覚悟
事件から3ヶ月たった頃
『告 オーギュストの一団があと2時間程で来ます』
お母様から伝えられた日がとうとうやって来た。
父、オーギュストが決めた事を告げに。
屋敷のみんなはオーギュスト達が来るのが嫌いだった。
横柄で厚かましく偉ぶるのを疎ましく思っていた。
その中で元騎士団長のギルバートは違って温厚な性格とマリアンヌを尊敬していたため他の騎士団員を良く叱った。
ギルバートはセバスティアンと幼なじみの悪友でもある。
辺境伯騎士団の団長を息子ダイアンに譲り、今は顧問をしている。
あんな事件が有ったから護衛を強化するためにギルバートが強く頼んだ。
「どうかお願い致す。私が奥様の屋敷をお守りする。なんでも街までの行き帰りに護衛をつけてないと?セバスティアンがいくら腕が立つと言ってももう爺い、老いぼれには任せておれん。」
そうまくし立て騎士団の仕事を投げ出しこの一行に同行したのだった。
この3ヶ月の間に色々とあった。
まず、アンナ達に薬師ギルドからクレームがありポーションの内訳と提出、ギルドへ供給する事を強制して来た。
怒ったアンナはマーサとギルドへ表向き喧嘩した。
そして、ギルドを抜けた。
侍女達5人も今は4人となり、侍女長にヘレンがなり、ミラは父親が亡くなり母1人ではと、暇を貰い帰っていった。
残った3人はテオが作ったメイド服に身をまとい屋敷を華やかにした。
ロドリゴ爺はテオと一緒に畑の拡大を始め、麦や豆類を植えた。
鍛冶職人として炉も新しく作った。
料理場もテオの新しい料理をする為に、ピザ窯やパン窯を作りみんなに喜ばれた。
そして、みんなと森の池へ花見に行った。セバスやアンナは精霊樹の事を知っていて目にした時は驚きと歓喜に奮えていた。
「あわわわっ!精霊樹!」
「確かなのか?テオ坊、確かに精霊樹なのか?」
二人の顔が面白かった。
精霊樹の花を見た者は幸福になる。
みんなに教えるとポカ~ンとして信じて無かった。
セラとはあれからしょっちゅうチュウチュウしてる。
タニアとも
(たらし)
イヤイヤ!誰?
たまに突っ込みをするのが大賢者だと後でわかった。
この田舎の屋敷は守られる様に魔物や賊に襲われる事は無かった。
平和な毎日が続いていたのに。
«いらっしゃいませ!»
そう、お客なのだ。招かれざる客。
「マリアンヌ?身体の調子はどうだ?」
「ええ。すっかり良いですよ。」
「それは良かった。
「そうだ!ギルバートがこの家に付く事になった。」」
「まぁ!ギルがいてくれるの?」
「そうだ。あんな事があって心配らしい。手配に手間取って遅くなったがな。」
「そう、賑やかになるわね?」
ギルバートが傅いて口上を述べる。
「奥方様にはご健勝で在らせられ、私共々配下の喜びにありますればこの度の着任、恭悦至極にございます。これよりは我、真命に賭けてお仕え致す所存であります。」
「アハハははっ なにそれ?笑わせないで!あはははっ。」
台無しである
「ギル?いつから君子になったの?似合わないわよ。いつも通りにしてちょうだい!」
「う~うっ。相変わらずのお転婆ですな?」
エッ!お母様がお転婆?
マリアンヌは病気がちと言ってもオーギュストと結婚してからだ。
子供の頃はひどいじゃじゃ馬で学院でもお転婆マリーの二つ名を持っていて魔法の天才と言われたほどだ。
因みに結婚は学院を卒業して直ぐの18歳の時である。
今は37歳。
「ギルバート!恥ずかしいからこっちに来い!」
セバスがしかめっ面で呼ぶ。
お母様はまだ笑ってる。お父様は困った顔をしている。
侍女長のヘレンが気を利かせてお茶へと誘う。
決してお茶を濁した訳ではない
「本題を言おう!テオドール!お前は来年、8歳に成ったら王都の学院へ入れ!これは命令だ。わかったな。」
お茶に口を付け一飲みすると威圧を込めて放った。
「嫌です!行きません!」
「なに?私の言うことが聞けぬと言うか!」
「はい!聞けません。」
「ならば、首根っこ括って引きずってでも連れて行くわ!」
「学院など意味がありません!時間の無駄はしたくありません。」
「抜かしたな?未熟者の戯れ言など聞く耳持たぬわ。」
「絶対にお断りします!」
「言う事を聞かんのならば出て行け。」
「はい!学院へ行くくらいなら出て行きます。」
そう告げると自分の部屋へ向かった。
オーギュストは
忌々しくお茶を飲み干しマリアンヌに話した。
「マリアンヌ?私はあいつの将来を思って言っているんだ。学院へ行き貴族や商人の子と知り合い良い養子縁組ができればと思っている。だから、早くから学院へ行った方が良いんだ。そうすべきなんだ!」
