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黄昏おじさん異世界飛ばされ楽園創る  作者: 姫野りぉ
第三章 素晴らしき世界
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フォレスト侯爵


❴ヒロ様 ヒロ様!❵

「うん?ジェイソンなのか?」

❴ハイ、王都にて吸血鬼共とノーライフキングを討伐致したのですが問題が起きました❵

「問題が?」

❴ノーライフキング共はエイド伯爵家に逃げ込み前より操っていた模様で魔人が伯爵家と伯爵領を操っていて少しばかり戦争状態になりました 王宮から騎士団が向かって来ていまして┅❵

「そんな事か、騎士団はエイド伯爵を守りに来てる訳ね?それで?吸血鬼共は始末したのか?」

❴ハイ、魔人達もノーライフキング共も殲滅致しました 現在は領地に散らばった者共を片づけています 伯爵家の者は誰1人も残っておりません 皆、魔人達に┅❵

「それならとっとと帰って来れば?」

❴それが この伯爵領の隣がフォレスト侯爵領になっていまして 侯爵家の者が私達を囲んでいるのです❵

「なんだって!┅う~ん、仕方ない、じゃあ行くしかないか。」


そう言うとスッと転移してジェイソンの所へ現れた。


「なるほど┅あれが侯爵家の?」

❴ええ、侯爵家の騎士団か近衛師団なのかはわかりませぬが先頭にいるのが侯爵です❵

「うん?侯爵様はもっとお年寄りだが?まあ話をするか、お前達は片付いたら帰ってくれ、ご苦労さま。」

❴有りがたき言葉 この屋敷内には亡骸は一つも御座いません 書類等は残して有ります では失礼致します❵


さっと伯爵の屋敷から出て剣を構えてる侯爵?らしき人物と対峙する。


「お前は何者だ!魔人の手の者か?」

「私はフォレスト領主ヒロ・タチバナと申します、ヒュードル領地から逃げて来た吸血鬼とノーライフキングの討伐に来ました。」

「なんだと?フォレスト領主だと!ではテオドールなのか?」

「ハハッ、そうです、テオドールですが今はヒロと名を改めました。」

「それは父上から聞いている、しかし┅この騒ぎは終わったのか?」

「魔人達も吸血鬼達も殲滅してノーライフキングも片付いた様です。」

「そうか、詳しく話を聞かせてくれ。」

「この伯爵様は魔人により既に亡くなってしまい領地も操ってたみたいです、ヒュードル伯爵と全く同じです、討伐したのは私の配下の者達でしてなるべく王宮には内緒にして頂きたいのですが?」

「ハハッ、承知した、ならば我が屋敷ヘ来るがよい、もっと話を聞かせてくれ。」

「了解しました、配下は帰しますので、それと王宮から騎士団が向かっています、それは帰されたが良いかと?」

「なんだって?わかった、伝令を送る、しかし┅君があのテオドールだとは┅」


ジェイソン達は何やらかなりの荷物をまとめ帰って行った。

ヒロは侯爵に連れられ侯爵家の屋敷ヘ向かった。

エイド伯爵の屋敷から2時間程で侯爵家の邸へ着いた、貴族の領地と言っても王都の近くでどの貴族の領地も猫の額程の広さしかない、只、この辺りの貴族は広い領地が他にあってその権勢を保っている。

