知識之王 憂摛瑛瑠(ウリエル)
進化のせいか各々の姿と身体が変わった。
俺はガッシリとした体つきになり、背も173cmになり金髪の色が薄くなった。
身長はまだまだ伸びそうだ。
サラは170cmになり、胸は引き締まった感じだが豊かさが有るし、お腹も締まりお尻はプリップリッだ。脚も長くなって全体が整ってる。見ていてウットリしてしまう。
アンナもサラ同様の成長で、172cm バスト88cm ウェスト60cm ヒップ90cmと見事なスタイル!2人共前より幼な顔になり可愛いらしさの中にほのかな色香が漂う。 固有スキル美貌のせいかな?
朝の鍛練にサラとアンナが加わり3人で始めた。
サラはセバスに弓の扱いを習い
俺とアンナはギルに剣術の修行を習った。
アンナはスキルの力も有って、みるみると強くなり、ギルも驚いていた。
セバスもサラがエルフみたいだって感心する程、弓の手練れになって行った。
魔法は森の中で実戦しながらの訓練。
初めての時は怖がってたけど、1発決まったら安心したのか怖がらなくなり、だんだんとコツを掴んだみたいだ。
魔法が使えるのが楽しいのか魔物を素早く探しこれでもかぁ!って程に2人で打ち込む。なんだか┅
魔物が哀れに思えた。
素材を取るから考えて!って何度も念を押して確実に倒す様に言うのだが?
┅時間かかりそう
ポーションや薬とアクセサリーや鉱物を売りに町へ俺とアンナ、マーサと3人で出掛けた。
ギルが護衛すると言うのだがいつも丁重に断わる、遊びに行く訳じゃ無いから。
アンナとマーサが冒険者ギルドや商業ギルド、大手の商会で品を卸して精算してる間は町をブラブラ。
1人で歩いてると薬師ギルドからタニアが出てきたけど?
「タニア!どうして?」
「テオ?」
「1人かい?」
「ううん!ガンスさん達と来たの。仕入れの時に時々一緒にね。」
「そうなのか、でもどうして薬師ギルドへ?」
「実は┅イヤイヤその事はいずれ母さんとテオにも話すから。」
「そっか?わかった。帰りはどうする?」
「ガンスさん達と待ち合わせしてるから。それにまだ行くとこ有るし。」
「忙しいんだな?まぁ、良いか、気をつけるんだぞ!」
「何よ!偉そうに!心配は要らないの!私だってもう子供じゃ無いからね!テオの馬鹿!」
そう言うとサッと走って行った。
何かバツが悪い。
でも驚いた。1人で┅?
広場へ出ると結構な人が往き来して町の景気の良さがわかった。
「まちなさーいぃぃ!」
「ベーだ!誰が待つかぁ!」
「許さないわよ!誰かその子を捕まえて~!」
「バーカバカバーカ!」
その子が俺にぶつかる。
前を見て無かったのだろう、勢い良くぶつかり咄嗟に抱き止めた。
その逃げてた子は女の子だった。まだ5歳くらいの痩せた薄汚れた格好でギヤフッと言ってジタバタしてる。
どうした物かと考えてたら、先程叫んでた主が息を切らしやって来た。
「ありがと┅ございます┅ハァハァ」
「イヤイヤ!どうしました?」
[くそっーう、離せ馬鹿ぁ!]
「この子は孤児院から抜け出してハァハァ」
「孤児院?」
[あんなとこ嫌だぁ!あたいは爺ちゃんのとこ帰る!]
「だから!あなたのお爺いさんは亡くなったの。帰る所は無いの!」
「貴女は!」
「はい?あなたは確か┅?ああーっ!あのおかしな人!」
おかしな人って?
「はい、前に伺った者です。マリアさん。」
「あはっ!すみません、変な事言って。」
「それより、この子どうします?」
[ウウーッ!はなせ!]
「ああっ、そうですね?では、すみませんがこの子を孤児院まで連れて行って貰えますか?御願いします。」
「何か事情がある子みたいですね?良いですよ、でも聞かせて下さい。」
「はい、それはきちんとご説明します。このままでは私が悪者みたいですから。」
「悪者?」
「ええ、悪者┅いゃいゃ違います!悪く無いですぅ。」
(うん?この人┅チョイ天然、?かも?)
