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黄昏おじさん異世界飛ばされ楽園創る  作者: 姫野りぉ
第三章 素晴らしき世界
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クラーケン シーサーペント


其れは豪華な夕食を済ませ皆でワイワイと話していた時だった。

1号が居間で寛ぐ皆に向かい紹介しますと頭を下げ始まった。


「初めにゼア様、ドリィ、リィネ、カーラ、こちらが皆さんと一緒にこの屋敷で住まわれる方々です。」


頭を下げ挨拶する。

ゼアがユニコーンであり覚醒進化したと、ドリィにリィネも同じ様にグリフォンで覚醒進化している、カーラは人ではなく人造人間でダンジョンの管理者だと┅後に進化をするか考えているとも言われ?

フィンリルのシロ様はご主人様と一緒で居ない┅

其れから紹介は続く。


「では悪魔軍団の方々です、アラニス様、カミラ様、、ガガ様、ルシエラ様です、ジェイソン様とジャック様はご主人様と一緒です。」


紹介された女悪魔達はドレスに身をまとい美しい女性ばかりで気品があった。

ドレスの裾を掴み見事な礼をすると皆はホ~ッとタメ息が出る。

すると壁から2人の男性がスルリと現れた。

ちょっと見回しすぐに納得してお辞儀をして挨拶する。


❴これはこれは、我が君、ヒロ様のお仲間の皆様、フォレスト領ヘようこそ、私はジェイソンと申します、これはジャックと言います。ご挨拶に遅れました。❵

『ジェイソン様?ご主人様はまだお戻りには?』

❴1号さん、私達が戻ったのですよ、仕事は済みましたがまだ公爵様とのお話とその後子爵様ヘも報告があります、多分お戻りは明日のお昼近くかと。そうそう、シロ様は別の案件にて遅くなるそうです。❵

『承知致しました、何かご主人様から預かりは御座いませんか?』

❴さすが1号さんです、ジャックが携えていますよ、ジャック、調理場ヘ。❵

『ありがとうございます、では次に移ります。』


悪魔の方々はパッと消えて居なくなる┅


『こちらは鬼人さん達の長でジュウベイ様、ご子息のケンシロウ様、ご息女のカエデ様です、そしてハイゴブリンの長、トールさんと管理者のミールさんです。』


お辞儀され改めて見ると鬼特有のツノがない?ハイゴブリンも肌が薄茶色くゴブリンとは思えない┅


『まだその他にグリフォン部隊の方々とかドリアード様やトレントの方々がいらっしゃいますが今日は此方の方々までと致します。それとまだ紹介しなければいけないのですがそちらはご主人様からが宜しいかと、私では恐れ多く、ハイ、では皆様、これから一緒に暮らして行くので仲良くお願いします。』


1号他、皆さんが去り居間には静かな空気しかなかった。

アンナ達はまだ整理がつかない┅

一度にあんな者達を紹介されても理解が追い付かない。

悪魔?鬼人?ハイゴブリンの上位種?人造人間?ユニコーンなんて┅

確かに創造を超えた者達、其れが皆ヒロやサラの配下、そして女性が多く美人美少女ばかりだって?

何やら仕事して公爵?とか子爵?とやらかしてる。

アンナは親が既に巻き込まれている事に愕然としている。

セバスチャンとギルバートは只信じられない顔をして手に汗を握り背中にもジワリと汗が流れる。

イリヤとエミリは何故だか嬉しそうにして特にカーラとドリィ、リィネが気になるみたいだ。

マーサとウルティマはカミラとアラニスに興味津々で何か同じ臭いを感じていた。

黙り込み静かに自分達の部屋へシズシズと向かいどっと疲れたようだ。

そんな事でアンナ達の1日は過ぎて行った。



ーーーーーー ーーーーーー



ミンガル公爵領に入り領都の町近くで地上に降り歩いて城門を抜けると潮の香りが鼻に付いた。

港が見え海が拡がる。

カモメなのか沢山の鳥が飛んで左手奥に城みたいな建物、あれが公爵家の居城かな?と思っているとサラが指を指して聞いてきた。


「あれは?教会かしら立派ね。」


そう、白い尖った屋根で高く突き出している。

ひどく目立ち教会らしいと思った。

(そう言えばシロ爺と会って無いやぁ┅忙しかったからなぁ)

