悪魔召喚
トロールの亡骸が一面に転がって悪臭を放っていた。
トロールの特性能力、自己再生を持ってしても魔石を抜かれ頭も吹き飛ばされたり破裂されたら再生もかなわない。
集落らしき場所の中央に無数に倒れてる亡骸を退かして降り立つ。
確かに異様な光景だ┅
既に魔物の虫や狐のような魔物が喰っている。
サッと手をかざし召喚術の陣を張る。
いつもよりデカイ。
紅く光る陣は辺りを紅色に変え輝きはドンドンと強くなる。
次第に陣の中に影が見え始め5体の人影が浮かぶ。
スゥーッ
現れたのは2体の男型と3体の女型。
男型の1体が口を開く。
あなた様がわたくし達をお呼びになられたのですね?
素晴らしい!
なんだよ!人間ごときが妾を呼んだのか!ふざけるな!
そうだね!あたしら悪魔をそれもアークデーモン様を呼びつけるなんてとぼけてる
クククっ貴女達はこのお方の力がお分かりにならないと?所詮しがないアークデーモンでしたか
何を言う!お前は人間に従うと言うのか?
我が君が望むならわたくしは全霊をとしてお仕え致しますが?
バカか?人間ごときに私らの主が勤まるものか?ひ弱なゴミが!
ククッ愚かな、物事が見えないと言うのは悲しい物です
「散々な言われようだな?俺がお前達を召喚した、そして現れた、それは受け入れたと言う事だよな?」
ええ、やっと巡り会えました、最高のお方に
ケッ、あたいは認めないね、まさか人間!それもガキじゃねえか?とんだくたびれ損だぜ
妾は自分が情けない、人間ゴトキに騙されるとは
俺は旨い魂が手に入れば良いだけだが?
あちきは次いでに付いて来たんでありんすよ?何やら不穏な空気でありんしたから
クククッわたくし以外は節穴ばかり、悪魔も質が落ちました?これでアークデーモンとは嘆かわしい
「それで?どうする、俺の配下になるのか?」
謹んでお受けさせて頂きます!我が忠義、どうぞお受け下さい
「よし、お前はわかった、他の4人は去っても良いぞ!」
お待ち下さい我が君、この者共は我が君のお力が分かっていないのです、どうかお力をお見せ下さい、この者共の頭にお手を!
「良いのか?ではお前から」
1人ずつ手を頭に乗せてゆく
すると各々がガタガタと震えだす
妾は勘違いしてたのです、どうかお許しを!
あちきは付いて来ただけでありんす、コイツらとは関係無いでありんす
おっ俺は何も従わないとは言ってない
あたいは~あたいは~ヒィーッ許してお願い許して下さい!
ククッどうです?我が君?あなた様のお力をほんの少し見せただけでこの有り様、あなた様は崇高なお方!わたくしの命と魂を捧げます
「はぁーっ、じゃあ俺に従うんだね!」
ハハーッ!
一斉に傅きさっきとは違いしおらしくなった。
「俺はヒロ・タチバナ、異世界からの転生者で、このフォレスト領の領主だ、今はまだ来たばかりで領内の整備をしている、俺には仲間がいてお前達も仲良くして欲しい、いずれ紹介する、このトロールの魂で呼んだが悪魔が来るとは思わなかった、俺もまだ未熟者でわからない所が多々ある、それを補助して欲しい。」
我が君、あなた様程の方に補助など恐れ多い事、ご命令なされるだけで宜しいのです
「俺はこの世界の事をまだ良く知らないんだ、魔法だって少ししか知らない、創造神や大精霊達から教えて貰いどうにか出来てる始末だ。」
なんと!大精霊と創造神!我が君は神をも越えると見ておりましたがやはり!
「それでこれからの事なんだけど、お前達名前は?」
滅相もありません、我らゴトキ、名などありません
「そうか、無いのか?┅無いのか┅」
悪魔に名前などありません、好きに呼んで頂けたら
「名前無いと不便だ、名前をつけよう!」
オオー! みんなが声を上げ喜ぶ?