フォレスト侯爵家もあのフォレスト領以外にあと二つの領地を持っている。


「お帰りなさいませ。」

「うむ、客を連れて来た、父上と母上を呼んで来なさい。」

「畏まりました。」

「あなた、大丈夫でしたか?随分とお早いお帰りかと?」

「サーシャ、何事も無く片付いたよ、それよりお客さんだ、驚くなよ!ハハハッ」

「まぁ、どなたですの?あなたがそんなに笑うなんて┅」

「そうだ!エリルも呼んでおくれ、さあ入ってくれ。」

「初めましてヒロ・タチバナと言います、フォレスト領主をしています。」

「まあ!では貴方があのテオドールなのですか?」

「フフッ、そうなんだ、さあ中でゆっくり話そう。」


ブラッド・ジブラ・フォレスト侯爵

俺の叔父になるのかな?お祖父様はボードウィンでお祖母様はエリンダ、今は隠居して息子に家督を譲ったと聞いた。

叔父はお母様の弟君で確か凄く優秀な人物だそうだ。


広間ヘ通されるとそこには久しぶりの顔があった、それと歳は16、7歳位の女の子が一緒にいて出迎えてくれた。


「まぁまぁ、テオちゃんに会えるなんて┅」

「久しぶりだな?良く来てくれた。」

「本当に心配だったのよ、フォレスト領に行ったと聞いて大丈夫なのかと┅」

「婆さんや!泣くんじゃない、テオならば大丈夫だと言ったであろう、こうして元気な姿で来てくれたんだ。」

「でも┅でも心配で┅」

「お祖母様、フォレスト領はとても素晴らしい所でした、今は領民も大勢いて賑やかになりましたが綺麗な自然豊かな環境は素晴らしいです。」

「なんだって!テオドールそれは本当か?領民が大勢とは?豊かとは?」

「はい、今は領民14000人と他にもいます、それにまだまだ入植者は増えています、オルレア子爵と一緒に無くなったヒュードル領地を開拓する段取りの最中でして人が足りない状態です。」

「なんと┅14000人も┅それで魔物は?魔物は大丈夫なのか?」

「ええ、魔物は管理して利用してます、貴重な素材になりますし騎士団の訓練や仲間の訓練等に必要ですから。」

「なんだって?管理しているだと┅」

「倅よ!ゆっくり座って話そう、テオから順に話して貰えばわかる話だ。」

「そうですよ、テオちゃんに沢山話して貰えば良いの、それに紹介も何もしてないでしょ?」

「これはすみません、色々と驚く事ばかりで、ではテオドール、この隣に居るのが妻のサーシャでこちらが娘のエリルだ、エリルはまだ学院生でな通っている、息子がいるが今は王都にて修行中だ。」

「初めましてかな?ヒロ・タチバナです、テオドールでしたがローレンス家から貴族籍は廃籍となりましたがまだ家族籍はあるようです、出来ればローレンス家からも抜けたいのですがね。」

「ふむ、オーギュストの奴がネルソンに言われたようだ、辺境伯家の者があのフォレスト領をどうにかすれば国としても助かるとな。」

「ルーデンス王がそんな事を┅それは考えないと行けませんね、あの領地はお母様の物です、たとえ王様でも手出しはさせません、これは戦わないと行けませんかね。」

「おいおい、テオドール何をそんな物騒な事を、冗談でも不謹慎だぞ。」

「冗談ではありません、フォレスト領は誰も手出しは無用、あの領地はそう言う約束でした、それを今になって違えるのならば戦争でも何でもします。」

「ハハハッ、これはネルソンが悪い、ではテオや?ネルソンに会って直に言ってみてはどうだ?」

「はい、王も会いに来いと言ってました、会って本意を聞いて見ます。」

「それが良い、あいつも会いたがっておる、そんな事より今日はどうしてここへ来たのだ?」

「そうでした!テオドール話を戻そう、エイド伯爵領と伯爵家の事だ。」

「はい、実はヒョードル伯爵領で魔人達が伯爵領を占拠していたので殲滅致しました、その残党がエイド伯爵領ヘ逃げ込んだのを掴み調べた所、エイド伯爵領とミルズ男爵領までも魔人の棲みかになっていてそれで掃討したと言う訳です。」

「なんだって!ミルズ男爵領も魔人の仕業だったのか┅それにしても掃討したと言うがテオドール達だけでやったのか?」

「私の配下は優秀でして割りと簡単に片づけてしまいました、エイド伯爵様達は既に魔人の手に掛かり1人も生存者はいなくて乗り移られていました、領地も全部片づけてますから大丈夫ですよ。」

「ふぅ、そうなのか┅ミルズ男爵も同じだろう、しかし、魔人相手にそんなに簡単に?」

「実はフォレスト領に魔人がいたのです、あの辺りはどうも魔人がはびこっていたみたいです、吸血鬼もいましたしそれにユーズド帝国も魔人と手を組み良からぬ事を考えているようです。」

「それは確かな事なのか?」

「フォレスト領で魔人と帝国の人間が魔薬と毒を製造してルーデンス王国にばらまく事を企んでいましたしオルレア領へも魔人と吸血鬼が魔物を率いて襲撃しました、帝国が勇者召還を繰返して次元の壁から魔人がこちらへ来ています。」

