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黄昏おじさん異世界飛ばされ楽園創る  作者: 姫野りぉ
第三章 素晴らしき世界
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聖域


朝日で起こされたアンナ達は荷台の窓から外を見てビックリする。

あの巨木がまるで目の前に有るようにそびえていたから。


「あれは?遠くから見えてた巨木よね?まさかあんなに高く大きいとは┅」

「そ、そうじゃな、ここからでも圧倒される、世界樹なのか?」

「否、多分あの巨木は精霊樹だと思うのだが┅」

「そうね、オズウェルの池にあった世界樹に似てるわ。」

「うむ┅テオ坊が植えたのかも知れん、かつての巨木は世界樹では無いと聞いた。」

「でもおっきい!」

❪アンナ様、城門ヘ着きます❫

「あっ、リチャードありがとう、皆!城門よ、此れから聖域とやらに入るわよ。」


門の前にゴーレム1号がミスリルゴーレム門番と待っていた。

お辞儀をして門を開くと1号がぴョンと乗り込み案内する。


『此より聖域へ入場しますが先ずはお屋敷にてお部屋を案内して朝食の時に簡単に説明致します、その時に紹介する者が居ますので』

「聖域の住民と言う訳ね、説明の後は自由なんでしょ?」

『はい、この聖域は皆さんの住まわれる場所です、言わば家と庭、多少広いですがその様にご理解下さい』

「庭ねぇ┅わかったわ、それとあの巨木は精霊樹なの?」

『そうです、ご主人様が植えられ育ちました。』

「やはり、のう1号さんやお前さんは坊が造ったのじゃな?」

『はい、ご主人様が最初に造られたのが私を含め8号まで、後は主にサラ様がお造りに成られましたがサラ様のお情けで能力を得ました』

「サラのお情け?」

『この魔石を下さったのはサラ様です、ご主人様は1つだけ与えて下さいましたがサラ様が格好が良くないと┅とても気に入り感謝してます』

「ハハハッ、格好じゃと、サラちゃんも面白いのぉ、それでとんでもない物が産まれたのか、ハハハッ」

『サラ様はお時間が有ればお造りに成られ今では450体が産まれました、当初働きでが無くご主人様も忙しく領内の整備を私達に全て任せられて┅とても有難い事です、だからサラ様が女帝様と言われるのです』

「「「「「450ぅー!」」」」」

『今では合金製の者も造られもっと仲間が増えそうです、さぁ着きましたよ』


門を出ると皆はゴクリと息を飲みそれは御伽話しの世界。

グリフォンが飛び交い地上に着くと人化して家に入る、バイコーンが仲良く親子で走り川には大きな水車が幾つも並び、あの迎賓館を小さくした様な白い建物が中央にある。

湖が見え湖面がキラキラと日を反射して反対の奥には幾つも建物があり何棟かから蒸気が立ち延べ畑も見える。

それにゴーレム達が世話しなく走りその数もだが服を着てるから男女が解りどこを見てもゴーレムが居る┅

馬車は案内されるままに進み水車の見上げながら橋を渡り屋敷の玄関ヘ付けた。

玄関にはゴーレムメイドがズラリと整列して出迎えている。

やはり3つ目のメイドゴーレムがスカートの袖を掴みチョコンと礼をする。


『長旅お疲れ様でした、私はゴーレム2号、侍女長を任されています、何なりとお申し付けください』

「そ、そうなの、2号さんは1号さんと同じテオが造りサラが手を加えたゴーレムなのかな?」

『テオ?違います、ヒロ様がお造りに成られたのは1号と他に7体、私を初め女性体は女帝様が初めてお造りになったものです、その後魔石を与えて貰い、生まれ変わりました、他の者も同じです、女帝様のお陰で生き長らえています』

