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黄昏おじさん異世界飛ばされ楽園創る  作者: 姫野りぉ
第一章 希 望
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別れと出会い


ローレンス家の墓地で無事、納棺が済み人々が帰り出すとある人達から呼び止められた。


「君がテオドール君だね?」

「そうですが。」

「私達はマリアンヌの親だよ、君のお祖父さんとお祖母さんだ。」

「母様のお父様とお母様?」

「初めてだから仕方ない、マリアンヌには止められていてな?」

「止められて?どうして?」

「私達は侯爵家だから王族とも縁がある、あの子は君が王族に取り込まれる事を恐れた、だから表にでないようにしたんだよ。」

「それは父様も承知で?」

「オーギュストも承知したんだ、三男とあって王族へ入れば潰されるだけだから。」

「だから父様は母様から距離を取ってたのですか?」

「それは私達には判らない、だけど、オーギュストも辛い立場だったとだけは言っておこう。」

「私が産まれた事で父様の重しになってしまったのですね?」

「貴族でも高位ともなると、周りの者共を考えねばならん、三男だと取込み、どうにかしようと考える者もいる、一族が荒れるのだよ?そんな貴族の愚かさをマリアンヌは嫌ったのだ。」

「あなた?そんな事は良いのです!さあ、テオドールちゃん、良くお顔を見せて!どんなに会いたかったか┅」

「そうだな、ささっ、見せておくれ。」

「お祖父様、お祖母様┅」

「セバスティアンから聞いたのだが、フォレスト領ヘ行くのか?」

「はい、明日にも出立致します。」

「そうか┅あの土地はオーギュストへ渡した土地だ、だが今は誰の土地でも無い、婆さんと話したのだが、あの土地をテオドール、お前の領地にする事に決めた、オーギュストには言ってある。」

「テオドールちゃん?好きになさい、今は人が住めない所だけど、あなたなら大丈夫でしょ?マリアンヌが手紙で言ってたわ、凄い能力を持った子だと。」

「昔は穏やかな、それは良い所だった、湖が蒼く澄んで豊かな土地だったのだ。」

「また、住める様になったら私達を呼んでね?生きていたら必ず逢いに行くから。」

「約束だよ、頼んだからね。」

「はい、必ず守ります、其まで待っていて下さい。」


そうして名残惜しそうに帰って行った。

緊張した。

いきなり爺ちゃん婆ちゃんって、母様?少しは息子の為に教えておいて!

国王様の事もだよぉ!

知らない事が多すぎる、母様の若い時の事、母様の立場、いつも驚く!

ずっと自分の事だけで生きて来たから知らない事の責任?はあるかな?

でも、領主になるのか?

フォレスト領主ねぇ?時間有ったら皆に話そっか。

エドから邸の中へ入る様に言われたが、ヤンワリ断り屋敷へと帰った。

まだ確執はある。

それにケントの母、サーシャとは馬が合わない、言葉に圧を感じるから。

ケントとは仲良いんだか┅

オリビアはしつこい、ベタベタ触るし!

ミーリア母様達とは自然に接する事が出来る、サミエルやミリンダとは学院もあって、余り会ってはいないが仲良しだ。

意外と辺境伯家とは上手く付き合えているのだが、父様とサーシャは駄目だ。



屋敷へ着いてガラーンとして、誰もいないのが不思議に思えた。

いつもなら賑やかな声が飛んでいたのに┅セバスやギルは屋敷の処理が有り忙しく町と往き来してるし、メイド達はこの機会に騎士達と結婚するそうだ。

いつの間にかカップルが出来上がっていたのが悔しい。

ガードナーとヘレンなんかずっとイチャイチャしてた。

ガンス達は王都の屋敷で働く事になってる。

王都へ行けると喜んでいた。

ロド爺は片付けが済んだら、娘のロドリィの所ヘ行くと決めた。大変だったけど┅

屋敷は母様の遺言通り閉鎖する。

最後の戸締まりはセバスとギル、アンナとマーサがするそうだ。

セバスからは詳しい地図を貰った。

道順や通り近くの町とかあってダンジョン街の事も別に詳しく書いてあった。

そして、フォレスト領を管理してた人の事もちゃんと書いてあった。


マグウェル・バンス・ヒーュドル伯爵

42歳

ダンジョンを管理して町の管理を辺境伯から託され町の領主を許されている。


隣のダンジョン街はなんとアンナの実家オルレア子爵の領地だった。

ダンジョンの名前はその名もオルレアダンジョンとして有名らしい┅

一言も聞いてない┅

なんでも?アンナのお祖父さんが最初、代官として赴任した町らしい、凄く荒れた土地で犯罪者や荒くれ者が横行して財政は破綻してたのを修めたとの事、痩せた土地を開墾して森も伐採した。

