エルフ国からの侵入者?
『おい!シルフィード、ここいらで良いか?』
『そうね┅丁度湖とダンジョンの中間┅ねぇサラマンダー?貴女は湖とダンジョンならどっちに行きたい?』
『そりゃダンジョンだな、戦う場所に近い方が良いに決まってる』
『そうねぇ、じゃあもう少し湖寄りにしましょ、なるべく湖とあの川の近く』
『何だよ?水の近くって何か理由があんのかぁ?』
『それは火山だからよ、貴女にはヨダレかも知れないけど、たった1粒の熔岩が森に落ちたら大火災になるの、湖の近くならウンディーネがサッと消してくれるでしょう?』
『そうだなハハハ、じゃあ火山の周りに池みたいなのを幾つか配置してくれよ、湖から水を引いて貯めて置けばもしもの時に助かるだろ?』
『そうね、それは良い考えよ、サラマンダーにしては珍しい』
『見損なうなよ!火事になったらヒロが困るだろ?色々と考えてるみたいだから』
『フフッ、そうね、森が燃えちゃったら生き物も騒ぐし後始末が大変、私も森を再生するのは嫌だわ』
『僕も生き物が苦しむのは嫌だ、火山だからと言ってそう頻繁に火災が出るとは思わないけど、用心はしないと』
『そうだ!ノームに頼んで池を造って貰おう、そして水を入れる、どうだ?』
『それが良い、池は暖かい水になるだろうからその環境に合った魚とか放せば面白いなぁ』
『まぁヒロと相談しないといけないわね、取り敢えずもっと湖の側に造りなさい』
『おぅ!直ぐに始めるぜ!』
湖から1㎞程離れた場所に向かって飛び、そこから地面目掛けて突っ込んで行く。
ズガーン! ドドォォーン!
ちょっと置いて段々と隆起して行く。
やがて綺麗な形の山が形造られまるで富士山みたいに成り山頂から煙と共に火柱が立つ。
火柱は治まり白い煙が噴いて山の5合目から上が赤く染まりいかにも火山だと分かる。
サラマンダーは満足気に戻って来てどうだとばかりにドヤ顔を見せる。
『サラマンダー?あれって噴火とか絶対にしないわよね?』
『ああ、あの火山はマグマからの火山じゃ無い、山の中に俺の住みかを作るからそこは熱いぜ、大体噴火って水かマグマの二通りだぜ?雨で水が溜まれば熱で蒸発して噴火するが大した事は無い、だってマグマ溜まりがねぇんだから』
『其れならば良いわ、ヒロがその蒸発する力で何か考えてるからその時は協力してあげて、ウンディーネは湖の調査とか済んだの?』
『さっきヒロちゃんに会った時、話しておいたわ、向こうで壁を造ってるって、明日は話せるみたい』
『そう、邪魔はしなかったのね?私達はノームに話して明日池を造りましょう』
『僕も楽しみだ!ヒロに頼んで適した生き物を持って来て貰おう』
『私も温暖な地域の植物を植えましょう』
『なんだか私達の良い場所になってるわね?精霊樹の花も咲きそうだしワクワクするわ』
『それと何たって新しい酒が出来るんだろ?どんな酒なんだ!』
『ノームに確かめたら良いわ、フフフ』
大精霊達はこのフォレストの地が落ち着く場所で、住み心地も良いと居座る構えだ。
大精霊が居着く事で精霊達や妖精達も多く集まる。
自然と豊かな土地になり植物や生物も多種多様な物が増えて行く。
それを賄うだけの広大な土地が有り森も有る。
素材に鉱物とフォレストでは無い物が無い程に溢れてる。
それをヒロと仲間達の叡知と行動力で役に立つ物ヘと変え、この世界の人達を豊かにして行く。
それはヒロ達を認める者が優先して得られる徳となる。
オーギュストやルーデンス国王と一部の貴族達は恩恵が得られず困る事になるのだが┅
「あっ!いたいた、どう?できた?」
『ヒロ!もう城壁はできたの?』
「まぁ何とか周りは終わったよ。」
『どうだい?あれが俺様の火山だ!』
「ふう~ん┅」
『なんだよ!不満か?』
「そうだね、もう少し湖に近い方が良いかな、煙りも火の方が火山らしいし。」
『ヒロ?湖に近くなくても良いと思ってあの場所をサラマンダーに指示したのよ』
「いや、湖には近い方が良い、なるべくダンジョンから離したいんだ。それと火口から火を出した方がエネルギーの放出で中のマグマ、サラマンダーの力が溜まらなくなる。溜めたエネルギーが暴発しないとは限らない、サラマンダーって珠に力を抜かないと暴れるから。」
『ウフフ、ヒロちゃんはサラマンダーちゃんの事が良く解ってるわね、この子は無駄に力があるからフフッ』
『そうね、ウンディーネの言う通り、でも┅ノーム?あの火山って動かせる?』
『そうじゃのぉ┅無理だ!』
『駄目なの?』
『地面をずらしても火山全体は動かん、サラマンダーも造ったもんを閉じてあの熱量をどこかに飛ばさんとならん、何処へ持って行くと言うのだ?』
『そうよね、ヒロ?もう無理みたい』
「そっか┅じゃあ俺がやって見るか┅」
『『『『『『えっ?』』』』』』
(フィル?あの能力で出来るかな?)