なんと最大の褒美です、やはり思っていた通りのお方
「良いから、じゃあお前はグループのリーダーかな?ジェイソンだ!」
おっと!ゴッソリ魔素と魔力を持って行かれた、ジェイソンは紫色の繭に包まれている。
「お前はガガ、お前はアラニス、お前はカミラ、お前はジャックだ!」
みんなが繭に包まれ魔力が漏れている。
少しだるい、一気に魔力と魔素を放出したら身体が重く頭も少しフラフラする。
始めての感覚だ。
悪魔か┅
それもアークデーモンとは┅
確か、悪魔は下位の者には称号はなく、グレーターデーモンからアークデーモンこれが上位でその上がデーモンロード、そしてデビルロードが悪魔王だったかな?
コイツらはアークデーモンと言っていた。
今、覚醒してるんだな?するとデーモンロードになるのかな?
『解 5体の悪魔はデーモンロードとなります その内の2体はおよそ5000年の時をさ迷っていた悪魔です』
「5000年?そんなに?寿命とか無いの?」
『解 悪魔に寿命は有りません しかし死は有ります 悪魔は魂を取込み生きながらえています 魂が欠乏すると消滅しますそれが死に値します 又 永く存在する悪魔程強く知能も優れています グレーターデーモンだとおよそ500年程かと 』
「凄いな?確かに悪魔に魂を売ってでもー!ってセリフがあった、魂が命の糧なんだな。」
『告 悪魔には魔王が存在します デビルロードが王に当たります 悪魔は爵位と同じで男爵クラスがグレーター、伯爵クラスがアーク、侯爵クラスがデーモンロードとなり王位がデビルの名を持ちます 人間が呼ぶ魔王は魔国王で魔人の王です』
「そうだったのか、魔王って魔人なんだ┅じゃあ5000年も生きてた悪魔は何でも知ってるね?」
『解 悪魔は魂の呼び出しが無ければ現れません 次元の闇で過ごしています この世界の事を統べて知っている訳ではありません』
「そうか、次元の闇で過ごしてるなら闇魔法に空間魔法が使えるんだね?」
『告 悪魔が覚醒を終わりました 詳しい事は本人達へお聞きください』
それもそうだな┅フィルごめん┅ありがとう。
最初に出て来たのはカミラ、お転婆娘だ、プラチナブロンドのセミロングで可愛いと綺麗を合わせた顔立ちでスタイルもバッチリ。
「カミラ?どう?だいぶ変わってしまったが?」
⦅有り難き幸せ、醜い姿からこのような姿を頂戴して感謝します⦆
「性格も大人しくなったな?」
⦅お恥ずかしい、どうかお忘れください⦆
フワリと次々に繭から出てきた。
ガガは令嬢みたいな口調だったが?やはり令嬢の姿になってる、紅い長い髪をして目鼻立ちがハッキリした美人だ。
アラニスはおとなしい雰囲気だったから?なんとカワイイ!背は低いが胸はしっかり有る、黒髪が懐かしい┅
ジャックはまさかのイケメン┅金髪で背も2mはある、少し浅黒いが見た感じは好青年、強そうだ。
そしてまだ繭から出て来ないジェイソンだが?
ポフン!
宙に浮きフワリと降り立ち傅く。
ジェイソンの姿はタキシードを着た紳士、髪はダークグレイで銀髪と紅髪が混じる。
瞳には金色の筋が入り綺麗だ、それに威圧感が凄い┅強いんだろうなぁ。
❴我が君!あなた様へ忠義をお誓い致します❵
「わかったからその我が君ってのは辞めない?どうも気持ち悪い、名前で良いから、ヒロと呼んでくれ。」
❴なんと、寛大なお心遣い、痛み要ります、そして名を呼ぶお許しを!ありがとうございます、ヒロ様❵
「まぁ┅良いけど、なんかジェイソンって俺には熱烈だな?俺はそっちは興味無いから、女好きで通ってるから!」
⦅まぁ~では私とは宜しいのですね?久しぶりのお情けがぁ~⦆
❬あちきも良いんでありんすえ?いつでもお情けには応じますえ?❭
❪わたくしも熱い床を所望致します❫
「マテマテ!俺には4人の嫁が居るんだ、他にも3人の亜人から求愛されてる、お前達とは今日会ったばかりだ、その内親しくなってからその気になればそれも有りかも知れないけど┅」
❪❬⦅まぁ!わかりました!⦆❭❫
「そう言う事だから、自重してくれよ、ジェイソンには聞きたい事が有るけどこの辺りを綺麗にしてくれないか?」
❴畏まりました❵
パチン!
