹はヒロと呼ぶよ、世界樹もそれで良い、貴方はこの世界の生き字引、知らない事とか教えて貰うから。」

゛あい分かった、ヒロと呼びますぞ、それではこの後、実を贈らせて下され゛

「ありがとう、花を見に来るから、その前にこの国をどうにかしないと。」

゛そなたのお好きにすれば宜しいかと、そこの皇女はそなたの世話でもさせれば宜しい、この国の王でも良いのじゃが゛

「面倒は御免だよ、それにこの子も不憫な扱いをされて可哀想だ、とにかく魔人には頭にきてるからそいつを片付けるよ。」


ゼアとマリアにシャイナ達を頼みシロと一緒に都ヘと急いだ。

エルフの里はそれ程被害が無く木々は茂り家々も壊れて無かった。

エルフ特有の家は木の枝に建てられ普段なら見事な景観だろう。

しかし、妖精達は逃げて全然居ない。

精霊達も逃げたようだ。

奥の大きな建物にはエルフの者が集まり武装している。

お構い無しに建物へと進む。


「「「フ、フェンリル!どうして?お前は!」」」

「ああ!大丈夫ですよ!敵ではありません!国王に会わせて下さい!」

『お前達!助けに来た!静まれ!』

「どうぞ此方へ、私は宰相のドュナールです、陛下がお会いになられます」

「ヒロ・タチバナです、皇女シャイナ様の頼みで参りました。」


““ウオー!シャイナ様が!戻られた!““


ざわめきが響き活気が戻ると口々に安堵と希望の声をあげる。


「ご苦労である、そなたがシャイナより頼まれし王国より使わされた者か?」

「違うよ、王国とは関係無い、俺の領地に迷い込んだから介抱した、そしたらこの国が魔人に滅ばされ世界樹が呪われてると聞いて来た。」

「なんと?┅」「なんだその口の聞き方は!」

「陛下の前だぞ、頭を下げろ!」「姫を呼び捨てだと!」「衛兵!こやつを打ち取れ!」


「待て!騒ぐで無い!そなたは何故ここへ来たのじゃ?」

「だから、言ってるでしょ?世界樹が枯れたら困るでしょ?この国を攻めてる魔人はこの国の後は王国、帝国、皇国と攻め大陸を支配する計画だから放っておけなくて。」

「なんと!大陸を支配じゃと!」

「俺はこの国の隣、フォレストを治める者だからお隣さんがしっかりしてくれないと困るんだ、世界樹だって枯れたらこの世界も困るしね。」

「フォレストじゃと!あの地は人が住めぬと┅」

「今は人が住み町もある、魔の森は整備してる段階で後少しで終わるよ、まぁ魔人は必要無い者達だから排除する、このエルフ国や王国、帝国とかもね。」

「ふざけるな!お前ごときに魔人達を排除出来るものか!我ら屈強なエルフの兵が簡単に退かれたのだ!それを!」

「フフ、簡単に片付けて帰るよ、世界樹の呪いと毒は治した、しばらくしたら花を咲かせる、その時に花見でも来るから。」

「そ、それはまことか!世界樹様が治られた!花を!」

「騙されてはなりません!こやつは敵かも知れない者、我らを騙し国を乗っとるやも!」

「はぁ~頭固いねぇ、敵じゃ無いって言ったでしょ?王と話したいけどねぇ。」

「わかった!お前達は下がれ!この者と妾が話す、良いか!これは命令じゃ!」


エルフ国王、シャナリーゼ・セーラム 360歳 見た目28、30歳?くらいの美人┅

緑の長い髪、緑の瞳、真っ白な肌に豊かな胸┅エルフってペチャパイじゃぁ?

長い脚に座っているがふくよかなお尻┅

エルフってやっぱり美人、綺麗だなぁ┅


「ヒロ・タチバナと申したな?そなたはシャイナの頼みで来たと言う、その頼みとは?」

「シャイナから全て聞いた、王国の援助を取り付けその変わりに自分を捧げると、王国の援助は時間が掛かる、それに援助するかはわからない、シャイナを捕らえ罪人にするかも、王国も帝国から攻められるかもと手配に手一杯、援助できたとしてもオルレアの騎士団くらいかな。」

「王国と帝国が?では王国はこのエルフ国を見放すと?」

「そうじゃ無くて、無理だと言う事、遠すぎる、王国王都からは一年以上も掛かる、オルレアからだって3ヶ月以上、それまで持たないでしょう、世界樹が枯れたら魔素は減りエルフの魔力も弱くなる、魔人の国になると言う訳。」

「そうか┅それではどうしたら┅」

❴ヒロ様、魔人の排除は済みました、ルシエラが残った魔物を楽しんでおります❵

「分かった、エルフに紛れた者と魔人に加担したエルフはどうした?」

❴はっ、それも片付けてエルフは捕らえております❵

❪ヒロ様!大変!❫

❴なんだ騒々しい❵

❪魔人の馬鹿が最後に森を呪いに掛け、森が生き物になって行ってる、化け物に❫

「じゃあ魔物も怪物化してるのか?」

❪とにかく馬鹿デカイ化け物になって森を破壊してる、森もうごめいて気持ち悪りぃ┅❫

「お前達は!悪魔では無いか!どうして?」

「あっ、2人は俺の配下、魔人は片付けてエルフの罪人は捕らえてるが森が大変らしい、俺は行くから、シャイナは配下が此方へ連れて来るから、じゃあ。」


飛び出して直ぐに空へ駆ける。

上空から見ると魔物の化け物が数体暴れて此方へ向かってる。


「ジェイソン?あの化け物は頼める?」

❴クククッ容易い事、むしろ楽しみです❵

❪私もさっきの続きがしたいから行くよ!❫

「頼んだ、俺は森を治める。」


ジェイソンとルシエラは素早く行動して化け物に挑む。

ヒロは地上へ降りて魔人が撒いた毒を調べる為に最初の場所を探す。

ジェイソンとルシエラの戦いは一方的で次々に化け物を仕留めその魂を餌にしてる。

まぁ楽しんでると言った所か┅

シロはシャナリーゼに詳しく俺の事やジェイソン達の事、フォレストの事を話し聞かせている┅何を吹き込んでるやら?

