リザードマン一族
「名前が無いと不便だな?」
❪我らに名を頂けると!❫
「これから配下になるんだ必要だろ?」
❪有り難き幸せ、お願い致します❫
「じゃあ族長はジュウベェ、息子にはケンシロウ、娘はカエデだ、将軍はカンベェと副はハンベェだな、お前は鍛冶長かぁ┅ジロウにしよう。」
何となく日本の名前が浮かんだのでオーガ達には和名を付けた、そして覚醒する。
鬼?何となくそんな感じ?
進化の実を食べさせると人間に近い姿で角が無くなった?
ほとんど人間┅
まぁ多少の違いが?有るのか?
名を受けるとオーガ達は何故だか皆が倒れ寝てしまった?
寝てるのでホブゴブリンにも名を付けた。
進化は独自でしてるので名前だけで良いか?
「長のお前はトール、案内してくれたお前はミール、お前はシール、イール、ハール┅」
ホブゴブリン全員53人に名を付けた。
決していい加減ではない!部族として同じ様にしたが良いと思ったからだよ!
名を受けて覚醒して肌は少し緑がかっているが姿は人と変わらない。
背が高くなり顔立ちも美男美女が多い┅
俺の願望が入ったか?
名を付けてる間にオーガ達は目を覚まし自分達の変わった姿に驚きの声を上げた。
「ご主人様!我らを高みにお導き頂き感謝致します。」
「ご主人様は辞めてくれ、名前で良いから!ヒロと呼んでくれ、それで?どうして角が無くなった?」
「名前で呼べと!畏れ多い事です、角は永年オーガとして狙われ魔物同然の扱いに苦しめられた事の証し┅部族としては今や鬼人と成りましたがオーガでは無くなりました、統べてご主人様のおかげです。」
「鬼人?角が嫌だったのか、確かにその姿は人と変わらない、そして?どうして他のオーガ達も同じ様に角が無くなった?」
「一族は繋がっております、進化までは致しておりませんが覚醒は連なって起きました、ご主人様のお力がそれだけ強大だったからです。」
『解 鬼人とは鬼族の1部の者が突然変異で生まれます 非常に稀です 角が無くなった訳は人となり必要が無くなったから 覚醒連鎖は眷属として起きた為です』
「頼むからご主人様は辞めてくれ、禁止だからな!」
「仕方ありません、ではヒロ様と?」
「それで良いよ、じゃあこの村から俺の領地ヘ引っ越しをしてくれ、舟を用意するからそれで渡って欲しい。」
「引っ越しですか?しかし┅」
「ここは必要無いだろ?俺の配下なら側に居ないと。」
「それはわかっております、舟で移動するのが初めてなもので。」
「ああそっちか?舟だと速いと思ったんだけど┅」
「操るのに慣れておりません、出来れば歩いて移動致したく!」
「わかった任せる、領地の方は用意してるから配下の者に伝えておくよ。」
「はっ、宜しくお願い致します。」
「じゃあホブゴブリンも任せる、俺はこれからリザードマンの所へ向かうよ。」
そう言って飛びたった、移動中は彼等なら大丈夫だろう、何せ進化して凄く強くなってる、おそらくアイツらまだ知らないだろうな、自分達の力が100倍以上強くなってるって。
湖の上を飛んでいるとクロードが話し掛けて来た。
«主様、ヒュードルの町からの領民が13000人程フォレスト領へと向かっております、如何致しましょう?»
騎士団で第4城壁までは護衛してくれ、それと食べ物と飲み物を配給する様にサラヘ説明も含めて話してくれ
«サラ様は既に動いておられ、ジャック殿より連絡が行っております、私は逃げた吸血鬼どもを追いたいのですが!»
