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黄昏おじさん異世界飛ばされ楽園創る  作者: 姫野りぉ
第一章 希 望
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森の秘密


マリアンヌの屋敷がある地帯はローレンス辺境地の重要な場所だった。


この屋敷から30キロばかり離れた所に帝国防衛の要であり唯一帝国へ行く開かれた関所オズウェル砦がある。

城壁に囲まれた要塞で、帝国と王国の間にある魔の森が一番狭い地帯で一番近い距離だ。

砦の関所から帝国の関所まで100キロばかり、東京から静岡辺りまでしかない。

商人や冒険者が行き来できる道が繋がっている。

帝国の隣国、神聖皇国や獣王国ラダンもこの道を使うしか王国へは来れない。

もちろん、管理するのはオーギュスト辺境伯。

関所の通行は厳しくチェックされ、正式な許可証と身分証、身元引受人証が無ければ通れない。

許可証が特に取るのが難しく商人ならば大手の商会と商業ギルドか、貴族、王族の紹介が必要で冒険者はBクラス以上で冒険者ギルドの許可がいる。

帝国側も同じで2国間の取り決めである。

どちらも攻め入るならこの地帯しかない事を知っているからこそ、通商と国交を開いている。

魔の森の道には魔物が溢れ、たどり着くのが困難で例えBクラスの冒険者であっても難しいと言われている。

商人達は高ランクの冒険者や傭兵を雇い一団を組んで国を渡る。

商人は貪欲だ。

オズウェル砦は難攻不落と呼ばれ千二百年攻め墜ちた事がない。

魔の森に守られているとも言える。


屋敷近くの森は

オズウェルの森と呼ばれている。

この森の魔物は平地には出て来ない不思議な習性をしている。

森は湖が取り囲む様になっていて、湖を離れると魔物が溢れていた。

湖の端からしばらく行った所に砦が見える。

湖には魔物を餌にした怪物が住んでいると言い伝えられていて魔物以外の生き物を襲わないとも言い伝えがある。

だから、普通の魚が生きられ人間も恩恵を与えられている。

オズウェルの森には立ち入ったらいけないと暗黙の決まりがあって、汚さない荒らさない事が湖と森の恩恵を得られているとされている。

先祖代々、あの大樹が神聖な物だと分かっていたのだ。

だから

意に判して入り込んだ者には容赦が無い。

魔物がおとなしいと勘違いして森の恵みに欲を掻いた者、関所を越えられないと足掻いて紛れた者、魔物に追われ道を間違え森をさ迷いたどり着いた者、そんな哀れな者達の残骸が森の中に埋もれている。

オズウェルの森も人外魔境だった。

ただ、テオは森の大樹、精霊樹に見守られ精霊や妖精が森の事を教えてくれていた。


オズウェルの森、エルフの森、魔の森、魔人国の呪いの森とこの大陸に存在する特別な森の事を。



へえっ~神獣がいるんだ?大賢者は知ってるんだろ?


『解 この大陸には5体の神獣がいます 呪いの森には確認されていません 魔の森に2体 エルフの森に1体 獣王国ラダンに1体 そしてオズウェルの森に1体が確認されました』


ここにもいるんだ?


『告 神獣達は耐えず移動していて現在どこにいるか不明です』


«テオ!テオ!ここにきたのフェンリルだった»


『告 フェンリルは賢者の守護神で知能が高く人語を話し森の王とも邪神を喰らう物とも言われる聖獣です』


聖獣が居たんだ 会いたかったな


«フェンリルが言ってたよ テオに逢えて嬉しかったって 顔見知りみたいだったな»


シルフィ?俺は知らないし┅あ~ッ!あの白い狼かな?また会おうって言ってた


«話したんだ あの子森の掃除したらどっか行っちゃた»


あの子って? なに掃除したの?


«悪い魔物と魔人 人間も»


ちょっと!魔人って?ここにいたの?


«うん!魔人はたまに魔の森に来るんだ だいたい悪さしにね 人間や亜人に化けるんだ 魔物を狂わせ暴れさせたりね»


魔人は魔の国から良く来るのか?


『解 魔人国は閉じられた国です 神により呪いの森から出られなくされてます 最近は魔人達が空間の歪みからこちら側に来ているのが確認されてます』


«魔人の国には妖精や精霊はいないんだ あいつら食っちゃうから 大精霊様と女神様が勇者と一緒にお仕置したんだけどな»


『解 先代の魔王ブルーノは大陸統一を宣言してこの世界を混乱に巻き込みました 人族は勇者召喚を神々に許しを請い異世界から召喚しました 討伐された魔王ブルーノは去り国は閉じられました 世界は荒れ果てましたが大精霊と女神により世界に魔素が復活して森が広がりました』


«森を開拓して今の国々が出来て世界が安定したんだって 魔の森は追いやられた魔物達が住み生き物のバランスが出来たって事らしいよ»


それって習った歴史と違うけど?勇者召喚って?異世界人や俺みたいな転生者は他にいるんだ?