指を鳴らすとトロールの亡骸が全て無くなり地面も血の跡が無くなり綺麗になった。
❪ヒロ様?私は配下をまとめて参ります❫
ガガはそう言うとフッと消え他の3人も同じ様に配下を整えると消えた。
残ったジェイソンには話が有ったので一緒に屋敷へと帰った。
サラに紹介すると始めは警戒してたがジェイソンの一途な思いを知り信用したみたいだ。
シロは驚き、まさか悪魔を従えて来ると思ってもいなくて呆れられた。
他のみんなも好意的に仲良くしてくれた。
他の悪魔も大丈夫みたいかな?
しかし┅又女の子がぁ~
益々ハーレムに向かって無いか?
俺は好きになって愛してる相手だけを抱く。
そう決めてるから!┅
ジェイソンと話す。
「実はあの先に魔人達が住み着いて悪い事を企んでる、人間も関わってるんだ、早い内に討伐してスッキリしたい。」
❴お任せ下さい、直ぐに始末致します❵
「ちょっと待って!片付けるのは簡単だよ、しかし人間が加担してる企みが分からないんだ、大精霊のシルフィが調べてるから待ってるんだ。」
❴さすがはヒロ様、私は考えが浅かったですね❵
「シルフィから報告が来たら直ぐに始末する計画なんだ、他の仲間も後少しでやって来る、其までにこの辺りを整備して置きたい。」
❴私は何をすれば?❵
「博識で頭も良いから俺の補佐を頼みたい、でも用が無い時は自由にしてくれて良いから。」
❴畏まりました、何なりと❵
「今、フェンリルのシロにはこの辺りを調査して貰ってる、魔物も数が多く種類も有る、植物や魔物じゃ無い生き物も調べてる。」
❴そうですか、神獣フェンリルも配下に!領内の調査は領主としての基本ですね?❵
「領内の事は知って置かないと、それとあの島にダンジョンを見つけた、俺達だけのダンジョンにするから。」
❴ククッ素晴らしい!では既に攻略済みですね?ダンジョンマスターは?❵
「居なかったんだよ、だから俺がマスターになるのかな?」
❴では?如何ように造り変えられるのですか?❵
「まだ詳しく調べて無いんだ、今は忙しくて、昨日やっと城壁を作ったばかりで。」
❴私がお調べ致しましょうか?❵
「助かるよ、なるべく人間目線で調べて欲しい、あのダンジョンは食料や素材もだけど訓練場にもしたいから。」
❴成る程、私では遣り過ぎると?確かにドラゴンなど指1本で仕留められますから❵
「この領地へのプレゼントみたいだって言ってたから大事にしたいんだ。」
❴承知致しました、では行って参ります❵
「任せたよ。」
ゴーレム門番達の進化と覚醒を確認に行くと出迎えてくれた。
流暢な言葉遣いで人間と変わらない。
しかし能力はケタ外れだ。
剣術に魔法と4人で訓練してるのを見ながら門は破られないと確信した。
どれ?騎士団は?っと行って見るとこちらも凄かった。
あれ?何か忘れて無いか?┅┅
そうだ!配下と馬!
慌ててダンジョンへ向かった。
ジェイソンが驚いた顔で俺を見ると訳を聞いてお供をしたいと言うから一緒に転移した。
あのスケルトンの階層へ出ると直ぐに召喚する。
それを憧れのアイドルを見るみたいにジェイソンがウットリと見てる。
召喚が終わりジェイソンには調査して貰って俺は騎士団へ戻りサミーへ報告する。
カーギルとクロードが喜び急いでダンジョンへ向かった。
もちろんジェイソンの事は話してある。
これで大方片付いた、場内の魔物もシロ達が片付けたみたいだからグリフォン達にあの住家で過ごして貰おう。
結界も張らなくて済む。
ゴーレム1号は執事らしくゴーレム達をまとめて指示も出してる。
農場ゴーレムの指揮をしてる3号に小麦の種と野菜の種を数種類渡し頼んだ、ゴーレム達はサラのおかげで話せるから俺としても助かる。
後は任せて屋敷へ戻った。




