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黄昏おじさん異世界飛ばされ楽園創る  作者: 姫野りぉ
第一章 希 望
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悲劇のヒロイン


タニアが学院の休みで里帰りしてきた。

オーギュスト達と一緒に。

なんと!オーギュストはタニアをとても可愛がるようで、長女のオリビアと取り合う程の好かれようだ、王都の生活に馴染んでるみたい。

タニアには大事な約束をしてある。

商業ギルドで登録カードを作る事だ。

ギルドカードの口座へ自動入金できるようにしなければいけない。

ミーリア母様の実家、オルレガ商会にはリバーシの独占販売と製造特許権、石鹸とシャンプー、リンスの権利を任せている。

ギルドには保湿液と乳液の製造権利。

統べてタニア名義にしてもらっている。

後はカード口座登録を済ませば俺もサラも安心する。

タニアがお金に困る事は失くなった。

将来薬師としてお店を構えても大丈夫だろう。

因みにオセロとリバーシ、どっちか迷ったが簡単なリバーシが良いだろうと決めた。

娯楽の無い世界、すぐに流行り爆発的に売れている。

石鹸も有るには有るが固く泡などでない。

現代風にフローラルな香りと泡が直ぐに出て、飛ぶように売れた。

シャンプーやリンスはお母様の為に造ったのだが、サラやアンナ、屋敷の皆が取り合う程で、石鹸を造る時に出る残りで保湿液も大量に造らされた。

結果レシピを作り皆が作れるようになり売りに出したと言う訳で┅

美容関係はどこの世界も引く手あまたでした。

タニアは1月余り滞在できるようで、サラにベッタリだ。

ロド爺の所でアクセサリーとペンダント、指輪など造ってたらタニアが来た。


「なに造ってるの?」

「アクセサリーなんかだよ。」

「へえ~っ!綺麗ね!これは?」

「それは髪止め、こっちはブローチ。」

「これ┅貰える?」

「ああっ、どれでも良いよ。」

「ありがと!┅ねぇテオ?マリアさんには会ってる?」

「マリア?あ~っと、会ってないかな?」

「なにそれ?マリアさんの事┅知ってる?」

「う~ん、神官で回復魔法の天才でみんなから慕われてる、かな?」

「ウ~ンッ!それは表の部分、ホントはとっても苦労したって、とっても可哀想だって┅」

「可哀想?」

「あのね?王都の教会本部で聞いちゃったの、マリアさん小さい時にお家が潰れ、危うく奴隷にされそうだったって、それを教会が買おうとしたら親御さんが身代りに奴隷落ちして教会に預かって貰ったって。」

「そんな┅」

「男爵家の長女だったらしい┅教会ではすごく苛められて服もボロボロのを何年も着せられてたって、孤児扱い。」

「教会が引き取ったんだろ?」

「どこにでもいるの!才能があって可愛い子には意地悪するのが!さんざん意地悪されて手や足を折って顔にはアザ付けられて水掛けられて死にそうになって回復魔法の上級?が発動して自分で治したんだって。」