「初めて聞く事ばかりだ┅父上!これは国として考える事案かと?」

「そうだな、明日にでも王宮ヘ行くが良い、だがテオの名は出すなよ、まだ早いそれに今テオの話だと言ってはテオが巻き込まれるだけだ、帝国の事ならば国がやらねばならん。」

「はい、そうします。」

「じゃあ大人の話はおしまい、これからはテオちゃんと話しましょ。」

「そうですわ、エリル?何か聞いてみたいことは有る?」

「ハイ、テオドール様?フォレスト領にはどんな生き物がいるのですか?」

「ハハ、テオドールで無くてヒロと呼んで下さい、生き物ですか?魔物は数えくれない位の種類がいます、あっとまだドラゴンは見ませんが、仲間にドラゴンはいます、他には獸は沢山いますよ、鹿やウサギやクオッカとか草食動物が沢山。」

「草食動物!それは魔物に襲われないの?」

「フォレスト領地は5つの地区に分けられていて第4地区は動物の地区なんです、そこには牧場を作っていて今は牛と豚と鶏を飼っています、動物達は自由に住んでいて領民が休みの時は第4地区でピクニックや動物達と子供達が遊んでいます。」

「まぁ、素敵、動物達と遊べるのですね?」

「ええ、なんだったか┅リレリイナそう聖獸リレリイナも珠に現れます。」

「ブフォ!聖獸リレリイナ!」

「テオちゃん!それは本当?リレリイナがフォレスト領にいるの?」

「はい、とっても仲が良いですよ、あいつ可愛くて。」

「それって手懐けてるの?」

「いえ、仲良しの友達みたいな物です、他にも仲間にはフェンリルやグリフォンにユニコーンも居ますし。」

「いやはや、凄い事になっておるな、テオが凄い能力を持っているとは思っていたが┅」

「それで、お祖父様、お祖母様、フォレスト領ヘ来ませんか?」

「まあ、それは是非とも行きたいわ、あなた、やっと行けるのよ。」

「それはいきたい、しかし行くには準備が必要だ、長旅だからな。」

「それは心配ありません、ここに転移ゲートを造れば直ぐに着きます。」

「はっ?転移ゲート!」

「はい転移ゲートです。」

「「「「なんじゃそりゃあ!」」」」

「あれ?知りませんか?」

「テオドール、転移等はそう簡単には出来ないんだぞ、それは王宮魔道士でも出来ないんだ。」

「いやぁ転移等はみんな普通に使ってますから。」

「みんな?みんなと言ったな?」

「仲間達は普通に使えます、領内は転移ゲートで移動しないと仕事ができませんから。」

「ではフォレスト領内を転移なしではどの位の時間が要るのだ?」

「フォレスト入口から第2地区の町までは一月ちょっとですかね、第4地区の動物解放区からだと2週間程。」

「だから転移で移動してると┅」

「フォレスト領内に転移ゲートがないと仕事等はできません、オルレア領までも大変です。」

「わかった┅だが私達がフォレスト領ヘ行くのは少し待って貰おう、用意しないとな。」

「私は今からでも良いわよ、貴方は後から来れば良いから、ねぇ?テオちゃん!」

「婆さんや落ち着きなさい、テオも困っておる、何事も準備は必要だ。」

「わかりました、でもゲートは置いて行きます、ブラッド様やサーシャ様にエリル様が来られる時に必要ですから。」

「それは助かる、私も行って見てみたい、エリルも行きたそうにしてるし。」

「通信にも使えます、手紙をゲートに差し出せば着きますから、今日はこれでお暇します、私も帰って後始末が有りますので。」

「そうか、大体の話は聞いた、今日は慌ただしかったからな、又、ゆっくりできる時に話そう。」

「テオちゃん、今度は直ぐに来れるでしょ?お嫁さんも一緒に来なさいね。」

「フォレスト領ヘ行くのは決まりだが準備ができたら頼むぞ。」

「はい、承知しました、では失礼します。」


ゲートを開き中へ消えて行く

ゲートはそのまま壁に残り黒い鏡みたいに張り付いていた。


「これが転移ゲート┅」

(テオドール様┅従兄弟になるのかしら┅素敵┅)


侯爵家のみんなは何だか興奮が抜けずヒロと会って各々が期待と希望が湧いていた。





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