そうか┅ではお前は吸血鬼どもを見つけたらジェイソン達と交代してくれ、あいつ等に任せる、領民の事はサラに任せよう
«ハッ、承知致しました、では王都へ行って参ります»
13000人かぁ一気に増えるな┅
リザードマンをさっさと片付けてサラの加勢をしないとな┅
スピードを上げてリザードマンの所へ向かった。
「これを食べて下さいね?飲み物もありますから、休憩所までは頑張って下さい。」
サラとゼアにドリィとリィネにカーラも街道を行く領民達全員に食料と飲み物を配り怪我した者や病気の治療をして助けた。
以前からヒュードルの町とオルレア領から少しずつフォレスト領へ入植したい者が来ていた。
ヒロが要所に休憩所を建て安全に休める様にしておいた。
連れの者が帰りオルレア領内にはフォレスト領へ行く道に魔物がいない事やフォレストでは仕事や家も貰えると噂が広がっていた、ヒュードルの町からは沢山の人々が移り住んでるとも言われオルレア領だけでは無く他所の地域からも少しずつ来ていた。
農民は特に多く貧しく生活していた者は狭い土地を売り借金を精算してなけなしでフォレストヘ逃げる様に来ていた。
ヒュードルの町は重い税に苦しめられ借金を抱えた者がいたがフォレストヘ入植する者には借金を肩代わりしてくれるとなり1段と人数が増えた。
今となってはその借金も返さなくて良くなった、町は跡形も無く無くなり人も居ない┅
そんな事もあり新たなフォレスト領民の為の家も用意していた。
中央広場を起点とした住宅街と商業地域を造り建物も暇な時にノームやゴーレム達と建てておいた。
仕事も鉱山と耕作地帯、何も出来ない者には商店を任せ学校や病院も建て町を創造して配置しておいた。
例え13000人の人々が来てもまだ余裕がある、それだけフォレスト領は広い。
入植者には条件を設けた。
働けるのに辞めて来る者は追い返した。
苦しんで仕方なく故郷を離れる人やどうしても仕事にありつけない人、障害を持った人だ。
お金儲けや怠け者は断わった。
冒険者も一切受け付けない、元冒険者も禁じた。
農民、貧しい平民を優先として亜人とか関係無く許した。
どうにか働ける者は現状で頑張れば良い、頑張り様が無い人を受け入れるのはこの世界では身分や差別があるから┅
そんな理不尽な人々が多すぎる。
少しでも助けになるならと思い条件を設けた。
希望が有れば人は強くなる、充たされたら夢も持てる。
描く領地とは理想の国に近い。
この世界の理不尽と理解しがたい倫理が無い場所を目指す。
考えながら進むとリザードマンの集落が見えて来た、さすがに2万の一族だ、デカイ建物が見える。
上空からだと良くわかる、池が点在して湿地帯も広い。
リザードマンはトカゲの亜種、両生類の能力を持っている。
打って付けの場所みたいだ。
ジャックの報告通り槍を武器として湿地を駆ける、下では俺に気づき部隊なのか?5人で追いかけて来てる?
静かに建物の門ヘと降りると囲まれた。
❪何しに来た!人間が来る所では無い!❫
「またそれかよ?ちゃんと門から訪問してるだろ?族長と話がしたいだけだよ。」
❪族長と?❫
「なんだよ?リザードマンってのは礼儀を知らないのか?」
❪グヌッ、何を言う!我ら誇り高きリザードマンは礼儀は心得ておる、しばし待て❫
奥へ入り何やら相談してると中から従者を連れたメス?女のリザードマンが来る。
❪私はこの国の宰相をしております、どう言ったご用件ですか?❫
「俺はヒロ・タチバナ、このフォレスト領の領主だ、この辺り一帯は俺の領内になる、それで話しに来た。」
❪なんだと!この国は我らリザードマンの土地だ!帰れ?❫
❪下がりなさい!私が話してるのですよ!❫
❪しかし、姫様この者は無礼を❫
❪無礼なのはあなたです、私が応対してるのですから下がってなさい。❫
