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黄昏おじさん異世界飛ばされ楽園創る  作者: 姫野りぉ
第一章 希 望
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愚か者


オズウェル砦が見える丘でサラと昼食を食べてる。

砦にこじんまりと並ぶ家々のエントツから煙りがあがっている、お昼時の風景。

のどかな毎日が過ぎて行く。

嫁?が3人になってしまった。

マーサにサラ、アンナ同様一途に、俺と生涯一緒に生きていきたいと言われた。

確かに始めは考えてもいなかった。

マーサを好きだったのは友達みたいな、じゃれ会いの仲での事。

恋愛はなかった。

今思えば、そんな簡単なじゃれ会いから発展する恋心が普通なんだろう?と思えた。

マーサ事態前から俺への恋心はあったし。

契りを交わし愛おしさが生まれるのは

惹かれてたからだと。

サラを見つめ俺は幸せ者だなとつくづく思う。

食後のお茶を飲み森に目を向けると呟いた。

そろそろかな?

立ち上がり周りを片付けて2人で手を繋ぎ飛んだ。

森の中程を飛んでいると下の方で何かが争っている。

降りて行くとドラゴンとブレードウルフの群れが争っていた。

縄張りに入ったドラゴンに怒ったのだろう。

ウルフの群れから離れた所へファイアーボールを放つと一斉にバラけた

すかさず身体強化してドラゴンの前に出る


新たな敵にブレスを放つ

勝った!とばかり羽を揺らす

炎の中から現れた人間が飛び掛かり

頭にケリを落とされる、腹に重い拳が入る

グググッ!と苦しい唸りをあげ見返す

また、飛び掛かり今度は顔に拳がくる。

グワシャグワシャ!と倒れ辺りの木々が倒れる。


『おい!お前は俺の言う事が聞けるか?

言う事を聞くなら殺さない、どうだ?』


ヨタヨタと頭を上げ見つめる、人間の体から激しいオーラが立ち込めている

ズイッと頭を差し出す

人間が手を乗せるとマガマガしい魔素が入り込む、意識が飛ぶ

〈参った、参ったから!〉

叫ぶと人間が召喚陣を広げ命令する

『言う事を聞け!』

〈わかったから!許してください!〉

人間が変な言葉を告げる

『こいつはオスかメスか?まぁいいか!

名前はウルティマだ!』


体が輝くそして大量の魔素が体内に吸収される┅


〈あなたのお名前を?〉

『俺はヒロ、ヒロ・タチバナだ!』

〈わたしはウルティマ┅あなた様の配下です!何でも御言いつけ下さい!〉

『じゃあ一緒に来てよ』

〈畏まりました〉


「テオ?どお?上手く行った?」

「うん、初めてだからどうかなと思ったけどバッチリ、名前はウルティマだよ」

「今度は私も挑戦したい、かわいいのが良いな!」

「取り敢えずギルドヘ行こう!リリエラさんに会わせよう!」

「うん、きっと喜ぶわウフフ!」

ウルティマの背に乗り町までひとっ飛び!


«イヤイヤこの子らは┅バカなの?ドラゴンが町に飛んできたなら騒ぐでしょ!ええ、そりゃ大騒ぎだわ!

まったく┅なんでヌケテンの?»


うるさい!ウルエル!


案の定と言うか、やっぱり┅

ウルエルさんの言う通り、大騒ぎだった。

町に鐘がなり響き辺境伯騎士団や近衛騎士団、冒険者達が各城壁の門に配置している。

人々は❬ドラゴンが来るぞ!❭と声をあげ走り回ってる。


「サラ┅どうしよう?」

「┅そうねぇ、取り敢えず町に行くの止めましょう!ねっ?」

「その方が賢明かな?」

「そうよ!ねっ!あっちの森の方で考えましょ?」


わかった!と方向を森ヘ向き直し高く飛ぶようにウルティマへ頼んだ。

森の開けた場所を見つけ降りた。


〈主サマどうしてこちらに?〉

『ああ、町が騒がしくなったからだよ』

〈そんなもの私の一息で静かに出来ましたのに?〉

『イヤイヤ!余計騒がしくなるでしょ!』

〈そうですか?〉

『いいかい?お前はなにもしなくて良いから!』


しょんぼりしてる┅

「やっぱりドラゴンとそのまんま町ヘ入るの駄目みたいよ?」

「そうだね┅」

「なにか無い?方法?」

「う~ん┅確か?召喚陣の中に入れたかな?聞いてみるか?」


『告 おバカさんの疑問に

応えたくない! が本音です』


ウッ!やっぱり怒ってる┅

頼みます!ねっ!お願いします!