「それはあなたの願望では無くて?」
「違う!そうでは無い。お前の子だから幸せに成ってもらいたいんだ。」
「あなたの子でもあるのよ?」
「だからだ!貴族の3男など望みは無い。もっと早くに産まれ長男か次男だったらよかったのだが、サミエルはミーリアの実家がある、3男でも良かったんだ。商人として生きて行けた、しかし、テオドールは望みが無い。お前から諭してくれ、学院へ行くことを勧めてくれ。」
「嫌です!」
「マリアンヌ?」
「あなたはテオの何を知っていると言うのです?あの子は既に高等学院の知識を遥かに超えた所にいるんですよ?学院で学ぶ物など無いのです。」
「なんだと?」
「知識もですが、魔法や魔術、剣術も優れた才能の持ち主です。そこいらの貴族など足元にも及ばないでしょうね?」
「そんな事だとは。」
「あなたは会おうとしなかった、知ろうとしなかった。ただただ貴族としての面子やプライドを守りたかっただけ。」
「ううっ!」
「だから、あの子の事は放っておいて!あの子の思う様にさせて?それが一番あなたの得になるし、あなたの為なのよ。」
しばらく考えてから。
「得になるか。仕方ない、今回はマリアンヌの言う通りにするとしよう。」
「ありがとう!我が儘を聞いてくれて。」
「いやはや、少々面食らってな?お前の剣幕とあいつの豪胆さ、それと優秀だと言う事に。」
「ええ。それはそれはとっても優秀ですよ!驚く事ばかり。」
「そうか┅」
がっくりと肩を落とし寂しげな顔でタメ息をして席を立った。
「帰るぞ!」
「お昼を食べてからでも?」
「そんな気分では無いんでな。」
そう言うと足早に帰って行った。
「奥様?あれでよろしかったのですか?」
「セバス、フフッ、これに懲りてもう来ないでしょう。」
「厄介払いですかな?」
「ギルバート、分かるでしょ?この屋敷の者達はテオの味方、敵には容赦しないの。」
「敵ですか?旦那様が?」
「ええ。あの子の行く手を邪魔する物は敵です。」
「肝に命じます。」
「あなたは知らないから仕方ないけど直ぐに分かるわよ!あの子の素晴らしさがね?セバス!」
「ええ。テオ坊にはいつも驚かされます。ギルよ?お前も腹を括れ。その方が賢明だぞ。」
「そうなのか?」
フフフッ はははっ
きょとんとした顔で2人を見るギルバートはそれから直ぐテオに惚れ込み入れあげるのだった。
その日の夕食時にある事に気がつく。
ジャンがいない事に。
失踪してしまった。
オーギュスト達一団に紛れ街へと逃げたのだ。
サラとタニアへ置手紙を残して。
ふたりには未練は無いと、一緒に居ても幸せに成れないとか、過ちの責任はとっくに果たしたとか、田舎でびくびく生きるのが嫌だとか、好きな女にも振られたとか、夫婦じゃなかったとか、言いたい放題書かれてあった。
サラもタニアも悲しまなかった。あっさりとしていた。
愛情は無かったのだろう。
ただ、1人の使用人が居なくなっただけの事で終わった。
昼間の事でなかなか眠れなかった。
すると、夜中にサラが部屋へ入って来た。
「もう寝た?」
「ううん、眠れなくて。」
「私も。側にいても良い?」
「うん。」
布団の中に入って来た
「私、1人者になっちゃた、タニアは居るけど、女に戻ちゃった。」
女って言葉にドキドキしていた
「サラ?寂しいの?」
「ううん、むしろ嬉しい、女になれるから。」
背中に身体がくっつく、腕を廻して抱き締める様に
「これからどうするの?」
「どうもしない、私はテオ様とずっと一緒だから、お乳をあげた時から決めてたから。」
「いいの?俺は家を追い出されるかも知れないよ?」
「そうなったら一緒に出ます。」
「どうして?」
「ふふっ、だって好きだから。」
「俺も好きだよ。いつもサラの事考えると胸の奥が熱くなる。」
「私も┅」
向き直りキスする
サラが肌着を脱ぎ手を取り胸にあてる
乳首が硬くなる
口を付け吸うと熱い吐息を漏らす
俺も裸になり抱き合う
首筋から胸へと舌を這わせ胸を揉みながら乳首を舌で転がす
激しい息が漏れ悶えながら
サラの手が俺の物を優しく撫でている
三角地帯に口付けて花びらを舌でなぞると
密が溢れ甘い薫りが鼻をつく
導かれ静かに窮屈なサラの内に押し入って行くと熱く柔らかな感触に頭が痺れた
ゆっくりときしむベッドで愛を確かめ合い
サラは激しく果てぐったりと気を失った
その後サラの内へ果てた
7歳の初体験
家を出て行く覚悟はあった
ただ、1人では無く愛した人とその子供と一緒に生きて行く為に出て行くと