ジタバタ暴れる逃走犯を抱えマリアの後からついて歩いた。
「ねぇ?お爺さん死んじゃったって本当?」
[わかんない┅だって見てないから┅皆、ウソ言ってるんだ!]
「でも?どうしてウソを言うの?」
[あたいに変な力が出たから。]
「変な力?」
[うん、爺ちゃんがケガしたから心配で抱きついてケガなんかイヤだって思ったら白く明かりがして爺ちゃんのケガ、治った。]
「へ~っ!スゴイネ!」
[でも┅ケガ治ったのに爺ちゃん寝たままで┅そしたら叔父さんがあたいを孤児院へ入れるって。]
「そうか┅」
(多分もう助からなかったんだな)
[そいでね?あの馬鹿女があたいを教会に入れるって言うの。]
「だから逃げたんだネ?」
[ウン、イヤだって言ったの!家に帰るって言ったのにダメだって言うの。]
「なんでかな?お爺さんが死んだからかな?」
[ううん!お爺ちゃんは死んでないょ、キット、叔父さんがあたいを売ったんだ!馬鹿女が買ったから捕まえるんだ。]
「オヤオヤ!人を売ったり買ったりしたらダメなんだよ?もしかしたらだよ?叔父さんはお爺さんが助からなくて、もうダメだから孤児院へ君の事を守って貰うために、連れて行ったんじゃ無いかな?」
[まもる?]
「あのネ?君には人を救う力があるんだ。お爺さんにケガを治してあげただろう?回復の魔法が出たんだ、まだ小さな力だけどね?」
[魔法?]
「そうだよ、凄い力があるとわかれば悪い人達が君をサラッタリするから叔父さんは急いだんだ!多分お爺さんが頼んだんだろうネ。」
[お爺ちゃんが┅]
話していたら教会へと着いた。
マリアは独り言をブツブツ呟きながら歩いてると門にいた司祭さんと男の人にぶつかりパタリと転げた。
スカートが捲れて白い脚と白いパンツがアラワニさらされて目のやり場に困る程に鮮やかなお尻と脚だった。
「キャ!あらら!ヤダヤダ!」
真っ赤になり賢明に隠そうとするが、返って前がアラワニなる始末。
前屈みになってるから、豊かな胸もハダケタ胸元から、はみ出す様に谷間から見える。
(こりゃ!良いもん見れた)
ニヤついてたら。
[もう、男って馬鹿なんだから!]
グフッ!
[ねえ?離して、叔父さんと話す。]
「ああっ、じゃあ暴れて逃げたりしない?」
[ウン、お兄ちゃんと話したら、なんか馬鹿らしくって、それに何と無くわかったから。]
ゆっくり下ろし離すと叔父さんと言う男の人の所へ歩みより話しをしていた。
俺はまだジタバタしてるマリアの元へ行き両手を取り起こした。
勢いがついて俺の胸元へ飛び込む形になり抱きついてしまった。
ほんのりと甘い薫りと心地よい汗の匂いが鼻をくすぐった。
「キャぁ!ダメですダメですぅ!」
「大丈夫?ほら胸元はだけてるから直して?」
「あらら!イヤだ!もう!」
パッと離れそそくさと乱れた格好を直してタメ息ついた。
あの子は叔父さんと司祭さんに連れられ教会の中へと入って、入る時にこちらを見て手を振ってくれた。
叔父さんと司祭さんはペコっと頭を下げて。
マリアはボ~っとしてたが、ゆっくり俺の方へ向き直り可愛い顔の瞳は怒ってる様に見えた。
「あの子を連れて来てくれたのはありがとうございます!でも!ナンナンでしょう?あの子に何かしたのですか?あんなに大人しくなって!それに、私を抱くなんて!何も起こしてくれとは頼みませんでしたよね?皆が見てるのに、恥ずかしいじゃ有りませんか?それにそれに!」
一気に言うとキッと睨みスタスタと教会へと歩いて行く。
(オイぃぃ!ちょマテヨぉ!)