『了 シカタナイです

召喚術にて眷属とした配下は

召喚陣ヘと出し入れが可能 配下は

陣ヘ収められたら自由に行動します

呼び出しによって現れます』


そっか!じゃあ陣ヘ帰って貰ってリリエラさんの所で呼び出したら良いんだ


『告 始めからそうすれば迷惑は

ありません!』


ごめんなさい


「サラ、良い方法!あったよ。」

「良かった、って?テオ?いつも誰かと話してない?さっきはドラゴンと話してたんでしょ?」

「ああ、ドラゴンのウルティマとは念話で話せる。今のは俺の相棒のウリエルだよ。」

「相棒?なに?テオの中に誰か他の人がいるの?」

「違うよ、って?違わないか?ソノォ、スキルと言うか、女神と言うか?なんだろう?」

「なぁに?私に聞かれても!」

「とにかく!頭の中で色々と解らない事を教えてくれるんだ!」

「ふ~ん、なんか便利ね?」

「わかったから、サッ!ウルティマを仕舞ってギルドヘ行こう!」


陣を出す

ウルティマが吸い込まれる

あっと言う間に┅

それを見て顔を見合せ思わず吹き出した。

なんだ、そんな事かと


«ホントに愚か者です!物事の本質が

わかっていない!おバカさん!»


悪かったよ、反省します


転移で丘の休憩所裏へ移動して手を繋ぎ歩いて門ヘと向かうと、まだ騒ぎは続いていた。

「おい!お前達、ドラゴンの襲来だ!町は厳戒体制だから指示に従え。」


いつもの衛兵さんじゃなく騎士がチェックしながら厳しい声で告げる

決まり悪そうに2人で足早に町ヘと入った。

飛び去ったのを確認したのか少しずつ平静になって、人々も表に出て店の用意している人、何やら話し込んでる人と眺めてると鐘がゆっくりのテンポで、カ~ン、カ~ンと鳴り脅威は治まったと報せてる。

冒険者ギルドもバタバタと慌ただしい。

集められた冒険者達へお礼を言っていたり、報告の為飛び出す人とかなんだか申し訳ない


「イリエラさん!」

「あら!あなた達も来たの?もう終わったみたいよ?」

「いえ、あのぉ?リリエラさんはいますか?」

「副ギルド長は騎士団本部ヘ行ってるけど、もう帰って来ると思うわよ。」

「じゃあ、待ってます。」

「ねぇねぇ、待ってる間に魔物を買い取って貰いましょ?」

「でも、なんだか忙しいみたいだよ?」

「そっかな?イリエラさん!今、忙しい!」

「もう落ち着いたわよ、なに?」

「魔物、片付けたいんだけど、大丈夫?」

「そうね┅あっ、ギルド長がいた!たまには仕事して貰いますかね。」


そう言ってギルド長のゴメスさんを呼びに行った。

買取り係のヨハンさんって言うのがいるのだが、騒ぎでどっか行ってるみたいだ。

ゴメスさんとイリエラさんが来て文句言ってる。


「お前達なぁ!大変だったんだぞ!他所からの問い合わせが殺到して!」

「ホント、どこの誰が?どこで狩ったんだ?どこに売った?って!」

「1番はどこで狩ったか?が問題だった、今は森が静かだからな?」

「2人共自重してよね?確かにオズウェルの森が近くでも奥へは行かないように!」

「ハハッ┅ですか?」

「あのぉ、これもぉその森から取って来たんですけど┅」

「良いからだせ!」


ゴメスさんが強く言うのでハイッ!とイッキに2人で出そうとしたら?


「あー!待て待て!ここは不味い!下の解体場だ!」


ハッ!と手を止め下ヘと降りて一斉に出した。

バサバサ!