サラと手を繋ぎその教会へと向かった。

教会に着くと神官さんにお祈りをと告げ寄付も渡すと喜ばれ聖堂の奥へ通された。

祭壇なのか創造神像が建てられ花や飾りが煌びやかに輝き公爵家はとても信仰心が強く教会を守ってると説明された。

神官さんが居なくなると念じる。


『ホホッ、やっと思い出したかのぉ、今か今かと待っておったぞ』

「久しぶり、シロ爺は勝手に出て来れるだろう?用が有るならそうしたら?」

『そうもいかん、人間と違いおいそれとは姿を出せんのでな、サラも達者のようで感心感心。』

「フフッ、創造神様もお元気そうで何よりです。」

「色々有って忘れてたんだよなぁ、ご免なさい。」

『ヨイヨイ、ずっと見ておったからのぉ、ホホッ、ネルソンとの事は良い判断じゃった、ブラッド侯爵が宰相になりバタバタしておるわ!ボードウィンもローレンスでオーギュストを凝らしめておったぞ、籍を抜けと捲し立ててのぉ、ハハッ、お前さんも助かるじゃろう、それでじゃ、ゴホン、頼みがある』

「シロ爺の頼みって又女の子を世話するのか?」

「あら!何其れ?創造神様から女の子を世話されたの?」

「マリアだよ。」

「そうだっの、マリアねぇ┅」

『違う違う、今回は大事な事じゃ、まぁ聞け、フォレストの町に教会を造れ、小さいので構わん、教会があれば何時でも会える、マリアは神官じゃたし領民にも信仰心の有る者がおるでな、それにここでは話せん事が有るのでな。』

「教会を造るのは簡単だよ、でもここで話せない事って?」

『其れはフォレストで聞かせよう、今は公爵領を片付けてからじゃ、魔人がおるしなぁ。』

「まぁ依頼されたし、魔人が絡んでる事だから来たんだけど。」

『悪魔達、ジェイソンとジャックだったか、呼ぶのが良いじゃろう、それとシロにも別に頼みがあるから其れは直に頼むとしよう。』

「シロに?解った、ジェイソン達は呼ぶよ、教会の件はこれが片付いたら直ぐに取り掛かる、じゃあ時間だから。」

『ホホホッ、ヨイヨイ、儂わ愉しくてのぉ、ヒロよアンナ達が到着して泡を吹いておる、早く戻ってやるのじゃ、ホホホッ』

「そうなのか┅なるべく早く戻るよ、じゃあ。」

「創造神様?見るだけにしておいて下さい、お痛は駄目ですからね、お願いします。」


ドロンと消えて神官さんが入ってきた。

お礼をして教会を後に町中へ向かい港の近くにある建物を見たが何も無い?


