砂上の楼閣は崩れました。
漸く陰謀は潰せました。
結末は思っていたのとは違うけど、大きな陰謀ごと結末を迎えられた。
「しかしさぁ、あの阿婆擦れの騒ぎがちっさく感じられるって、何?」
「なんでしょうね?これもバタフライエフェクトですか?」
シルヴィーの言葉にウィリアムは豪快に笑い、パトリック達もホッとした顔で笑っていた。
あの阿婆擦れこと、ピンクのお花畑さんはラスティックの前国王や前王太子と共にラスティック城の北の塔(貴族牢)に幽閉され、精神を病んだ2人に暴行、凌辱を繰り返しされている様だが、詳細は誰も知らない。
和やかな音楽が響く会場内にも、ジルコニア元伯爵が投獄された事で悲しみや苦しみの元凶が無くなった事実が実感として感じられたのか、終始和やかな空気が包み込んでいる。
この夜の経緯はすぐ様社交会だけでなく、市井にも広がり、苦しめられていた者虐げられていた者達は歓喜の声を上げて喜んでいる様だ。
あの日から随分時間が経ち、来月はウィリアム達の卒業式だ。
ジルコニア一族の処分は、罪人や罪状が多過ぎたせいで、かなり時間が掛かっていたが、処刑してくれ、と叫ぶ一族の声は完全に無視され、男達は老いも若きも過酷な労働条件の鉱山や牢獄へ移送され、令嬢や婦人達は戒律の厳しい修道院や中には娼館へ放り込まれ、子供達は孤児院送りとなり死ぬ事の出来ないまま働かされている様だ。
見所のある者達は引き上げる案もあったが、該当する人物は既に一族から抜けていた為、いなかった様だ。
次は最終回になります。




