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黄昏おじさん異世界飛ばされ楽園創る  作者: 姫野りぉ
第三章 素晴らしき世界
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驚きの領地


「キャホーまた釣れた!」

「グヌゥ阿保マーサ」

「ウルティマ!あんたに釣れる魚さんはいないようね?」

「5匹釣れた マーサの魚 アホ魚」

「フフン!負け惜しみね!ハン、たったの5匹?私は20匹は釣れたわよ~んだ!」


釣り始めて釣れた魚を見てみんなは驚いた。

大きさもだが種類が多く見たことも無い魚ばかりで鑑定すると皆な食べれて美味しくレアな魚ばかり┅

今まで誰も荒らさなかったから自然と増えたのだろう。



「お姉ちゃん?私達たったの2匹なの┅それに小ちゃい┅」

「ああ、イリアちゃんとエミリちゃんは良いのよ?初めてなんだし、あのウルティマはダメな子だからハハッ」

「マーサ 許さない」

「あなた達!魚持って来て!焼くわよ。」

「ウルティマ?ほらセンセが呼んでるわ、だからもうあっちへ戻りましょ?」

「まだ懲らしめて無い マーサなぐる」

「ハハッ┅あんたに殴られたら死んじゃうわよ、ね?悪かったからもどろ!」

「死なない程度 なぐる」

「もう!ウルティマのバカァ冗談だったでしょ?」

「ウフフッ、お姉ちゃん達仲良し、羨ましい!」

「エミリ!魚を運ぶわよ、アンナお姉ちゃんが待ってる。」

「うん、でもぉ?もてるかな?」

「ううっ、確かにデカイ┅無理ね。」

「マーサ姉ちゃん!お願い助けて!」



朝目覚めてマーサが魚が食べたいと釣りを始めウルティマがイリアとエミリに教えていたのだが?

マリアはメリーヌ、シャルレと一緒に散歩がてら草原を散策して、セバスとギルバートはリチャードと辺りを探索すると言って朝早く出掛け、ガードナーは馬車の点検を任されアンナとヘレン、エマが朝食の準備をした。

テーブルには次第に料理が並びマリア達が珍しい果物を取って来て切って見ると甘い香りがして中にはドロドロの液体がしてパンにつけるとジャムみたいで美味しい。

オレンジ色の桃に似た果実はなんとイチゴ味に近く香りは桃でサクッとしっかりとした果肉から滲む果汁が美味しかった。

アイリーンはせっせと洗濯をして女性達の下着を洗って喜ばれ、洗濯と乾燥を繰り返していた。


「アンナ殿?この辺りを見回ったが確かに魔物はおらん、獣は出会っても逃げはせんし近寄ってくる、なんとも不思議な感じじゃった。」

「テオ坊はこの地区をどうするのか?わからない┅牧場とか言ってたが見当たらなかった。」

「まだ他にも地区があるみたいだからそれを見れば何か分かるかも知れないわよ。」

「次は第3城壁になるのじゃな┅城塞都市かぁ┅」

「領地の境界を囲って領内に4つの城壁、確かに城塞都市ね!」

「第2城壁内に町があると言っていた、では?第1城壁内は何があるのか?」

「確か奥様の屋敷は湖の側じゃったの?それならば第1城壁内にお屋敷がある筈じゃ。」

「う~ん?屋敷周りは町から離してると言うわけね?」

「それもあると思うが何かあるのだろう、楽しみですな?」

「まったく、次の地区が何なのか分からないし町もどうなってるか全然想像出来ない、とにかくしっかり見てそのぉヒロ?の、構想を考えるわ。」

「ヒロかぁ┅なかなか難しいですな?慣れ親しんだ名を変えると言うのは。」

「次期に慣れるじゃろう、みんながそう呼べば慣らされると言うもんじゃ、ハハハッ」

「そう言うもんですかね?さぁ朝食にしましょ、マーサ達が魚を調達して来たから久しぶりの魚料理よ。」

「年寄りには魚が嬉しいのぉ。」


朝食をゆっくり食べこの先の予定は急がずゆっくりと観光しながら進むと決めた。

この大河から約10日程の距離だと言われたが夜通し進むと5日で第3城壁に着くのだが┅

リチャードはフォレスト領に入ると補給の必要が無くなったのだ、おそらく魔素と魔力が大地から取り込めているからだと思われた。

騎士団達や門番ゴーレム達も同じで補給など必要無い。

リチャードは覚醒しかしていない、進化はまだだ、だからあの門番ゴーレムより小さく魔力も弱い、それにあの門番ゴーレム達はミスリルやオリハルコンなどの合金で出来ている、リチャードは岩や砕いた石や泥で出来た物だ、違いは仕方ない。