魔物も退治して追いやり豊かな田園を築いた、そしてダンジョンを発見したそうだ。

アンナのお父様がオーギュストと同級生で国王もだ、そんな関係で領主として町を治めている。

ダンジョンを発見した功績で子爵位を授かったとの事。

セバスは最初から知っていたのに教えてくれなかった、アンナがそんなだったと┅

オルレアの町がフォレスト領に近いのだがヒョードル伯爵が功を焦って領地の管理を申し出て10年前に手に負えずオーギュストに泣き付き、オーギュストも惨状を知って放棄した。

宙に浮いた状態┅

フォレスト侯爵は怒ったらしく伯爵とは絶縁したそうだ。

始めから子爵へしてれば違っただろうに。

ヒュードル伯爵とは?余り能が無いのか?それか、フォレスト領が荒れる速度が速かったのか?

まぁ、行けばわかる。


この地図は大事にしなければ!

サラが帰って来た、タニアとお別れして来たみたいだ。目が腫れてる。

アンナとマーサ、マリアも着いた。

マリアはしばらく領主邸に厄介になる。

始め教会ヘと言ってたがミーリア母様が反対して決まった。

アンナとマーサは町を何度も往き来しなければいけないらしい。

この後、マリアと一緒に町へ戻るそうだ。彼女達は宿に泊まり、明日マリアと一緒に出立に立ち合うと言うから、断わった。

サラと朝早くでると言ったらものすごく意見した。

でも、お別れじゃ無いからと、片付けを優先してと納得した。

早めに夕食をバーベキューにして明るいうちに町へ戻って行った。

なんだか?凄くやる気があって1日でも速く片付けて後を追うつもりみたい。

それはそれで嬉しいけど┅


サラと風呂に入りずっと話しをしていた。

なんでも無い事ばかり┅

サラも判ってるんだ、産まれた時から一緒で、母様とずっと2人で俺を育てた。

この屋敷で┅

彼女に取ってこの12年間が総てを変えた。人生が変わってしまったと言える。

育てた赤ちゃんと結婚して、人として進化して不老不死になってしまい、能力も貰った、何もかも変わってしまった。

本当は27歳だけどエルフみたいに17歳位の若さ、身体も大きくなり170もある。

そして子供を欲する。

娘は産んだ、しかし、今は前の身体では無く新しいと言える身体。

タニアヘの愛情はある、でも、テオに対しての愛情の方が強い。

ただの女になった、母親としての意識より女としての本能が先になってしまう。

快楽では無く生殖の行い、しかし、神はイタズラをする。

快楽を付け悦楽を試す。

女が子を産む痛みは性の快楽に比例する。

男より得る快感は子を産む痛みに伴うものだ。

イタズラはアダムとイヴから始まっている。

禁断の果実、それが嫌がらせだったのか?イタズラは罪を創り罰を生んだ。

愛が心ならばそれは人各々のものだ。

心は思考から発生するから┅

貧しい国の愛、閉ざされた環境の国の愛、豊かな国の愛、抑圧された国の愛、各々の人々の愛は違うだろう。

価値感が違う世の中では混沌として当たり前なのかも知れない。

この異世界も各々の愛があるのか?

価値が全く違う世界、命も違う。

4人の嫁ヘの愛を同じようにしている自分は既に異世界人だと思う。

サラも嫁達の事を自分と同じだと意識してる。

愛する対象に代わり無いと。



サラとの熱く激しい営みは長く続いた。

何かを忘れようと長くゆったりと続いた。



「もう眠った?」

「眠れないんだ┅」

「フフッ、わ・た・し・も」

「疲れてる筈なんだけど?」

「ウソ、疲れなんてしないくせに!」

「気持ちだよ!頭の中に色んな事が浮かんで┅」

「私は違う、テオのぬくもりが続いていて熱いから┅」

「またする?」

「バカ!また明日ね?」

「明日は旅の空だよ?」

「旅してたって出来るでしょ?2人だけなんだもん!」

「それはそうだけど┅」

「始まりだから、私達の夢の始まり。」

「夢の始まりかぁ、どんな事が有るのかな?どんな事になるのか?」

「判らないから楽しいんでしょ?」

「楽しく喜んで幸せになろう!」

「今でも幸せよ、一緒なら幸せ、ずっと一緒で皆も変わらず一緒なら幸せに決まってる。」

「そうだね、これまでは関係無い事から嫌な思いをしたけど、これからは自分達でする事だから思いは違うね?」

「確かにこれからも何かしら有ると思うけど、違う感じ。」

「一緒に。」

「ずっと一緒。」


手を繋ぎ静かに眠りに就いた

妖精達が見守る中で






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