腐った偽善者
目が覚め、陽が差す部屋をボヤ~っと見渡すと、裸のサラが振り返りおはょと恥ずかしそうに告げる。
眩しい肢体に気を取られ返事もできず只、見惚れてた。
朝の挨拶。チュっとキスされ我に帰る。
「今日はタニア、戻って来るんだ?」
「うん、あと5日で行っちゃうから、なるべく一緒にいたいな。」
「タニアも何だか成長したみたいで、大人っぽい言い方になってる。」
「うふっ、そうね、女の子の方がマセタくち利くわね。」
「さて、鍛練だな。」
「今日くらいは辞めたら?」
「いやぁ、休んだらギルがヘソ曲げちゃうし、習慣かな?身体動かさないと調子がでないよ。」
「体は動かしてるでしょ?オ・カ・ゲで何度も天に上ったわょ?それとも?まだ動かしタリナイ?」
「ハハ┅それはまた、今度。」
「そうねぇ?┅どこか2人っきりの所とかあれば良いなぁ」
「いずれ、そうなるさ!さぁ!行くよ、アンナも来てるだろうし。」
服を着ると走って出た。
ウルティマが屋敷の上空を旋回して妖精達が湖面を滑る様に飛び交う。
見慣れた朝の光景。
ウルティマに試したい事を閃いた。
昼過ぎに試そうかな?と思いながらいつものコースをランニングする。
タニアは剣の稽古最中にセバスの息子さん、エードナーに連れられ戻った。
早めに鍛練を止め汗を流し居間へ行くとエドが待っていた。
「テオ?あなた何かしたの?」
「えっ?」
「エードナーがあなたに用が有るらしいわ、あることに付いてだそうよ?」
「ある事?なんだろ?」
「テオドール様!教会襲撃の一件お聞かせ下さい。」
「なんで?終わった事でしょ?」
「ええ、片はつきました、しかし、腑に落ちない事が多々ありまして。」
「テオ?エドとは仲良くしといたが良いわよ。」
「母様┅」
「テオ坊?息子は信頼できる相手ですぞ!どうにか1人前になりました。」
「分かりました、答えられる事は話しましょう。」
「では、何故、教会の事件に関わったのかをお聞かせ下さい。」
順を追って話し始めた。
そもそも寄付に行き、マリアと会ってから事は始まった。
偶然ライラと言う孤児に会いマリアへの企みがわかった。
そう、自然な流れで事件に関わってるんだ、後は企みを潰しマリアを助ける事で終わる筈だった。
でも、マリアはずっと頭の中で助けを呼んでる気がする。
エドが聞きたかった事はどうやって悪事を見抜いたか?だった。
その事も隠さず話した。
魔法をフル活用して調べ倒したと。
話し終わると母様もセバスも納得した。
したが、エドや領主邸の人達は信じられ無いみたいで、主人が言う能なしの3男が魔法を扱い頭を使い策略で悪人達をあっと言う間に捕らえ確かな証拠迄、揃えたとは信じられなかった。
(旦那様は本当にテオドール様を知っているのか?もし、この方が表舞台にでれば辺境伯家は騒動の種になるだろう、奥様のお力も有る、ケント様では敵わない┅)
「テオドール様?貴方はこれからどうなさるお考えでしょうか?」
「どうって、変わらないよ、前から言ってる様に成人したらローレンス家から出て旅をしたい、父様には家を出るとは言って有るから。」
「ローレンス家を出る?家柄を絶つと理解したら宜しいのですか?」
「それはわたくしから話しましょう!オーギュストはテオの事を何も知らないわ、だから良かったの、この子が自由に生きられる。成人したら行って欲しい所もあるわ、ローレンスの家はケントがいるしサミエルだってね?今はテオの予行訓練の時期なの、冒険者として生きる為のね。」
「冒険者?では、能力はまだ未完成なのですか?」
「否、息子よ?テオ坊の能力は既に人間離れした能力だよ!来た時に見ただろ?ドラゴンはテオ坊の家来なんだ!その事をどう考える。」
「それは┅確かに、分かりました、では私の仕事は変わらずお仕えする事としましょう!お父さんは統べて納得されて奥様と同じ考えだと理解致しました。」
「ありがとう、私が病弱だったからテオを辛い運命にしたわ、でも、今は返って良かったと思える。貴族の中で窮屈に生きるより自由に世界を生きる事が出来るんですもの。」
「息子よ?儂もテオ坊の可能性を見たいのだ、貴族に生まれ貴族を捨てて生きる事の意味をな?」
「ふう~承知しました、旦那様へは今まで通りの事で済ませましょう、しかし、私は辺境伯家の筆頭執事として振る舞います。知らねばならない事は知るとします。その事お忘れ無き様にお願いします。」
「そうしてね、セバスも頼みましたよ?」
「承知致しました。」
「俺は今まで通りだし聞きたい事は話すから何でも聞いてよ。」
「ハイ、ではドラゴンの事と奥様方の紹介を宜しいですか?」
「ああっ、わかった。」
それからウルティマを紹介してサラとアンナを紹介するとエドにもう1人嫁が増えたって言うと呆れられた。
昼食を皆で済ませるとエド達一行は5日後迎えに来ると言って町へ帰った。
昼食後エドが気になる事を話した。
事件のあと教会本部の枢機卿が司祭を渡せと強硬に言って困った事と、今、町へ来ていて事件の事を調べてる事を。
5日後王都ヘオーギュスト達一団と帰ると言う事も。
枢機卿┅マリアを困らせてるらしい人物
これは?フラグかな?