ハ~ッ!まあ良いかと広場へと向かおうとしたらタニアが孤児院の方から出てきた。
子供達が数人囲み、別れを惜しんでるようだ。
「タニア!」
「あれ、テオ、また会っちゃたね?」
「ここに用が有ったのか?」
「ウン、仲良しになって。マリアさんが面倒見いい人で、あっマリアさんって、教会の神官さんなんだけど、色々と相談とかして貰って。」
「そうか、マリアさん知ってんのかぁ。」
「えっ?テオも知ってるの?」
「まぁ、知ってると言っても少しだけどね。」
「いい人でしょ?憧れちゃうよね?綺麗で清楚で誰にでも優しくて。」
「あっあ、まぁ、そうかな?」
「なによ!なんかおかしい!テオは直ぐ助平な目で女の人見るから!マリアさんをそんな目で見たら怒るからね!」
「見てません!┅大体俺を何だと思ってるんだ?」
やり取りしてるとマリアがさっきの子と孤児院から出てきた。
あの騒動とは討っ手変わって仲良さげに肩なんか抱いて?
笑顔でこっちにやって来ると2人で頭を下げた。
「さっきはごめんなさい」[ありがとう]
「いゃいゃ、なにもしてないし。」
[お兄ちゃんに話してもらってよかった]
「この子に話してくれた事は、本当は私がしないといけなかった事、おかげさまで教会へ入ってくれました。」
[お兄ちゃんの言う通りだったよ?お爺ちゃん死んじゃったんだ、叔父さんあたいを売って無かったし、もうお家も無くなるって。]
「ええ、この子、ライラは教会が手厚く保護致します。」
「ライラって名前かぁ、よかったな?」
[ウン、馬鹿女って言ったのも許してくれたよ?マリアはちょっとドンクサイけどいい人みたい。]
「ドンクサイ!って?もう!」
「ああ!確かにドンクサイし天然だよね?ハハッ。」
「あなたには言われたく無いですぅ!失礼な人ね!」
側で黙っていたタニアが横っ腹を肘で小突くとフンッと鼻息してマリアのそばへ行き
「マリアさんの悪口を言ったら許さないわよ!さっきも言ったでしょ?」
「あらら!タニアちゃんこの人知ってるの?」
「ええ、こいつは助平で勝手な奴なんです!」
「そう?そう言えばそうなのかな?」
「イャイャ!違います!タニア!ちゃんと紹介しろよ。」
フンッ!
まったく、なにムクレてるんだか?
「マリアさん?私はテオドールと言ってタニアとは幼馴染みです。家も一緒です。助平ってのは2人の婚約者がいるからでしょう、勝手ってのは多分タニアの意見を良く反対するからかな?どうなんだ?」
「ベーだっ!テオの馬鹿!」
「あらあら?なんだか事情が色々と有りそうですね?┅┅面白そうぅ」
[マリア!あたい孤児院に戻る、服着替えるから。]
ライラはなにか感じたのか、走って戻って行った、タニアも何だか落ち着かなくソワソワしてる。
「テオ?私、待ち合わせの時間遅れちゃうから行くね!じゃあ、マリアさんまた来ます。」
ペコっと頭を下げ急いで走って行った。
残された2人は手持ちぶさたで立っていると司祭さんが声を掛けた。
「マリア!困った、ちょっと来ておくれ!」
「あっ、ハーイ今行きま~す!ああっと、では失礼します。」
フ~ッ、何だかなぁ、
しかしタニアの行動は何かおかしい?
薬師ギルドに教会、孤児院?それも隠れて?サラも知らないんじゃないか?
それにあの司祭さん?┅
司祭って儲かるの?
『解 教会司祭はそれ程実入りは良くありません 某かの仕事を他にやってれば? です』
なんだょ?それ?しばらく出て来ないと思ったら含みを持たせた回答かよ?
大賢者?
『告 大賢者ではありません!』
はぁあ?
『わたくしも進化しまして、知識の
王 憂摛瑛瑠
となりました 以後お見知りおきを』
なんですとぉ!スキルが進化すんの?
マジ、聞いて無いんですけどぉぉ!