「俺は最近来たんだがこのフォレスト領も昔とは変わってしまっている、それに国を作ってるなんて思いもしなかった。」
❪分かりました、王に会って頂きます❫
そう言って付いて来る様に言われ付いて行くと中々凝った装飾の内装で岩山の洞窟だったが岩を上に積み上げ高くしている。
住居は下へ伸びていて幾つも穴が空いていた。
奥へ行くと広い場所に出る、壁際に祭壇がありその前に王座にかけた王がいた。
❪王よ!この者がこの地はフォレスト領だと伺っております❫
❪そうか┅下がってくれ、人間よ?フォレストの領だとはどう言う事かな?❫
「俺はヒロ・タチバナと言う、フォレスト領を受け領主になったが調べるとこの辺りはフォレスト領内だと分かったので話しに来た。」
❪確かに昔はそうだった、人間がこの地を離れ魔物が治めていたので我らは戦い勝利してこの地を我らの国として暮らしておる❫
「俺は何も出て行けと話しに来たのでは無い、フォレストの領民となり俺達と仲良くして欲しいから来たんだ。」
❪領民とな?我らが国を捨てお主の配下になれと?❫
「国は困る、せめて地域としてそうだな、リザードマン地域として貰いフォレスト領の一部を任せるってのはどうだ?」
❪賛成できぬ意見だな、そもそもこの地は我らが奪い取った物、もし是が非でもと言うなら戦争になる❫
「戦争なんてしたらお前達は滅ぶんだぞ?」
❪ハハハッ、我らが滅ぶ?試してみるか?❫
「うーん、簡単に滅ぶぞ、俺はお前達とは仲良くしたいんだ、だって魔物じゃない種族だぞ?」
❪だが人間は我らを魔物として討伐する、冒険者達は特に我らを狩る、この皮を欲しがりハラワタを望む、魔物では無いと言った所で人間は信じてはくれぬ、魔物も我らをエサとして襲う、国を造り守るのは当然だと思わないか?❫
「だから俺はお前達を魔物とは思ってない、亜人だろ?それに魔物も心配無い、管理する。」
❪面白い事を言う、管理するだと?それが出来れば我らも苦労はない、魔物は知能が無い分言う事は聞かぬ、それを管理だと!思い上がるな!人間は勝手な生き物だからな❫
「本当だよ今も管理している、この森は貴重な魔物と資源が豊富だ、余り手を入れたくない。」
❪我らの意思は硬い、どうしてもと言うなら戦うしか無いだろう、期限を与える用意して来るが良い❫
「そうか┅戦うのか?期限等要らないぞ!俺一人で戦うからな。」
❪それは助かる、お前を倒せば話は無くなるこの国も変わり無い、では良いかな?❫
「いつでも良いぞ、殺しはしないが痛い目にはなるかな?」
そう言って力を解放した。
激しいオーラと威圧で周りの従者達はバタバタと倒れ王と宰相に僅か6人が耐えていた。
❪なんだ!この力はお前が放ったのか?❫
「まだ一部だがもっと出すか?」
❪待て!❫❪私らが成敗致します❫
槍を向けて来た、簡単に払い落とし手で首を叩くとバタバタと崩れ落ちた。
そしてルシエラがパン!と姿を現し俺に抱きついて来た。
❴ヒロ様?どうして私をお供にしなかったのですか?寂しいです❵
「ルシエラ┅離れろ、まったく、ヒュードルの町は片付いたのか?」
❴はい、跡形も無く更地にして置きました人間達はかなりフォレストヘ向かっております❵
「その更地にゴーレム達を運んだのか?」
❴配下の者が運びノーム様も向かわれました❵
「そうか良くやったな。」
❴ハイ、それはヒロ様に初陣を与えて貰い配下も喜んでます、私もヒロ様が喜んで頂けるなら┅❵
「キスはしないからな。」
❴もう、照れ無くても┅それでトカゲとお遊びですか?❵
「話しに来たけど戦うって言ってなぁ。」
❴ならば私が滅ぼして差し上げましょうか?こんな所は簡単に消滅出来ますが?❵
「駄目だよ、消滅させたく無いから話しに来たんだからね。」
❪あのぉ?┅そちらは見た所悪魔では?┅❫