「すいません、ここは?」

「ああっ、旅の人かい?ここは魚市場なんだが最近クラーケンとシーサーペントが暴れて漁が出来ないんだ、それで開店休業なのさ。」

「そんなに酷いんですか?」

「メチャクチャだよ、昨日もクラーケンの奴が船を1隻持って行きやがった、沖にはシーサーペントが陣どってやがるから船を出せない来れない、この町も終わったかもなぁ┅」


其れから冒険者ギルドの場所を聞いて向かった。


「ねぇヒロ?依頼は公爵様からだよね?だったら冒険者ギルドじゃ無くて公爵様の所に行くんじゃ無いの?」

「あっと、そうだね、そうだ公爵様依頼だった、悪い早とちり、それならあのお城かな?」

「お城って凄く面白そう。」

「イヤイヤ、面白そうって?呑気だなぁ。」


城へ続く道を歩いていると海側の斜面下に岩場が広がり波打ち際と岩の上に黒い塊が見える。


「おおーっ!あれは岩海苔だぁー!一杯あるー!、サラ、ちょっと取ってくる。」

「岩海苔?」


ピョンと飛び降り麻袋にせっせと黒いベトベトした綿屑を集めている。

不思議そうに見てちょっと綿屑を手に取り臭いを嗅ぐと磯の香りがしてそんなに悪い物では無いと思った。


「ヒロ?これって何なの?」

「これは食べ物、俺の国では朝食べるのが普通で懐かしいんだよ、生はここでは無理かも知れないけど湯通しして乾かして食べたら旨いよ。」

「本当にぃ?これが旨いの?仕方ない、手伝うよ。」


2人で岩海苔を集め麻袋10袋をアイテムBOXにしまい満足気にして道に戻ると面倒くさくなりそのまま飛んで城へ向かった。


カン!カン!カン!カン!


警鐘が響いた。

振り向いて見ると港が騒がしく人々が大勢山手に向かっている。

港の先を見ると海からタコ?の足がクネクネ出ていて海面を激しく叩いて水しぶきを上げている。

(クラーケンって┅イカの化物じゃ無くてタコなのか?う~ん、土地土地でイカとかタコとかの化物をクラーケンと読んでるのか?しかし、あれはタコだな┅)

「サラ、あれがクラーケンみたいだよ。」

「ふーん、じゃああのクネクネしたの足?かな?」

「タコの足って言うなぁ、そもそもタコって知ってる?」

「ん~ん昔何となく本で見たような?」

「そう?じゃあタコとかイカって知ってるるんだ。」

「ローレンスは内陸だから海の生き物には馴染みが無くてへへッ、この町の人はそのタコとかイカを知ってるんじゃないかな?」

「取り敢えず港ヘ行こう。」


後少しで城へ着く所まで来ていたが引き返し港ヘ向かいさっきの魚市場で降りた。

歩いて港ヘ来ると冒険者だろうかなり居て魔法使いの一団、反対には弓や槍を構えた一団、先頭に剣を構えた一団が騒いでいて近くで大柄な逞しい男の人が大声で指図していた。


「おい!魔法使い達は詠唱を始めろ!弓隊もかまえー!槍隊は引き付けてからウテー!」


まだクラーケンは港まで来ていなくシーサーペントは沖でじっとしている。


「なんだ!お前達は?ここは危ない、早く避難しろ。」

「いやぁ、俺達は公爵様から依頼されてクラーケンとシーサーペントの討伐に来たのですがぁ。」

「そうなんです、あの化物を退治に来たんですよぉ。」

「討伐依頼だと!お前達みたいな┅ガキじゃねえか、冗談は寝て言え!」

「ですよねぇ、所で貴方は?」

「俺か、俺はこのミンガルの冒険者ギルドマスターをしている。」

「ギルマス、俺はヒロ・タチバナと言います、オルレアの冒険者でして子爵様にミンガル公爵様からクラーケンとシーサーペントの討伐依頼を相談されてそれで俺達が来ました。」

「オルレア子爵から?公爵から依頼されたのは本当なのか?」

「話を聞いてどうも魔人絡みのようですから依頼を引き受けました、前にヒュードル領が魔人達に占拠されその生き残りが悪さしているかもと思いまして。」

「魔人だと!確かにヒュードル領の事は報告があったが?」

「あのクラーケンの目みたいな所を見て下さい、二つ、赤くなってるでしょ?あれは魔人に操られてるからです。」

「そうなのか?」

「クラーケンが来て船を沈めて帰るっておかしいでしょ?魔物は本能でしか動きません、港まで来たこの辺り一面破壊して暴れます、都合良く何度も来ませんよ。シーサーペントも沖でじっとしてるのもおかしいでしょ?」

「ふむ、言われて見れば┅」

「魔人達の狙いはこの町の人々にこの地を諦めさせ公爵様一家を乗っ取り自分達の領地にするのが目的でしょう。」

「それでクラーケンとシーサーペントを使っている┅」

「それでお願いが有ります、あの冒険者達を皆さん全員退避させて下さい、クラーケンには魔法は効きませんし物理攻撃も駄目です、剣も達人とか魔剣とかなら少しは通用しますが?」