昼間は時折止まり散策したり小動物達と遊んだりして楽しい観光旅行を満喫してゆっくりと進んだ。。

そして城壁が見えて来るとその先に大きな木が目に飛び込んで来た。


「あれは?┅なんて大きな木なの!」

「凄い!ここからでも大きいのに近くなら┅」

「多分あの下が奥様のお屋敷跡じゃな。」

「私が憶えてるのはお屋敷の裏手に巨木が植わっていたのだがあの木が育ったのかな?しかし┅」

「見えるなら随分と近くまで来たんだわ!後少しよ。」



第3の門には詰所の様な建物があり馬車の荷台が3台置かれていた。

城壁には等間隔に武器が配置されこちらを向いている。

門番ゴーレムが近寄り挨拶する。


『長旅お疲れ様です、私は第3城壁門番のシールと言います、あれはソールです、どうぞこちらへ』


言われる通りに門をくぐり第3地区へ入った。

出口の門にも2体のゴーレム門番がいた。門の脇には小屋では無く倉庫と家?があり、馬車の荷台が5台と大きなバスの様な荷台が3台置かれていた。


「のう?テームと言ったか、あの城壁に置かれておる武器は何じゃな?」

『ハイ、あれは騎士団副団長のカーギル様にご説明頂きます』


後ろからスケルトンの騎士が現れた。

サミュエルよりでかく逞しい┅


『騎士団副団長のカーギル・ハモンドと申します、サミュエル団長よりお話はあったと思います、お見知りおきを、あの武器はバリスタで御座います、ご主人様が独自に考案され3本の槍が放たれ連射式です』

「ほう!バリスタ!じゃと?」

「ギルバートさん?バリスタってなに?」

「バリスタとは投擲機じゃ、投石機は知っておるか?」

「石を遠くに飛ばして敵をやっつけるかな?」

「そうじゃ、あれは投擲機、槍とか矢を遠くに飛ばす武器じゃ、威力は凄いぞ、じゃが槍を3本も飛ばし連射できるとは!それに5m間隔かな?ズラリと配置されておる。」

『投擲機はこの第3城壁の端から端からまで配置されてます、我ら騎士団が常に構え敵の侵入に備えております、城壁の所々には詰所があり働く人々を第2城壁内へと逃がすゲートが幾つもありますが、もちろん各ゲートには屈強なゴーレム門番が控えております』

「なんと!人々が働いておると?」

『ハイ、この第3地区は耕作地区になっていて麦やトウモロコシ、大豆などの豆類にワイン専用のブドウ畑、ジャガイモなどの芋類、野菜畑もあります、酒種の作物も多種類栽培しております、この地区の地下には豊富な水脈が流れていてその地下水から水を引いていて豊かな土地になりました。』

「確かに見渡す限り麦が植わっておる、カーギルさんや?あの城壁には登っては駄目かな?」

『どうぞ見て下さい、景色も良いですよ』


案内され門の横にある階段から登るとそれは見事な景色があった。


「ヒャーッ!凄い眺め、それにタカーイ!ウワーッ麦畑が凄い!あれは野菜畑かな?」

「ちょっと怖い、落ちたら痛いよね?」

「なに言ってるの?高所恐怖症なの?見て!あの大木が見えるわ、その下は?見えない┅」

「この投擲機は見事な造りじゃな。」

「槍も特製、そして予備も随分あるな。」

『この投擲機は上空からの襲撃に備えていると言っても過言ではありません、駆動式で真上を狙えます』

「えっ┅そんな投擲機なぞ今まで無かった┅」

「投擲機の目的は遠くの敵を攻撃する為の物、空を狙うとは。」

『一撃でドラゴンを打ち落とします、魔人など空からの侵入が出来ます故、ご主人様が考案なされ我らに与えて頂きました』

「魔人?そんなに魔人が攻撃してるの?」

『イエ、攻撃はまだありません、が今まで2度程ご主人様とサラ様の討伐で魔人を殲滅したと、それに生き残りが王都ヘ潜伏致したおりは我ら騎士団分隊長クロードが行方を探りジェイソン様達が向かわれ討伐されました』

「なんと!王都に魔人達が!」

「魔人が入り込んでおるのか、魔国との協定が破られたのか?」

『魔国は手出しをしておりません、次元の亀裂により侵入して来た物が悪さをしております、魔国の魔物も来ております故油断はなりません』

「次元の亀裂だと!なぜそんな事がおきる、信じられない┅」

『ご主人様の見解は帝国が勇者召喚を繰り返しているからだと』

「帝国が勇者召喚を!あれは各国の同意が無ければ行えない決まりだ、それを破っていると?」

「魔人の仕業かも?帝国に侵入して操っておるやも知れん、考えられる事じゃな。」

「ねぇ、ジェイソン様達って?」

『はい、ジェイソン様をリーダーとした悪魔軍団の方々です』

「はあーぁ!悪魔軍団!」

「ウォフォフォ、悪魔を配下にしたのじゃな!坊はもう人間を超えておるわ!ハハハッ」

「しかし┅悪魔なんて┅」

「悪魔┅魂を喰われる マーサは大丈夫 不味い」

「グヌッ、その口かぁ!」

「ハイハイ、さぁ!先を進むぞ!楽しみが増えたわい、ハハッ」


リチャードの馬車は進む。

正に田園地帯、麦の穂が風に揺らぐ。

時折小さなゴーレムが何人かの人達と話をしている。

あの人達が入植者達なのだろう、それにしてもあのゴーレムはなにをしているのか?