『解 可能です あの能力は全ての創造が可能で主様が創造される姿にできます』
「と、言う事でやってみるから見てて。」
湖と火山を見てイメージする。
かなり湖の近くに火を吐いた火山┅
その周りに池が点在して森に囲まれ、火山からダンジョンの中間地には山脈が連なりダンジョン地域と火山、湖地域を隔てている┅
ヒロは目を閉じ強く創造する。
ゴゴゴーォォォ! ぐーぅ~んんー!
山々が隆起して連なり高さも結構ある高さ、火山がそれと同時に湖ヘと移動して池も大小様々な形の物が点在した。
『ヒロ?┅あなた何をしたの?』
「実は女神から新しい能力を貰ってね、創造神も許してくれた能力だよ。」
『のぉ?今の能力はまさかとは思うが?天地┅』
「そう、【天地創造】って言う能力、一応ギフトなんだけど、上手く使えたみたい。」
『天地創造┅あなた?神の領域になったのね┅』
『そうじゃ、天地創造とは万物を創造できる力、この世の全ての事が創造できる┅ヒロよ?お前さん、神から認められたと言うことじゃな?』
「認められたかは分からないけど、何でもこの世界を世話して欲しいんだって、なあフィル?」
『告 この世界 この星を創り見守る役目の神が 主様ヘ丸投げしました よって創造神様からも主様が適任者との判断です 最上級女神は最果ての空間にて新しく星を創造してそちらの世話をします この世界は主様の意のままに治める事が可能です』
『まぁ!ヒロちゃんがこの星を治めるのね!すんご~い!ますます好きよ~ん♪』
『参ったわね┅そんな事になるなんて┅』
『でもよ?ヒロはヒロなんだろう?変わらねぇじゃ無ぇか?』
『ハハハ!そうじゃ、ヒロはヒロ、変わらぬから儂らはこうしてヒロを好きになったのじゃ、これからもやる事は変わらんじゃろう』
『僕はヒロの元へ呼ばれ今こうしているけど、この地は生命が溢れてる、そして今、新しく生まれた大地、山々にも新しい命が産みおとされた、本当に素晴らしい』
『ウフフ、そうね、あの森も新しい植物が増えて♪来た甲斐があるわ』
『ヒロちゃん?あの湖は面白いわよ!水龍ちゃんが住んでたの、それとついでに川も創ってくれたら面白い事になるからねぇ♪』
「水龍!そいつは大丈夫なのか?」
『ウフ、水龍ちゃんは水の妖精よ、ドラゴンじゃないの、だから随分減って今は数えるくらい、そうだ!ねぇ?下の湖に水龍ちゃんを連れて来て良いかしら?』
「別にウンディーネが良いんならかまわない、何処から連れて来るんだ?」
『フフッ、帝国からと皇国からよ♪』
「それって?大丈夫なんだろうな?」
『問題ないわ、水龍ちゃん達も喜ぶだろうし、湖も水も喜ぶわ♪』
「分かった、サラマンダーはあれで良いかい?」
『おう!バッチシだ、あそこが俺の寝床になる、確かに水の側は便利だ、ガハハ』
「あと、お願いは温泉地にして欲しい。」
『なんだょ、簡単だ、地区を整備してくれたら出せるぞ』
「ありがとう、実はこの辺りをリゾート地、うんと┅慰安地かな?まぁそんな地区にしたいんだ、湖の側の温泉地、湖で遊べて釣りとかも、そしてゆっくり温泉で楽しむ、遊園地とか造ったりして┅」
『なんだか面白い事を考えてたのね、まぁサラマンダーの居場所もできたし、ウンディーネも喜んでる、ビィータもドリアーネもね、無事にできて良かった』
眺めて見ると壮観だ、大きな湖と火山、そして高い山脈、森がうっそうと茂り未開の土地。
草原を造り山々から川も増やし小さな湖とか出来るのも良い。
あの湖も調査の結果次第で何かできるかも?水龍が居たのならなんだかの物があるかも知れない。
楽しみだと思っていたらジェイソンから念話で呼び出しが来た。
゛ヒロ様!至急お出でください!お願い致します!゛
゛了解、直ぐに向かう゛
シルフィード達に後の事を任せ転移でジェイソンの元へ向かう。
「どうしたんだ?」
❴ヒロ様、この者達が魔物に追われていたので助けました どうやらエルフ族の者達です❵
「う~ん、かなり怪我と衰弱してるね、この3人だけ?」
❴はい 数名居たのですが残念ながら間にあいませんでした❵
「そうか、城壁で国境を塞いだから戻れなかったのかな?取り敢えず連れて行って介抱しよう。」
❴お願い致します 我らはこの先を進みます 何かあれば連絡致しますので❵
「頼んだよ、この3人と数名のエルフ達がこちらに来たのなら何か訳が有ると思ったが良い、急がなくて良い、注意して。」
❴ハッ おかしな事は直ぐに報告致します❵
3人を抱え議事堂ヘと転移して彼らを介抱した。
回復魔法で怪我を治しゴーレムメイドに風呂へ入れさせ部屋で寝かせた。
少女と2人の騎士?護衛かな?