地面が紫色からドス黒くなった広い場所ヘ来るとそれが速い速度で広がるのがわかる。

木が紫色になり動きだす。

呪いだが強い!

これは呪術の呪いでは無く恨み、怨念を植え付けた物┅厄介な┅

しばらく考え化け物を片付けて後ろにいるジェイソンとルシエラにこの場所に誰も来ないよう伝え離れるように言うと少し浮いて怨念がうごめいてる中心に向かう。


“““悔しい┅憎い憎い憎い、呪ってやる┅“““


まったく┅これは人の恨みや後悔なのか┅魔人めぇ、呪術使いってろくな事をしないな┅


ヒロが光りだす、先程の金色では無く虹色に光りそれが拡がり辺り一面を囲う。

その虹色の囲みはエルフの国の果てからも見える程大きく高くそびえ、世界樹からも良く見えた。


❴なんと┅なんと素晴らしいお力┅我が君のお力が感じられる┅❵

❪やっぱりすごい┅ヒロ様の寵愛を┅ああ~んヒロ様ぁぁぁ~❫


虹色の巨大な円柱が森を包み怨念が綺麗に浄化されて行く。

土地も森も浄化により活性して地面には花が咲き乱れ一面緑と花に埋め尽くされ木々は生き生きと緑を取り戻し空気が変わる。


遠巻きに見ていたエルフの者達がヒロに向かい祈りを捧げる。

妖精達と精霊達がヒロの周りを飛び交いキラキラと光る様は彼らに神を見たのだろう。


「終わったね、後はエルフ達に任せて帰ろう。」

❴ハッ、ヒロ様、この魔人達の行い、どうお考えかと?❵

「こいつらは多分前に次元の裂け目から落ちた奴だよ、オーガの里にちょっかいしてた者だ、帰れないからエルフ国を住みかにしようとしたんだろう、捕らえたエルフを調べれば魔人の思惑も分かる、さて、次は帝国かな┅その前に整備しなくちゃ、ハハハ」

❪そうよ、ジェイソンは気付かなかったの?まだまだね?ヒロ様♪帰ったら私とご一緒して下さいね♪❫

「そ、それは┅なんだ┅話なら良いよ、話なら┅じゃあ帰ろう!」


逃げる様に飛んで行く┅まったく、ルシエラもだが他の奴らも何だかんだと契りを結びたがる┅まったく┅


「お母様、世界樹様は無事です、それに助けが┅」

「シャイナ、どうやら全て終わったみたいよ、此方のシロ様から全部聞きました、貴女は幸運にも素晴らしいお方に出会い、この国を助けあの様なお情けまで┅ありがとう┅」

「お母様!よかった┅本当に┅よかった┅」

『さて、では我らは帰る、ヒロも帰ったようだ』

「はっ!なぜ!なぜ帰られたのです!責めてお詫びと感謝を!」

『フフ、シャナリーゼよ、ヨイヨイ、ヒロはそんな事を望まぬ、アイツは魔人の様に悪い事をする物が嫌いなだけ、魔人だけでは無い、全て悪い事をする物が嫌いなのだ、そこのエルフ達よ!お前達が悪い事を考えたらその時は分かっておるだろうな!』

「シロ様?ヒロ様のお力は神と同じだと感じました、あの方は神なのですか?」

『フフ、神では無い、が、神よりも高みの者だ、我は創造神様よりご加護を受けておるが、ヒロはこの星を統べる者だと信託なされた、我はヒロの眷属、そして相棒だ、ではサラバ』


空を駆けるシロは元の姿に戻り巨大化して銀色の毛をなびかせ去って行った。


(ああ~私達は救われた┅あの方に┅)


シャナリーゼは何時までもヒロの姿を思った、銀色の髪に少女の様な顔立ち、逞しい体と可愛らしい物言いが耳に残っている。

シャイナも短い時間だったがヒロに惹かれ抱き抱えられた温もりと甘い香りが忘れられなかった。


「お母様┅私は、私はこの国から見放された者┅許されるならヒロ様の所に参ろうと思います、私の身をヒロ様に捧げたいのです、お許し下さい┅」

「シャイナ┅フフッ羨ましいですね、私も王などでは無かったら┅」

「お母様!それはなりません!ヒロ様は私のお相手です!私の英雄なのですから┅」

「フフッ、初めての恋ですね┅貴女も良いお歳です、好きになさい、あの方も受け入れて下さるでしょう、お優しい方だと分かりましたから┅」

「はい┅一生お側にお仕え致します、お母様、これまでありがとうございました┅」




その後、シャイナはヒロ達が世界樹の花を見に来た時に一緒にフォレストヘと旅立つ、エルフ国はフォレストと強い繋がりを持ち経済的に豊かになって政治もフォレスト寄りに平和になる。

シャナリーゼは後任に第一皇女を置き、自分はフォレストで隠居すると国を出た。

彼女はヒロに一目惚れだったのだ。

360歳だが生涯一人の男しか知らなかった。

決められた婚姻で二人の子を産んだが夫は早くに亡くした。

女として幸せは薄い物だったかも知れない。

フォレストヘ来てからはみるみると若くなりシャイナ同様、ヒロの寵愛を得て子を宿すのだがそれはずっと後の話しになる┅




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