調べるか┅タニアも言ってたしマリアの事も┅
ウルティマの事は後回しにしてどう動くか?考えた。
王都の教会本部?行って見るか┅
セバスに王都の教会本部について聞いた、本部はこの国全部の教会を監理している、教皇がトップで枢機卿が5人、その中から枢機卿長が選ばれる。
ナンバー2と言う訳だ。
王宮から少し離れて建っていて観光名所にもなってると。
大聖堂へは誰でも入れて治癒院は別にあり教会の中では無いらしい。大聖堂から入れば良いか?
王都ヘ行くと話し遅くなるかもと母様に告げると創造神様に宜しくと言われた┅
母様、どこまで知ってるの?
ウリちゃんの統合スキルで地図を見て転移した。
大聖堂広場の創造神像裏へ出た。
へえー!似てるね?少し可笑しかった。
大聖堂へ入り、挨拶はまた!と言って椅子の影から入り移動した。
本部の枢機卿部屋を探す。
名前知らないわ!
まっ!1つずつ調べるか?と順番に入る。
魔窟だね?どいつもこいつも┅
最初は禿げたおじさんが若い男とイチャイチャしてる。
次ヘと入ると金貨を頬ずりして笑ってる。
次はまだ4歳位の女の子を裸にして縛り体を舐め回してる┅はぁぁ┅
次は留守?ビンゴか?
取り敢えず次の部屋を見ると部厚い聖典とにらめっこしてる、この人が枢機卿長かな?マトモな人?みたいだ。
留守の部屋ヘ戻り調べた。
色々とわかった。
悪い顔になるのがわかる。
この野郎!許さない!何が聖職者だ!
何が恩人だ!人のなりした悪魔だ!
枢機卿 ガルデミオ
悪事の統べてばらまいて罪を償わせる!
マリアへの借金はなかった
両親が奴隷落ちして作ったお金で借金は終わっていた、余りをガルデミオが着服
マリアの給金はなかった借金の支払いとして着服
寄付として国中から集まる金から抜いて私腹の足しにしていた
正妻の他に2人の妾、マトモに娶った2人では無い
騙しの手口は金絡みと悪い人脈にて落としめる
マリアの件は司祭の暴走だが枢機卿も噛んでた
帝国ヘと言ったのはガルデミオで王都で奴隷となったマリアを引き取るのはガルデミオで司祭はそこでドレスク達に始末される予定だった
糸を引いていたのは枢機卿ガルデミオ
まだ他にも色々とあるわあるわ!
面倒だから証拠の書類、物品を部屋中にばらまいた
必要な偽借用書とドレスクヘの指示書
扉に張り紙
悪事の統べて 天誅!
わかるだろ!
なんか疲れた┅
ついでに各部屋の扉にも張り紙
金の亡者 ロリ変態 男色狂い
きっと何か変わるだろう┅
気落ちしながら一旦屋敷ヘと戻った。
青ざめた顔で帰ったからセバスや母様が心配したので、本部の事を話し、証拠の書類も見せた。
みんなが同じ様に気落ちした。
腐った聖教会に聖職者、多分、国中の教会の中にも有るのだろうし、居るのだろう。
「仕方無いわね、安泰で平穏だと暇なのよ。貴族連中も同じ、権力を持つと魔が刺すの、それと勘違いもね。」
「人として失くしてはいけない物を教える立場なのですがな?」
「少し落ち着いてから町の教会ヘ行くよ。」
「マリアさんだっけ?良かったらうちへ連れて来なさい、独りなんでしょ?心配だわ。」
「うん、そうしようか。」
「歓迎しますぞ!」
とにかく、スッキリしよう。
お茶を飲み窓を見ると陽が薄紅色に変わり出していた。
転移で門番の詰所ヘと来ると門を閉めるのに出払って誰もいなかった。
町を歩くとカップルや親子連れ、仕事帰りの人々が行き交う。
居酒屋から明るい笑い声が表まで響く、レストランではディナーに舌鼓する姿が見える。
平和な日常なのに苦しみ悲しい日々を明るく生きてるマリアが儚かった。
知らなければ、明るく振る舞う1人の女性だと素通りしていただろう。
神官として孤児の面倒を見て、治癒院で仕事してその内誰かと、多分、教会の誰かと恋愛するだろう┅そんな人だと思えた。
向かう先に救わなければいけない人がいるなんて┅
世の中どこも同じなのかな?