「ううっ、そうだが┅手が無いのだ!」

「何度も襲撃を受け怪我してる冒険者も多いですよね!無駄な攻撃でもっと怪我したらどうするんですか?」

「グヌゥ、しかしこの町を守らなければならんのだ。」

「だから頼んでるんです、皆を退避させて下さい、俺達の攻撃で怪我しますから。」

「そうですよ、私達の攻撃でお怪我されたら申し訳ないですし、それに邪魔ですから。」

「邪魔だと!そう言うならやってみろ!だが出来ませんなどとなればその時は覚悟しろ!」

「ハハッ、仕留めますよ、クラーケンとシーサーペントの肉が欲しくて来たんですから。」

「フフフっ、ヒロは兎に角クラーケンのお肉が欲しいらしくて。」

「なんだとぉー、クラーケンをたべるのかあー!」

「とても美味しいんですよぉ、クラーケン。」

「さぁ冒険者の方々は邪魔ですから下がって下さいー!そこに居たら痛い目にあいますよおー!」


そう言うと二人は高く舞い上がり飛んで行った。


「嘘だろう?┅飛行魔法だと┅」


“なんだなんだ!人が飛んでる!“

“あの姉ちゃん可愛い!もっと上!パンツ!パンツ!“

“たまんねぇ!白い脚がぁー!“


何だか違う意味で騒がしい?

二人はクラーケンの頭上に来ると早速攻撃した。


【サンダービート極大!】


雲が黒く集まりチリッチリッと光る。

同時にクラーケンの頭を狙い雷魔法が落ちる。

大きな稲妻が二つ、激しくクラーケンを襲うと衝撃で浮いて来た。


「まだ仕留めきれないか、サラ!弓に氷を纏わせあの目の間に打ってみて!イメージは槍の大きな物、氷の槍になるように。」

「わかったわ、氷をまとわせ、次第に槍、デカク尖った槍、グググ!」


空の上で弓を構えたサラは黒い雲が晴れて一筋の陽に照らされ白い服が反射して白く長い脚も照らされた陽に輝き美しく神々しい色気を醸している、それを見ている冒険者達や町の人々が自然と口から漏れた┅


❪戦姫様だぁ┅❫❪戦姫様が舞っている❫


サラが放った氷の槍は大きさを増しながらクラーケンの眉間?に突き刺さり息の根を止めた。

弓を構えたまま額の汗を腕で拭い長い銀髪をキラキラと輝かせ風に揺らしている。

その姿に又冒険者達と人々がタメ息と称賛。

それを見て苦笑いのヒロはさっき岩海苔を採取した所へ行き大きな岩を切り出し次元収納にポイポイと入れる。

サラが来て聞く。


「この岩?どうするの?」

「あのシーサーペントヘお見舞いするのさ。」


納得した顔でビューンと沖へ行きシーサーペントの頭上でヒロが高く空へ上がる、見てるとかなりの高さ?

すると空からあの岩がゴォーっと落ちて来る。

シーサーペントの頭ヘドカドカーン!と命中すると次から次に岩が落ちて来る。

堪らずシーサーペントが体をよじり苦しそうにしているのを見てヒロが告げる。


「これが最後だ!」


これまでとは違う大きな岩が勢い良く落ちてシーサーペントの頭にめり込みプカリと腹を出して息絶えた。

さすがにデカイ、20mはある巨体をヒロが港まで引きそのシーサーペントの白い腹の上でピョンピョンと跳ねてまるでトランポリンみたいに遊んでるサラがキャキャと笑う姿は無邪気で┅


サラさんや?遊ぶのは良いが?スカートだって忘れて無いよね?そのぉパンツ丸見えなんですけど?

そんな事はお構い無しに跳びはね笑う┅

まぁ可愛いから良いけど┅


港では騎士団も到着していてクラーケンがスロープから引き上げられ町の人々は歓声を上げ喜んでる。

シーサーペントをスロープヘ置き二人で上がると人々が口々に称える。


戦姫様がお救いになられたあー!

戦姫様のご帰還だあー!

戦姫様! 戦姫様!


って┅?





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