「ううっ、ヒロねぇ、女帝様┅」

「ハハッ、アンナ嬢よ?出遅れたのは痛いかな?既にサラちゃんが坊の嫁と認識されておる、女帝様と呼ばれては他の者も大変じゃな?ハハッ」

「もう!ギルバートさんはデリカシーって無いの?アンナさんかなりショックよ?」

「2号さん?ちゃん?とてもかわいい、エミリ大好き!」

「うん、他の人達もかわいい!お洋服もかわいい!」

『ではお部屋へ案内致します』


案内され屋敷ヘ入ると各々にゴーレムメイドが付き部屋ヘ連れて行く。

一堂は各々に驚く、豪華な部屋で広い。

各々が寝室、居間、自室となって風呂とトイレも完備、流しもありお茶など自分で飲めるし簡単な料理も出来る。

家具も揃っていて窓から湖が見える。


「凄く素敵な部屋┅それに良く考えてあるわ┅」


皆は広い居間で1号の説明を聞く。


『お屋敷のお世話は全てゴーレムメイドが致します、そして一人一人に2名のメイドが担当するので解らない事はお聞きください、では、あの白い建物は議事堂でして会議とか特別な方の宿舎です、あちらの高台は鬼人さん達の区域で洞窟が有り魔鉱石や魔硝石、プルプラート草の栽培と鍛冶が主な仕事です、あちらはグリフォン部隊の拠点と住まい、サラ様の配下になります、横はバイコーン達の厩舎でこちらに並ぶのが順に薬事研究所、倉庫が続き其れから醸造所となり酒、醤油、味噌など調味料香辛料の醸造所です、その向こう側がハイゴブリンさん達の細工工房、鍛冶工房に家具や雑貨工房となり特殊な畑が広がります、今度はこちらへ、湖の先の小さなお屋敷はフォレスト侯爵様夫婦の隠居屋です、その先に島が見えますがあそこには悪魔軍団の拠点が有り手前にはダンジョンが有ります、区域内は大体そんな所です、湖の向こう側はドラゴニュートさん達の区域が有り魚の養殖と湿地帯の素材採取、主に魔物管理です、あの森は魔国との結界までが我が領地と成ってまして貴重な素材魔物が多く生息してます、管理は大丈夫です、湖の奥地帯は薬草と果実など珍しい作物が育ちハイゴブリン達がお世話してます、以上です』


シーンと静まり話しに追い付かないのか皆は整理するかの様に考えている。


『そうですね、話より見て頂いたが良いですね、それとダンジョンへはご主人様が帰られるまで誰も立ち入らない様にお願いします、ジェイソン様達は┅大丈夫です、皆さんどうか仲良くお願いします』


そう言って何処かへと行ってしまった。


『お昼の用意が出来ましたら案内します、其れまではおくつろぎ下さい』


アンナ、マリア、マーサ、セバスチャン、ギルバート、イリヤとエミリ


顔を見合せため息する

何が何だか?ピンと来ない、そう、人が居ないし、紹介かなかった┅


「どんなのを紹介されるのかしら?」

「それに規模が思ってたのと違う。」

「うむ、ダンジョンじゃと?」

「それに湖の向こう側もフォレスト領地?」


謎が深まるばかり、ヒロ達は確かに早く領地ヘ来た、しかしたった3、4ヶ月┅

その3、4ヶ月が違ってもっと早く着いていたら?

アンナはそう確信した、空を飛んで来たのなら早く来ている。

自分達は9ヶ月も掛かった、リチャードの速さで普通より速かったが┅

もしかすれば半年?なんだろう?