「カーギルさん?あのゴーレムは何をしているの?」

『あのゴーレムはこの地区の区画を担当しているゴーレムです、広い地区ですから作物により区画を決めて栽培しています、その区画毎にゴーレム達が管理しています、人が入植する前にサラ様がお造りになり領内にゴーレム達が各々仕事を受け持ち管理者として配置されてます、サラ様はゴーレム達の女帝様ですから』

「えっ!サラが?ゴーレムを造って女帝!」

「だからぁ、テオちゃんに手取り足取り教わったのですよ、サラさんは器用でしたからねぇ┅多分。」

「サラお姉ちゃんスゴーイ!あの可愛いお人形さんつくったの?私もつくりたい。」

「しかし┅あのゴーレムの目が1つとは何か意味があるのかしら?」

『男性ゴーレムは1つ目で女性ゴーレムは2つ目です、3つ目は特殊なゴーレムでしてご主人様の直属です』

「ふぇ、女性ゴーレム?なによそれ、まさかメイドとかしてるんじゃないの?」

「ほれ、あのゴーレムは人間に指示を出しておるようじゃ、なかなかの物ではないかの?」

「ずーっと畑ばかり┅あら?あそこに建物が?」

『私の案内はここまでです、あの建物に管理者がいますので彼にお任せします、では』


そう告げて姿を消した┅

みんなはポカーンとなり辺りをみるが姿は無かった。

建物は道の両脇に建ち裏手には大きな倉庫みたいになっていて収穫した作物倉庫なのだろうと思った。


「これはようこそ、領主様からお聞き致しております、カーギル様は行かれましたか、お忙しい事で、私はオットーと言いましてこの地区の事務管理を任されています、この地区の事なら応えられます。」

「始めまして、アンナと言います、このフォレスト領には何人の入植者がいるのでしょうか?」

「はい、確か現在14000名程だと思います、13000人がヒュードル領からこちらへ来ましたから一気に増えました。」

「14000人?そんなに!」

「皆さん仕事も家もあり領主様に感謝していますよ、私はオルレアからルーデンスの途中にある村から来たのですがここは天国です、毎日家族みんなで感謝してます。」

「オットーさんのお仕事は?」

「収穫された作物は裏の倉庫に保管され出荷を待ちます、その管理でして入荷量と出荷量、入荷先に出荷先と日にちです、それを記帳して倉庫係は品質管理を私の嫁は同じ仕事ですが商会の相手もします。」

「商会って?」

「オルレガ商会です。まだ取引が始まったばかりですが、このフォレスト領に入れるのはオルレガ商会だけのようです。」

「さすがに早いわね、オルレアには出荷してるの?」

「もちろんですよ、フォレスト産の作物や肉類と鉱物に武具や細工物など、それになんと言ってもお酒は高値で求めています、王都でも化粧品と酒が欲しいらしく待ってもらってる状態です。」

「何でも取り扱ってる訳ね!一体そんな余裕があるの?」

「第2地区には鉱山が2つありますし、ハイゴブリンさん達のポーションや細工物は高品質ですから、お酒は私も見た事がない物ばかりで。」

「ハハハッ、何が起きてるのやら、想像出来ぬ事ばかりじゃな!」

「ここから町まではどれくらい?」

「馬車ですと5日ですかね。」

「あなた達は町へ戻らないの?」

「フォレスト領では朝8時から午後5時までと決まってます、安息日は領内統べて休みになります、帰りはこのゲートから町の事務棟へ出て家に帰るのです。」

「はぁ~、もう驚かないわ、町までゆっくり見学しながら行くわ┅」

「畑ばかりの景色ですがどうぞごゆっくりお行きください。」


なんと驚く事ばかり、労働時間が決められ仕事も割り振られている。

鉱山が2つもあり出荷も既に成されている┅

もう既に領地経営済みじゃないか?

酒?この世界ではエールにニードとワイン位しか無い?

数種類のお酒とは?

ハイゴブリンの?なんだそれ?

情報量が多すぎて混乱する。

町へ行けば分かるだろうか?

あの大きな木がこちらを見ている気がしていた┅



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