❴あら!気づくの?仕方無いわね、私はルシエラ、偉大なヒロ様より名を受けて配下に置いて貰ってるのよ、あなた達はヒロ様に逆らったのだから報いは受けなさいよ?私が跡形も無く滅ぼして差し上げましょう!❵
❪ハハ、どうかご無礼をお許し下さい、何卒お許しを!❫
❪私からもこの身を捧げます、父と一族をお助け下さい!❫
❴フン、何を今頃、散々好き勝手な事をヒロ様に言ってたわよね?見てたんですから、特に門番は絞めて置きましたけど王とやらその首は無いと覚悟なさい❵
❪私の首一つで良ければ差し出しますが一族はどうか!❫
❴ヒロ様?あんな勝手を事を言ってますわ、オーガとは比べ様がありませんね?トカゲはトカゲ、オーガの爪の垢でも飲ませましょ❵
❪ななんと!オーガはあなたの配下になったのですか?❫
「ああ、話しに言ったらね、ホブゴブリン達も一緒に領地ヘ向かってるよ。」
❪オーガとホブゴブリンが?┅オーガ程の戦闘好きが話し合いで配下に┅❫
❴賢い者はヒロ様のオーラでどれだけの方か分かるものよ?あなたはそれだけ愚かと言う訳❵
「どうする?仲良くするか?」
❪勿体ないお言葉、我らリザードマンはあなた様に忠義とお命を捧げます!どうかお受け下さい!❫
❴別にあなた達の命などどうでもいいの、無礼を働いた分の報いを受けてくれたらね!❵
「ルシエラ┅もういじめるなよ、俺は別に何も思ってないからさ、それに配下になるって言ってるし。」
❴そうですか?許し難い事ですよ!我が主にあんな事を言うなんて!本当ならとっくにこの辺りは消えて湖になってるのに❵
❪ヒーイィどうか!どうかお許しを!❫
「もう、怖がってるだろ?話がしたいんだからルシエラはサラ達を手伝ってくれよ。」
❴それはご命令ですか?私としてはまだ怒りが残っております❵
「仕方無いな、じゃあ」
チュとキスを軽くする。
ルシエラが肩を振るわせ顔を赤らめ嬉しそうに抱きついてお返しのキスをして来る。
「命令だよ?サラを手伝ってくれ。」
❴承けたわまりました❵
プンッと消えて居なくなった。
リザードマン達はまだ震えて恐怖をこらえてる。
ヒロの力を侮り追い払う事しか思いつかなかった自分を後悔していた、敵う筈も無い相手だと何故気付かなかった?それはヒロが余りにも無邪気に話し自分達を信じてたからだと思った、もう遅い、滅ぼされると覚悟した。
「配下になるなら名前がいるな?ちょっと考えるから┅」
❪ハッ?我らを許し配下に為さるのですか?❫
「そうだよ、本当は仲良くしてくれたらと思ってたんだが配下にするのか┅」
❪なんと┅つくづく私は愚かでした、あなた様の優しさに気付かなかった┅お許し下さい❫
「そんなのはもう良いから、それよりこの辺りを地域として囲ってしまう、魔物は解放しておく、お前達には仕事を与えるけど良いかな?」
❪我らはこのままで良いのですか?❫
「この地域を任せる、指示を送るから従って。」
❪もちろんです、配下になり幸せです❫
「名前を付けたら寝てしまうから言っておくね、勝手に壁を建て囲う、念話が出来る様になるから指示は念話で、王は辞めて長と言う事で、族長かな、詳しくはボチボチと決めよう、では名前を授ける┅」
一通り話し名前を決めた。
族長=ガイム 宰相、姫=マノン
戦士長=ゼルゲ 副戦士長=ジルゲ
パタッと眠ったので外へ出て池の切れ間を探しそこを境にして湖から魔の森の結界まで壁を建て結界沿いにも建て続け城壁の切れ間と繋げた。
リザードマンの地域は囲った形になり魔物の侵入は防いだ。
その足で飛んで帰った、鬼人達とホブゴブリン達の用意があったし入植して来る者達の手配もしなくては┅
早くアンナ達が来ないかとしきりに思った、手が足りない┅
しかし、どうにか形は出来た、フォレストの始まりかも知れない┅