ゴメスさん、イリエラさん、リードさん達

またか?と顔を見合わせ肩を落とした。

種類毎に分けて揃えたらリードさんが嬉しそうにしていた。


「お前達?これはいつもの事なのか?」

「そうですねぇ、訓練です!趣味?と実益、かな?」

「まぁ、訓練が重ですけど、つい邪魔者も片付けて仕舞うので。」

「訓練┅しかし、譲ちゃんは見た目と違って強くなりたいのか?」

「ハイッ!強くなりたいです!もっともっと魔法や弓を鍛えたいです!」

「おおっ、そうか、┅ボウズ?おめえさん彼女に守って貰うのか?」

「なに言ってんですか!テオは凄く強くて魔法も剣も達人なんですから!」

「はぁ?まだ10歳だろ?お前さんなら大人だから解るんだが、子供じゃあ?」

「子供じゃありません!どこもかしこも大人です!それに私の旦那様です!」

「旦那様?チョチョと待って?貴女とこの子が夫婦ですって!まだ私、結婚してない┅のに」

「あ、わかったわかった、お前達と話してると頭がおかしくなる、まぁ見積り始めるか。」


そうして作業している所にリリエラさんが帰って来た。


「あなた達来てたの?今日も買取り?」

「リリエラさん!待ってたんですよ!この間の約束持って来ました!」

「約束?チョ待ってもしかして!」

「なんだ、ドラゴンもあるのか?」

「いやぁ、リリエラさん生きてるのが良いと言ってたから飛んで来たんですけど?」

「生きてる?ホント?生きたドドッドラゴン!はぁはぁ、本当でしょうね?」

「なんか┅怖いんですけど?」

「ちょとまてーい!飛んで来ただと!ドラゴンとか!」

「ええ、背に乗って来ました。」

「オーマーエー!今日の騒ぎはお前達の仕業かぁぁ!」

「ヒエーッ!そうなんですか?」

「そうだろ!ドラゴン事態ここ何年も来たコタあねえんだ!こりぁ始末書だけじゃ治まんねえな!」

「始末書?なんでですか?」

「そりゃ、これだけの騒ぎだ報告しないと駄目だろ!」

「でも、何の被害もなかったんでしょ?」

「そうだが┅原因は報せないと」

「もう!そんなの良いから!適当にしとけば良いでしょ!其より早くはやく!見せて!お願い!」

「リリエラ!まったく、しょうがねぇなあ!さっさと終わらせるぞ、早くだせ!」

「あっと、じゃあリリエラさんあっちの方で。」


屋根に気をつけ辺りを見て誰もいない事を確認した。

召喚を念じると陣の中から現れた。

ウルティマが翼を広げ俺達を見下ろしてる。


「ドラゴン!あーあっ!」

「ハイ、御望みのグリーンドラゴンです!」


辺りが騒然となる

ゴメスさんは剣を構え、イリエラさんは怯え腰を抜かし、冒険者達が飛び出して来る

リリエラさんはだらしない顔でウルティマの足に近寄り触ろうと手を出してる

サラがトコトコと来てウルティマへ何か言うと頭を下げその顔を撫でながら皆に話す


「みなサーン!この子はウルティマと言いまーす!私達のお友達ですー!だから大丈夫!さあ?リリエラさん。」


そう言って手をウルティマの顔に招いた。

リリエラさんはウットリとした顔で擦り顔をあて、頬うずりしてる。


「あのぉ、この子もらえるの?」

「ウルティマしだいかと?」

「おい!リリエラ!馬鹿な事言うな!どこで飼うんだ!」

「どっどこかあるでしょ!私の全財産はたいて!」

「止めとけ!大体これが言う事聞くのか?テイムした相手はテイマーにしか着かないのはお前も解ってるだろ!」

「ダッテェ┅ドラちゃん┅」

「そうですねぇ?ウルティマちゃんはいつでも会う事出来るから、リリエラさんが会いたい時に会いに来るか、テオが来た時に会うかしたらいいんじゃ無いですか?」

「会いに来るか?あなた達の所ヘ?」

「ハイ、オズウェルの森の湖の近くです。」

「とおい┅イヤイヤ行きます!」

「リリエラ?そんなに休みはやれねえぞ。」


そんな騒ぎがあって何だかギルドにも馴れたみたいだ。

ウルティマはみんなの人気者になって冒険者の若い子や騒ぎを聞いた子供達がサラの案内でじゃれたりして喜んでた。

帰る時はリリエラさんに泣きつかれたがゴメスさんに連れて行かれた。

ゴメスさんが町から離れた所なら飛んで帰って良いと言ったのでサラと2人で背に乗って帰った。

屋敷に着くと皆が出てきて最初は怯えてたけどすぐに理解して仲良く食べ物をあげたり尻尾で遊んだりして仲間になったみたいで嬉しかった。

屋敷の裏の、湖まで広い敷地をウルティマの住まいにした。

はぐれドラゴンだった彼?彼女?は安心した様に寝ている。

母様が1番喜んで窓から寝てるウルティマをずっと眺めていたらしい。

最近は妖精達が屋敷の周りを飛び交うようになり、ウルティマと一緒に寝てるのには驚いた。

夕食後、サラとアンナへ今日の魔物を売った内訳を報告しに医療棟ヘ行くとマーサと奥の研究場で新しい薬を作っていた。

上級ポーションのエリクサーみたいだ。

材料が手に入らなく作るのが出来なくて良く頼まれていた。

真剣な2人を見てサラに目配せして後にした。

手を繋ぎ湖の方へ散歩でも、と歩くと湖畔で騎士のガードナーとヘレンが仲睦まじくイチャイチャしてる。

そんな仲なのか?と話しながらゆっくり歩いて部屋ヘ戻った。

タニアは領主邸へ呼ばれて昨日からいない。

後少しで王都ヘ戻る筈だから、なるべく親子で一緒に居させたい。

横顔を見てそう思った。

今日もサラに助けられ、もっとシッカリしないと駄目だ。

中身はおじさんなのにと反省ばかり┅

裸で抱き合いベッドで寄り添う

愚かな自分を嫌悪して



欲望ばかり┅と






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