「中級だろ?」

「そんな事は良いの!それで枢機卿様が助けて治癒院ヘ入ってみるみる神官のトップになったんだって。」

「大変な生い立ちだな?」

「でも、王都の治癒院で騙されて借金して┅まだ払ってるんじゃ無いかって。」

「騙したの分かってるんだろ?」

「それが┅教会の中の人らしくて、マリアさん、美人でしよ?┅そう言う事、お金で縛って物にするみたいな?」

「だったら誰かは分かってるだろ!」


ちょっとムカッとした


「だから、教会の中の人だって┅その┅助けた枢機卿様だったのよ!」

「なんだよ!それ!」

「教会って結構、闇があるらしくて、枢機卿位だと黒が白になるんだって。」

「やりたい放題?だな!」

「そうみたい、だから辺境伯へ逃げて来たんだって。」

「そして、また、司祭が騙して奴隷に売るってか?本当に教会なのか?腐ってるな!」

「うん、だから心配なの┅マリアさん表に出さなくて明るくして、子供達や治療に来る人全部治療して、お金も取らないし┅」

「典型的なお人好しだな。」

「テオ?たまには様子?見て上げて?辛いと思う┅独りキリで教会にいるの┅」

「わかった!マリアの事は頼まれてるし、そうと解れば手を貸さないと。」

「頼まれてる?まぁ、気がかりだったから、話しただけ、テオがどうしようと構わない、でも、マリアさんを悲しませないで、お願い。」

「ああ、そうする。」


タニアはブローチとネックレスを手に取り屋敷ヘ戻った。

ロド爺はなにも言わず小刀を叩いていた。

一通り造り、まだお昼を過ぎてそんな立ってなかったからマーサを訪ねた。

なにやらショートパンツを縫ってニタニタしてる。

ポンッと頭を叩くとバツが悪そうに抱きついてキスしてきた。


おいおい?舌を入れるな!


引き剥がし、訪れた訳を話した。

「これからある所へ一緒に行ってくれない?」

「うん、イクイク!どこにでもイク!」

「その表現は┅とにかく行こう!」


手を繋ぎ引っ張るように歩いた。

森の中へ入ると?

「あわわわっ!テオちゃん?私を捨てるの?」

「なにバカな事言ってる!さぁこっち!」

精霊樹の池に着くと妖精達が騒いだ。


«わーい!エルフのお姉ちゃんだ!»

«お姉ちゃんだ!お姉ちゃんだ!»

«テオ!テオ!お姉ちゃんと一緒!»


そもそも、エルフは妖精属になる。

ハイエルフとなれば妖精その物だ。

人属の世界で長く居れば妖精らしさが抜け人に馴染んでしまう。

エルフの森は今でも妖精や精霊達と同じ様にエルフも妖精だったり、精霊だったりする。

マーサはハイエルフ。

直ぐに妖精達と同化した。

一緒にフワフワと漂い愉しげだ。


【選ばれし人の子よ!テオ!良く来た 我らが同胞を連れて お前に言おうと思っていた 事の始まりを】

「事の始まり?」

【そうだ 儂が枯れそうになっておった時だ 湖から魔素が流れて来た どうにか命を繋いだが魔素も魔力も底をついていた そんな時にお前が現れた なんと お前は特異な存在だった この世界には決して存在しない者】

「いやぁ、只の転生者ですよ?」

【そうだ!転生者だからかもしれん お前はまだ知らんだろう お前さんは転生者でもただ唯一の人間なんだよ】

「どう言う事ですか?」

【お前さんの世界では魔素がないと言っておったな?】

「はい、魔素も魔法もない世界です。

【この世界へと来て魔素が溢れ知らず知らず魔素を取り込んで魔法も使えたと思っておるじゃろう?それは間違いだ!お前さんは自分の体内から魔素を産みだしておる 多分 元の世界でも魔素を産み出していたのだろう】

「ええっ、そんな事が┅」

【魔素を産み出す力 無限の魔力 それが儂を助けた 妖精達や精霊達もな?】

「じゃあ、今も魔素が溢れている?」

【溢れすぎだ!魔物が恐がっておる 無自覚とは言えその魔素をわからん様に引っ込める事を学ぶがよい!】

「ええと?」

【魔力感知で自分を見てみろ】

トトッ!魔力感知で~ええっ!うわっ、なんじゃこりぁ!紫色のモヤが溢れてる┅

「これは?」

【わかっただろ 魔力を使って魔素を取り込むんだ!】

ぐぐっと┅どうだ? おお!失くなった

【そうだ いつもそうして置きなさい 魔素はこの世界の命を生む 生命の源でもある その魔素を自分で生み出す生き物はいない 精霊や妖精も出来ぬ 生き物が死に絶えそれが魔素となりこの世界を潤す お前さんは神より尊い存在なんだよ だから全知全能の女神が不老不死を付けた 死んで貰ったら困るからな フハハハ!】

「そんなぁ┅俺にそんな大それた事┅」

【気にするな それでよい 花は後 100年近くかかるがまた花見に来い!】

「はい!」


マーサが目を白黒させてる

そっと掴むと聞いて見た


「マーサ?ここに精霊樹の実がある。食べて見る?」

「精霊樹の実?」

「甘くて美味しいけど┅進化しちゃうんだ。」

「進化?それ、良いこと?」

「多分、良いことだと思う、アンナもサラも進化してあんな姿になったから。」

「エーッ!だからあんなに綺麗で背も伸びて┅若くなったの?うん、タベル」


パッと取りパクパクと食べた

あー!服、フクウ!