悪い奴はいる、だが酷すぎるだろう。
教会の近くに来ると大袈裟な格好の年配者が教会ヘ入って行った。
多分あれがガルデミオ、枢機卿だろう。
教会からは影移動で入った。
「フフフ!マリア!さあ一緒に来い!」
「なにをするんです!放して下さい!」
「もう待てんのだ、お前を私の奴隷として可愛がってやる。」
「奴隷ですと?嫌です!本部に話します、教皇様へ助けを求め許しを得ます。」
「悪あがき等、遅いわ!教皇がお前ごときの戯れ言に耳を貸す筈が無かろう?本部も私の事を信じてる、お前には為す術は無い、私の物になるだけしかない!」
「そんな┅」
「観念して宿へ┅いや!お前の部屋ヘ案内しろ!そこで慰み者にしてやろう、知るが良い!男の悦びを!ハハハッ」
手首を掴まれ奥ヘと引っ張られる、さすがに力は失く言われるままに部屋ヘと入りガルデミオは思いっきりマリアの神官服を引き裂くとベッドへ押さえ付けた。
下着も剥ぎ取り裸にして清らかな胸を鷲掴みする。
「そこまでだ!」
ビクと身体を跳ねて振り返る。
「ガルデミオ枢機卿!あんたの悪事は統べて明るみにされた!マリアヘの嘘も偽借金もだ!」
「ななっ!なにを言う!お前は誰だ!」
「誰でも良い!マリアから放れろ!」
「来てくれたのですね!アアーッ」
泣いてしまった
「お前が、お前がコイツの借金を肩代わりする奴か?」
「肩代わり?なに寝言言ってる!借金なんてしてないだろう?親子さんの払いで余った筈だ、今までの給金だってあんたが着服したんだろう?」
「何故それを?」
「借金なんて無い?無かった!ホントですか?」
「これがその証拠だよ!全部ご丁寧に書き残してある。」
「それは?バカな!私の執務室にある物」
「その執務室の扉にあんたの悪事の統べてが部屋にあると教えといた、今頃は本部は騒いでるだろうな!」
「あれを?統べてバラしただと?それは┅確かなのか?」
「この書類がここに有るんだぞ?いい加減解れよ!お前は破滅したんだ!」
「うううっ、黙れ黙れ!私が破滅などするものか!覚えておれ?きっと後悔させてやる!」
そう言って急いで出て行った。
ベッドで泣いてるマリアに寄り添い書類を1つずつ説明した。
「これが親御さんが払った借用書でこっちが新たに作った偽の借用書、毎月の給金入金額と合計額、マリアに必要な分だけ持って来た。」
「これが、父様や母様の証、ううっ、私は┅」
「もう心配ないよ?お金の事もこれからの事も何も心配ないんだよ!」
「ううっ、ホント?もう1人で苦しまなくて良いの?」
「ああ、統べて片付いた、マリアは自由になったんだよ。」
「でも、教会にいなくては駄目なんでしょ?」
「別にいなくても良いと思う、教会、辞めたければ辞めれば?」
「良いの?」
「教会に縛られる物はなくなったし、マリアが望む行き方をしたら良いんじゃないかな?」
「そうね、お金の問題が無いなら教会にいる事無いわね?」
「うちへおいで、そして考えたら良い、これからの事。」
「あなたの所?いいの?」
「その為に来たんだ。」
「やっぱり┅あなたが私の英雄だったのね。」
そう言って抱きついて来た
裸の柔らかい体からマリアの香りが鼻をくすぐる
ジッと目を見つめるマリアの瞳にはまだ涙が残っていて、潤んでる様に見えた
唇を近付けて来る
俺は迷っている、このまま流されて良いのか?と、今マリアの望むままにすれば抱かなくてはいけない
良いのか?
『告 マリアの欲情を確認しました
創造神様の願いである命令も
主様しだい です』
良いんだな
唇を合わせ手は豊かな乳房に触れた
ピクッとしたが直ぐに唇を強く押し付けて来た
優しく揉むと張りのある乳房の先がツンと浮き立つ、指で摘まむと硬くなり唇はゆるく開いた、舌を絡ませてると俺の迷いは無くなった、服を脱ぎ裸になる
乳首に口を移し乳首を舌で舐め転がす、手は三角地帯へ伸ばし花弁をなぞる
甘い呻きが速い息づかいになり花芯から蜜が溢れ指を入れ中をなぞる
荒く息づかいして身をよじる
俺自身をあてがいゆっくり押し入って行く
痛がったがマーサで学習した通り回復魔法をあて静かにゆっくり動かした
強く抱き締めあい確かめ合った
悲しみの涙から歓びの涙ヘと溢れる涙は
綺麗だった
夜遅くマリアと屋敷ヘ転移して戻ると
セバスと母様が待っていた。
挨拶して少し話してお風呂へ入れ客室で寝かせた。
セバスとこれからを話し合い、後は明日みんなで話そうと部屋ヘ行き、サラがいないベッドで眠りに就いた。
凄い深い眠りへと




