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黄昏おじさん異世界飛ばされ楽園創る  作者: 姫野りぉ
第二章 新天地
35/84

ゴーレム馬車


「統べて片付いたかな?」

「終わったわ、後は町のマリア次第ね。」

「多分終わって私達を待ってると思うよ。」

「儂は短い期間じゃったが名残惜しいのぉ」

「ロドリゴも娘の所へとしぶしぶ行って仕舞った。」

「それで?どうするの?私達はテオが残したゴーレム馬車で行くけど?」

「取り敢えず私達は馬で行こう。」

「馬車だけで行ったが良くない?」

「うーむっ、確かに遥かな長旅、馬が足手まといになるやも?」

「おじさん達は隣の空いた空間で休めるし、走ってる時は前に3人座れるから馬はよしたら。」

「そうじゃの、セバスよ女4人がいるんだ一つにまとまったが何か有った時に都合が良くないか?」

「そうだな、このゴーレム馬車ならその方が良いだろう、しかし┅テオ坊も驚いた物を造ったな┅」

「まったく、ゴーレムが判断して走るなど騎士団に有れば凄い戦力じゃあ!」

「セバスさん?これ、もっと凄い能力があるの、後々教えるわね。」

「そうなのか?」

「我は飛んで行けるのだがこの中が居心地が良い。」

「ウルティマじゃったか?ドラゴン娘が気に云った馬車じゃ何かしらの創りがあるのじゃろう。」

「私も知らない装備が有るみたい、ウルティマに教えてもらわなくちゃあ。」

「良い旅が出来そうだ。」

「じゃあ行きましょ?」

「町へ行くんだったな?」

「マリアを迎えてテオ達を追い掛けるわよ!」


ゴーレム馬車に乗り込みエドが手配した騎士達が屋敷の壁に板を張り付けていく様を見る。

張り付けたら土魔法で全体を土で固めるらしい。

面影は無くなりいずれ畑も庭も荒れ果てるだろう。

魔の森の直ぐ近くでオズウェルの森の隣、この辺りに魔物が住み着くのも直ぐだろう。

相変わらずマーサは能天気で直ぐにでもテオ達と合流出来ると思っている。

もう直ぐ2ヶ月が経つ。

セバスの話だとテオ達は既に隣町のハーベルンを過ぎてる筈だと言う。

領都の半分くらいの町だが田舎にしては大きな町だ。

途中、幾つか小さな町や村はあるがハーベルンが大きく物が揃ってる。

テオ達も必ず寄る筈だし身支度の手直し等をする筈だ。

最初に目指すのはハーベルンの町!

マーサに何度言っても分かってもらえない。

テオ達に会えるのは多分ずーっと先の話し、もしかしたらフォレスト領に着いてからかも?

8ヶ月は掛かると言う┅だったら会えるのは1年先かも知れない┅

何とか速く行かなくちゃ!

セバス、ギルバートに話してゴーレムの特性をフルに使い少しでも先へ向かう算段をした。

町へ着くと門にマリアが待っていた。

マリアもアイテムBOX持ちだから荷物は無く、アイテムBOXのバッグと手提げカバンだけの格好だった。


「きたきた!待ってたわ、あれ?セバスさんとギルバートさん?」

「ははっ、まぁ乗りなさい!旅すがら話すとしましょう、」

「ええっ、分かりました、宜しくお願いします。」

「さぁ、マリア!こっちよ、ここが私達の場所で向こうがセバスさん達の場所。」

「うわーっ?広いわね?それに┅馬じゃない!なにあれ?」

「テオ特性ゴーレム馬車」

「ゴーレム?馬車?」

「貴女が町にいる間に色々と有ったの、旅は長いからちゃんと話すわよ。」

「お願いね、私の事は知ってる通りの事ばかりだから。」

「マリアちゃん子供達に行かないで!とか泣かれなかった?」

「マーサちゃん、そんな子供達じゃあ無いわよ!しっかりしてるのよ?気を付けて行くんだよって、励まされちゃった。」

「マリアはお前と違う、お前は考え無し。」

「行ったわね?ウルティマちゃん?誰があんたのご飯用意するんだっけ?」

「マーサがする」

「もうやってあげない!」

「マーサ頭悪い、マーサやらなくてもマリア、アンナがくれる」

「ぐぬうっ、減らず口ばかり、じゃあ、一緒に寝てあげない。」

「それ┅困る、マーサの匂い好き」

「2人とも姉妹みたいね?ウルティマちゃんもマーサちゃんをいじめないの。」

「ホントこの子達仲良いのよ。」

「それで?アンナさん、予定は?」

「セバスさん達と話して決めてる、行き先はセバスさんが詳しいから。」

「そうそう!セバスさんとギルバートさん、どうして?」

「それは儂から話そう、セバスがどうしても坊の元へ行きたいと言ってな?儂も老いぼれじゃが坊には付いて行きたいと思った、それ程魅力があるのじゃ、この先どうするか見届けたいのだ。」

「でも┅領主様が?」

「旦那様には許しを貰った、元々儂らは隠居した身、セバスは奥様の側係りを辞めなんだがとっくに旦那様のお仕えは息子に譲った、儂もじゃ、騎士団の仕事は譲り世話係をしておったんじゃ。」