グイーン! ┅やっぱり

裸のマーサは同じ様に銀髪、目は隻眼、4mよりは小さく進化した

目の前には三角地帯┅

ペタペタと体を確かめてる


「どっどうしよ!おっきくなった!」

「イメージして!前の大きさをイメージして!」


ウン!とうなずきイメージするとスルスルともとに戻っていく

見違えた!凄い!

小さかった胸が!膨らんでるーっ!

お尻も前よりプリップリで綺麗な桃尻!

綺麗に成ってる

マーサ?あなたはマーサ?

全然違う!

やらかしだな、うん、これはやらかしだ!

ウリちゃんにきこ!

ウリエル!教えて!


『解 ハイエルフの進化は人の

進化と違い精霊の進化に当たります

マーサは大精霊と同じです 超進化して

しまいました』


なんですトォ!超進化?これから不老不死を付与しようと思ってたのに


『告 必要ありません すでに

不老不死の力があります

ユニークスキルもあります』


マーサ?凄いのね?

しかし┅

長い髪、緑色?黄緑?そう、薄い黄緑色

瞳は濃い青、真っ白の肌、背は170cmくらい、長い脚、豊かな桃尻、Eカップはあるな!プルンと張った乳房にピンクの小さな乳首、三角地帯には薄い茶色ぽい毛が少なめにある

微笑む顔は大人の色香が漂いほんとうに

マーサなのか?

俺の理想に随分にてる


『解 主様の眷属女性、女体は主様の

イメージに基づきます よって

主様のモノになると理想の形が

現れます』


おい!モノって言うな!眷属?


『解 眷属とは 一族、家来、下僕、

従属した配下の事です

契りが交わされております』


配下?なにそれ?


「テオちゃん?どうする?わたし・ハ・ダ・カ!」

「そうだな┅服┅あったっけ?」

「ワタシはハダカで良いよ!」

「そんなぁ┅あっ!部屋まで転移しよう!」

「転移?」

「さっ!手を!」

ムギュと抱きついてキスしている

急いで転移した

マーサの部屋で一応キスして胸を確め揉みお尻を確めサワサワと擦り後ろ髪引かれ部屋を出た。

まだ手に残る感触、幸せだぁ!



ーーーーー ーーーーー ーーーーー


「マリアよ!いい加減諦めたらどうだ?」

「困ります!約束の時期までまだ期間は有ります。」

「その期間まで納める事ができるのかな?」

「それは┅」

「私の妾になれば苦労などしなくてよいぞ」

「わたくしには心に決めた方がいるのです!あの方に統べてを!」

「なにを夢見てる!お前の借金は白金貨50枚まで膨れてるんだ!そのお方とやらに払えるのかな?」

「エッエーッ!そんなぁ、確か金貨50枚では?」

「利息が付くんだ!世間知らずのお前は利息が解らないだろ?支払いまでに毎日利息が付いて増えるんだよ。」

「そんな約束はしてません!期日までゆっくりと言われたではありませんか?」

「過ぎた事だ、王都へは5日後発つ、用意しておきなさい。」

「嫌です!王都へは行きません!ここには子供達も┅」

「心配は要らぬ、後釜にはサマンサが付く。」

「サマンサ!駄目です!ダメです!」

「ハハハハぁ!あのサマンサだ!お前を苛め、おとしめた女だ!いい教会になるだろうよ!」


そう言って教会を出て行った。

マリアは悔しくて悲しくて虚しくて泣いた




魂が震える程に┅哭いた




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