鑑定で素性は理解した。
エルフ国 第3皇女 72歳 シャイナ・セーラム
皇女護衛女騎士 120歳 セルール
皇女専任侍女 136歳 セリア
「う~んうっ┅ここは?はっ?皆は?」
「目が覚めたわね、ここはフォレストよ、貴女達は魔物に襲われてた、それを助けてここへ運んだの。」
「そう┅そうです、でも?致命傷だった┅貴女は?」
「私はサラ・タチバナ、ここの主様、ヒロ・タチバナの妻で貴女達のお世話を任されてるの。」
「サラ様┅わたくしの配下の者は?」
「残念ながら助かったのは2人だけで他の人達は┅セルールさんとセリアさんは無事よ、隣の部屋で休んでるわ。」
「そうですか、ありがとうございます。はっ?あの!お願いがあります、私達の国をどうかお助け下さい!国を┅世界樹様を┅」
「まぁ良いから、今は体を戻すのよ、随分と衰弱してるから、ねっ?もう少しお休みなさい。」
「しかし┅ど、どうか┅うっ┅ググッ」
「ほら無理しないで、回復したらちゃんと話しは聞きます、だからお休みなさい、分かった?はい、こうして、ゆっくりお休み┅」
頭を優しく撫で落ち着かせるように言って寝かせるとサラは部屋を出て隣へと移った。
ヒロと話してる2人は既に回復して大丈夫のようだ。
「私達は王より託され皇女シャイナ様とこの王国ヘ援助を願う為に参りました。」
「今、エルフの地は魔人達からの襲撃によって脅かされております、世界樹様は魔人からの攻撃で呪いに掛かり弱っておいでです。」
「虫の良い話ではありますが、頼れるのは王国しか無く、皇女様を差し出しそれを持って助けを願う事にしたのです。」
「そうか、魔人がねぇ┅それで世界樹は枯れるのか?」
「このままだと恐らくはそうなるやも知れません。」
「魔人達は何処から来たのか謎ですが突然襲って参りました、用意も無く只蹂躙されるだけ┅それに魔物、オークやゴブリン、トロール等を従え女達は拐われ男は酷い事に喰われて┅」
「世界樹の呪いとは呪術なのかな?」
「魔人の中に魔法使いや魔術師がいました、多分その中の呪いかと。」
「分かった、しかし王国に助けて貰うってそれは難しい話しだな、オルレアが一番近いが時間が掛かる、王都へ知らせ許可がでるまでオルレアの騎士団は動けない、何せ遠いからなぁ。」
「ヒロ?皇女さんは寝かせたわ、話しは皇女さんと一緒にすれば?助けるのは簡単でしょ?ゆっくり休ませてからにしたら?」
「ハハッ、そうだね、貴女達ももう少し休んで、夕食の後に皆で話しましょう。」
部屋を後にしてサラに皆を集める様に頼み転移で教会ヘと来た。
「白爺ぃ!話がある、出てきて。」
『なんじゃ?話しじゃと?』
「ああ、先ずはありがとう、能力を与えてくれて、それと今、エルフ国から助けが来てる、世界樹が危ないらしい。」
『ホホッ、そんな事か、良いかヒロよ!これからはお前さんの判断で動けば良いのじゃ、儂の許し等聞かんで良い、この世界をお前さんに任せておる、好きにすると良い、お前さんは儂が考えるよりもこの世界に相応しい判断をすると分かっておるからのぉ、それよりは神聖皇国の聖女を頼む』
「あっ!待ってよ!もう!言いたい事言って消えて┅」
仕方ない、好きにしますかね、じゃあ明日はエルフの国へ冒険しましょう┅