「そしてテオに会ったのね?」

「儂はセバスからもエードナーからも聞いていた、坊が普通の子では無いとな。」

「それで私達と一緒に行く事になったのね。」

「みんなと同じ思いだと思うのだが?」

「でも2人が来てると知ったらテオは驚くでしょうね?」

「大丈夫、テオには知らせた」

「知らせたって?」

「念話飛ばせる、今はハーベルンの町を10日程前に出た」

「なんと!もうそんなに?速すぎる。」

「ねぇ!ウルティマ、話せるなら情報逐一知らせなさい!」

「念話、遠いから無理もっと近くに行かないと」

「離れすぎてるのね、仕方ないわ焦っても駄目ね、行く先は同じよ!私達は私達の道を行くだけよ。」

「センセ?楽しまなくちゃ、旅なんてそうそう出来ないじゃ無いですか?」

「そうね、永い人生になるんだもん、無事に辿り着けば良いよね。」

「みんな?今夜はどうする?」

「セバスさん!今夜はこのまま走り続けましょ!食事は中で皆で食べてゴーレムのリチャードに任せるわ。」

「へえっ!リチャードって名前なの?」

「私が付けたの、この馬車の主は私だからそうしなさいって。」

「リチャードが話せたらもっと良いのに。」


『告 ゴーレムとの会話をみんなに

繋げますか?』

「うわわっ!なに?なんなの!」

『告 私はフィル ヒロ タチバナの

相棒であり女神 名を授かり

覚醒しました』

「ヒロタチバナって、テオの事よね?」

『主様は現在 ヒロタチバナとして生きています テオドールの名は使っていません』

「そう言ってたわ、ヒロって呼んでと┅」

『告 ゴーレムリチャードと繋げますか?』

「繋げます!お願い。」

『了 繋げました 念話でも

会話でも出来ます』

「ありがとうって、!どうしてあなたにそんな事が出来るの?」

『解 私は主様のスキルの様な物でしたが 主様の進化と共に進化して女神へと戻りました 名を授かり更に覚醒した事で主様の眷属として連なり皆さん共繋がりました よって 主様に連なる者達への手助けや補助等致します』

「なんか凄いわね?女神が付いてるの?はぁ┅テオといると驚く事ばっかし。」

「今に始まった事じゃ無いでしょ?」

「で?リチャードさんと話せるの?」

「話して見ようか┅あのぉ、リチャード!」

❨ハイ、ご主人様、なんでしょう?❩

「わわっ、しゃべった!」

❨フィル様の許しが出まして話せる様になりました。❩

「フィルって凄いのね┅リチャード!一晩中走って!」

❨畏まりました、速さは?❩

「あなたに任せる、なるべく速くよ。」

❨承知致しました、何かご用の時は言って下さい。❩

「うわっ!速くなった、でも安心ね?これでゆっくり眠れるし、快適。」

「何を言ってたんだ?」

「あーそれはちょっと、ゆっくり話さないと駄目ね。」

「取り敢えずお風呂と夕食の準備しましょ。」

「なんと?風呂まで有るのか?」

「だから、ゆっくり話さないと解らないから、とにかくお風呂は女性陣が済んでから入って。」

「了解した、後でジックリ聞かせて貰おう。」


夕暮れ時の街道を変わった馬車が速い速度で走る。

暗くなって来ると更にスピードが上り、みるみると進んで行く。

ぶつかる魔物は吹き飛び、ひたすら走り続ける。

馬車の中は幾らも揺れず、まるで家の中に居るみたいな感じで、食事してもお風呂に入っても普段通りに過ごせる。

窓を覗くと景色が飛んで行き、確かに走ってると判る。

この部屋にはベッドがあり4人が楽に寝れる、居間と寝室に別れていて風呂場とトイレが一緒の部屋になってる。

キッチンも居間に隣接してある。

隣の空間はアンナがベッド2台と狭いがテーブルとソファー付きの居間を造った。

運転はリチャードがして警備の為の見張りは要らない。

この速度に魔物も近寄れない。

アンナの焦る気持ちも和らぎ快適な旅になると確信した。

セバスとギルバート、アンナとウルティマの4人で朝方まで話し込んだ。

マーサとマリアはお風呂をあがると眠くなり早々と寝て仕舞った。

1年近くに成る旅を上手く過ごさないといけない。

お金は充分有る、知識もセバスとギルバートがいる、魔法はみんな十分使える、フィルと言う助っ人も得た、後は長い道のりを楽しむだけだ。

ウルティマは飛んで行きたそうだったが、マーサが心配と言って寝て仕舞った。

ウルティマの口調が変わったのがマーサのせいだと後から判った。

何だ間だと言っても仲良しだ。

セバスとギルバートも納得して、まだ自分達はヒロの眷属ではない事を悔しがった。

まだ身内でも家族でもない、使用人ですら無い。

もっと早く打ち明けていればと┅

ゴーレムのリチャードは食事も休憩も要らない、だが魔力の補充は必要でフルに活動してる為、10日に1度魔力の補充をアンナがする。

補充の時に魔法や剣、槍の訓練と魔物狩り(食料調達)薬草に果物や野菜の代わりを探す。

村や宿場町とかは成るべく通り過ぎ、とにかく止まらず走る。

食料が心配になってから村で調達する。

ハーベルンの町までは早く行きたかった。

リチャードはマーサとマリアから服を着せられパッと見人間みたいになって様になった。

セバスもこれなら町へ入っても誰も驚かないと褒めた。

リチャードは日に日に会話が上手になりセバスから知識を教わって行った。

オークジェネラルの魂が有るからか頭は良い、覚えが速い。

剣とか教えればいっぱしの剣士になるかも?

ギルバートもリチャードが気にいり昼間は隣で話してる。

各々が思い思いに旅を満喫してる。

ヒロの思いやりに感謝して。







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