違和感┅

そうこうしてるとウルティマが入って来た。

興奮して何時もの口調では無い。


「マーサマーサ!凄い凄い、あのね空から見ると凄い、あのねドリィが言うの、とんでもなく強い魔物がいて、それでとんでもなく美味しい果物があって、それで」

「マテマティー!そんなに興奮して話してもわかんない、落ち着いてね?落ち着いて。」

「はぁはぁ、凄いの!はぁ~眠い┅」

「何よ!寝るな!馬鹿あー!」

「きっと空からだと領地が良く解るのだろう、ドリィとか言うグリフォンから色々と聞いて更に興奮したのだろう。」

「ドラゴン娘が興奮するのも仕方ない、儂も興奮しておる、それに侯爵様の隠居屋とかフォレスト侯爵様が来るのか┅」

「多分、あの家はかつての奥様が住んだ家を再現した物、テオ坊が建てフォレスト侯爵様に住んで貰うのだろう。」

「あのね、良く考えたらテオ達は半年前にはフォレストに着いていたと思うの、だって飛んで来れるなら私達よりずっと早い筈よ、それに整備が早すぎる。」

「そう考えたら合点が行く、テオ坊が大まかに施設と区画割り、サラがゴーレムを造り細かい所を手伝い広げた、そう考えたら出来ぬ事でも無い。」

「でも騎士団とか悪魔軍団とか鬼人とかハイゴブリンでしょ?半年でもおかしいくらい、そして人が14,000人┅おかしいおかしい┅」

「じっくり、坊とサラ嬢に聞くしか無いのぉ、考えても仕方ない、兎に角フォレストへ来たのだ、やっと着いたそれを喜ぶのじゃな。」

「う~ん、そうね、今日はゆっくりして明日から探検しましょ、解って来れば今の気持ちも晴れるでしょ?」

「危険な所は無いしダンジョンだけ近寄らなければ大丈夫、悪魔さん達とかはまだ早いかな┅」

「そうじゃ!酒じゃ!昼飯を食ったら儂は行くぞ!」

「ギルバートよ?慌てるな、酒が珍しいのは解るが先ずは議事堂が先だろう?」

「議事堂?そんな物は考える者が行く所、儂には関係無い。」

「議事堂には色んな計画や指示が書かれた物があるだろう、主が留守をするのが多いなら貼り出しとかしてある筈だ、領地の地図とかもだ。」

「議事堂だから領地関係はあそこにある筈、それはテオならちゃんとしてる、お昼から行きましょう。」


昼食にはビックリ、凄く美味しく食材も素晴らしく豪華で新鮮、ゴーレム調理師が作りメイドゴーレムが鮮やかに給仕する。

自然な流れで料理を取り返しゆったりと食べ満足した。


議事堂ヘはセバスチャン、アンナ、マリアが行って他のメンバーは散り散りに過ごした。

イリヤとエミリは精霊樹の下で湖を見て居ると妖精や精霊が集まり楽しく話して過ごす、マーサは薬事研究所へ入りゴソゴソと見て確認、その後はグリフォン達の区域ヘ行った。

ウルティマは部屋で眠りギルバートはやはり醸造所ヘ足早に向かってしまいセバスの声を振り切り行ってしまう。

議事堂の凄さに圧倒されたが議事堂専属のゴーレムに見せて貰った。

階段を上がると大きな会議室に計画と指示が貼り出されていて、それを見ると又、驚いた。


“フォレストダンジョン改造計画“

“動物解放区、養蜂場と牧場整備“

“第1鉱山地区の製錬所と製造所建設“

“第2鉱山地区の製品所と細工工房“

“魔物解体場拡張“

“学校、病院の改築“

“ヒュードル領地の開拓と町建設“


などが各々書類にして置かれている。

ゴーレム達の配置指示やら騎士団の仕事割り、出荷計画と日時、各工房への依頼など細かに書き出してある。


「ふう~、これは国の計画書と管理書にそっくりだ、出荷と売上に予測までしている、作物の状況や製品の品管理、どれも完璧だ。」

「セバスさんが見ても凄いのならフォレストの利益は大した物になるわね。」

「この計画だとダンジョンを作り替えるって出来るのかしら?」

「ヒュードル領地も大掛かりね、鉱山のは聞いたから解るけど┅」

「面白い!これから私達も一緒に作る側だ、楽しみ愉快に暮らす、其れも安全安心にだ、そんな領地があるのかな?」

「本当に実現してる、この先どんな事を持ち込んでどんな事を見せてくれるのかしら?」

「なんだかワクワクします、始まっているのだと感じています。」


屋敷へ戻り荷物の整理や何故だか疲れて眠くなり眠ってしまった。

アンナは描いていたフォレスト領地の姿と現実に見た姿の違いを受け入れられなく疲れがどっと出たのだろう。


テオ┅無いよぉ┅これは無いよぉ┅


スケールの大きさに、只、悩んでいる




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