『解 異世界からの召喚は禁忌の魔術です 転生は神や女神が気まぐれでやっちゃいます 』


やっちゃいますって!そう言えば大賢者もグルだったよな?まったく


『告 私は正しい転生をしました 駄目駄目な女神とは違うのです 』


«フフッ 仲良いよね君達 話しを戻すよ 魔人ブルーノは邪神に成ったんだけどフェンリルに喰われて呪いの森は閉じられたんだ»


凄いねフェンリルは 神をやっつけるんだ

また会いたいな


«このオズウェルの森は精霊樹が有るからフェンリルは良くやって来て守ってくれるエルフの森に聖獣が居るのも世界樹が有るからだ 魔の森は魔物が荒さない様に2体の神獣が守ってる 人間や亜人 人族が魔物を敵としてるのは世界を荒らすから 知能が欠片もない 欲の塊だから»


『告 魔物はこの世界には無くてはならない存在 魔素を産み出します 魔物が死ぬと魔力の核となる魔石が残り命と言うべき物魂が魔素になります 皮や角 内臓に血液と人族の道具の素材になります』


上手くできてるんだ


«魔素が無ければこの世界の生き物は生きられない 妖精や精霊は大地の恵みを与え 天候さえ司って魔素が無くならない様にしてる 魔素によって産み出された魔力は生き物に力を与える 魔法はそのひとつ»


なんか この世界の原理を聞いたみたいだ まだまだ知らない事ばかり まだまだシルフィや大賢者に教えて貰う事が一杯有るなぁ


『告 テオ様の地球より 魔素のおかげでこの世界の生き物は成長が早くなっています 魔力も関係します』


だからか 7歳なのに┅


この国では8歳になると、平民は見習いとして店や農地で働き、10歳には家を出る者もいる。

12歳で社会から一人前として見られ、15歳で結婚が出来て、役所に届けるだけで良い。

子を持つのは15歳以上と決められ15歳未満の子は役所が認め無い。

ただし、15歳を過ぎず産んだ場合、時間により罰金が課せられる。


サラの場合、タニアを産んだのは15歳を過ぎて8ヶ月だったので罰金額はそれ程では無かったが安くはなく、ジャンは払えず親が借金して納めた。


(どうも好きあって子ができたのでは無く無理矢理だったようだ)


スピード違反を例えたが解りやすい。

15歳過ぎて早く産まれたらそれだけ高い。

15歳未満で妊娠しては駄目なのです。

身体の成長が早いのはよくも悪くもある。

テオは7歳だが地球人の17歳くらいに成長している。

不老不死の力だろう。

身体が出来上がるまでが恐ろしく速い。

もちろん、あっちの方も早く分身は既に一人前だった。


サラはセバスが証人となり、役所にて結婚は無かった事と承認され、バツイチでは無く未婚の母として登録されたのは領主の威光に依って忖度された。

両親への報告とこれからの事を話すと、

自分はテオ様に仕え、生涯一緒に生きると告げ結婚はしないと宣言した。

結婚する経緯を知る両親も反対は出来ず、娘の決心を許した。


成人すると税を納め無ければならない。

だからか大抵の者は冒険者ギルドか商業ギルドへ登録する。

ギルドから自動的に納められるからだ。

サラは商業ギルドへカードの内容変更をした。

独身で有り子供有りと。





«知りたい事が有ったら聞いて テオの為になるから»


すると


【選ばれし者よ 後1ヶ月もすれば我に実が成る 食せば良い 与えてくれた魔力のお返しだ】


精霊樹がしゃべった!


【余った実は 収穫して持って置くと良い いずれ 使う時があるだろう 】


«実は1度に沢山食べても意味が無いからね 進化の場合は時間を開けないといけない 1年間以上 精霊樹の花や実は数百年に1度だから大事にしてね»


わかった ありがとう じゃあまたね


精霊樹とシルフィに別れをして

考えながら森を出て屋敷へ向かうとサラが走って来て抱きついた。

すっとキスして恋人の様に寄り添い歩く。

今日あった事や明日の事を話しながらゆっくりと歩いて行った。







テオは悩んだ。

サラに総て打ち明けるか?

転生者であり化け物じみた能力を持っている事を。









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